「海の森」Nagasakiベイサイドミュージックcafe
私たちの暮らしの恵み、歴史に深く繋がってきた海が今危機にさらされています。
“長崎の海を守る活動「海の森づくり」”を追いかけ、皆さんと一緒にこれからを考える音楽番組です。
長崎出身の上奥まいこが、長崎ベイサイドからお届けします。
2023.3.29 第104回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
海苔の養殖発祥の地は? 今週はいよいよ最終回!
皆さま、2年間ありがとうございました。

最後の回は
番組のタイトルである『海の森』について
調査依頼を頂いていた「海苔の不漁」を交えてお送りしました。


「海の森」とは
海の中の海藻や藻が集まる場所で
魚や貝達の住処になったり、産卵場所となったり、エサ場となったり
海で生活する上でなくてはならない場所。
”藻場”のことを「海の森」と呼んで
2年間そこで暮らす生き物たちの事や
どうして、藻場が減少する「磯焼け」が発生したのか
豊かな海を取り戻すために、私たちが出来ることなど学んで来ました。

その藻場、「海の森」の一員の『海苔』
この海苔が、この冬記録的な不漁だと全国でニュースになっています。

これまでも、色落ちがあったり、量が少なかったりで不漁への心配が続いていましたが
ここに来て記録的なという事は、これまでで一番不漁なようです。

その原因を知りたい、と調査依頼を頂きました。



調べてみると、原因は1つではありませんでした。

まずは、海苔生産量、全国ランキングを調べたところ
1位 佐賀県・有明海
2位 兵庫県・瀬戸内海
3位 福岡県・有明海
4位 熊本県・有明海
5位 宮城県

と圧倒的な有明海!
九州の誇り。

海苔の歴史を辿っていくと、海苔の養殖は江戸時代に東京湾から始まったとか!
海苔は元々縄文時代から食べられていた跡があるそうですが天然の海苔ですね!

時が流れ江戸時代、将軍様に献上する為の魚を集めて
泳がせておくイケスが東京湾にあって
その管理をしていた漁師が、イケスに使っている木材に海苔が生えているのを発見!
徳川家康は大の海苔好きだったとか。
それで、
漁師「海苔はこうやって養殖できるのか!家康様、なんと海苔が!」
家康「大好きな海苔!やったー!そのまま養殖して沢山食べたいな!」
というやり取りがきっとあった事でしょう
日本で初めての海苔の養殖が始まります。


それから全国に広まっていくわけですが
養殖が最初に始まった東京がランキングにいません!

江戸前海苔というのは今でも人気が高く、それが東京湾で獲れた海苔なのですが
東京湾の海苔がランキングから姿を消すことになったことと
海苔の不漁が繋がってきます。

その最初の原因は「開発」です。

日本で最初に開発が行われ始めたのは、もちろん東京でしょう。
開発によって地球環境が悪くなったことは、何となくわかっていても
具体的にどう海苔へつながっているのか。。。

開発は人間が作り出した、排水や二酸化炭素によるもの
でも人間による排水などは、それこそ縄文時代にもあったし、江戸時代にもあった
ついつい私たちは自然界のバランスを考える時に、人間を入れ忘れますが

私たち人間も大切な自然界の一員なんですね。

その私たちがバランスを崩してしまった。
山や海へ私たちがもたらす、水分などの成分を変えてしまったんです。

そのせいで山から川へ染み出る栄養の成分が変わり
海へ注がれる水の成分も変わりました。

一部の成分だけが多くなったりすると
『赤潮』が起きて、あるプランクトンがとても増えたり
春だけだった赤潮が、秋まで起こってしまうなど
自然界のサイクルが壊れだします。

そうすると、海水の栄養が減り
海藻が育たなくなり、あっても栄養不足なので、色が落ちたりする。

そうなると、海藻を住処や餌にしていた魚や貝が減ります。
それを餌としていた魚達が、食べるものがないので
焦って、これまで食べていなかったものまでも食べないと生きていけなくなります。


それの一つが海苔です。

養殖の海苔は、今クロダイたちに大人気。
しかも、お世話している人間が居なくなったのを見計らって食べに来るとか。

海でのクロダイの存在は
山に食べるものが無くなったり、温暖化のせいで冬眠できなくてお腹が空いている
イノシシや熊となんら変わりないのですね。

元々人間とかかわらずに生きていたのに
生きていくのに困って仕方なく人間界へ進出してきたに過ぎません。

被害を被っているのは魚たちなのです。



豊かな海を取り戻すこと、確実に私たちの責任であり
今どうにかしないと、子供たちが大人になるころは、
天然の魚が食べられない時代がやってきてしまいます。

最後の最後で、やはり問題定義になってしまうのですが
今一度、私たちに日々の暮らしの中で何ができるのか
知ることの大切さ、より2年前よりも沁みます。

知識ゼロからスタートした私に、お付き合いいただき
本当にありがとうございました!!


ラジオ放送は終わってしまいますが
海はいつも私たちの近くに変わらずありますし、問題も続きます。
このページは残して、むしろ進化させていき
また別の場面でお会いできるよう準備したいと思います☆


またお会いできる日まで!
これからも宜しくお願い致します。
2年間ありがとうございました。


2023.3.22 第103回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
来週で閉店となりますが。。。 今週の海の森は
3月で閉店が決定し、残すところあと2回の営業となった『海の森』
皆様から印象に残った回などメッセージを頂きました。

その中でも雑学関係がやはり多く

●鮭は実は白身
●ハマグリが最高速度440km出す

件など驚きの事実を振り返りました!

私は個人的には、イカの足が実は学術的にはタコと同じ8本で
残り日本は腕であるという話。
実はゲソ唐の中に、うで唐もあったかもしれないという話など
想い出話に盛り上がりました。

来週はいよいよ最終回!
これまでの感謝を胸に
最後にテーマである『海の森』についてのおさらい
そして、依頼があった『海苔の不漁』について
お話しの回にしたいと思います。


ぜひ、メッセージ
お待ちしております。


海の曲リクエストもお待ちしてます♪


来週の海の森も
お楽しみに☆


2023.3.15 第102回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
カジキマグロはいない!? 今週のテーマは『カジキ』
カジキと聞くといただいたメッセージにも
『カジキマグロ』との言葉が多く
カジキの種類を調べてみました!


日本近海にいるカジキは
全てスズキ目
マカジキ科の
●マカジキ
●バショウカジキ
●フウライカジキ
●シロカジキ
●クロカジキ

そして、メカジキ科は
●メカジキ

と、計6種類が日本近海にいるカジキとのこと

あれ?カジキマグロはいない⁉︎
なんと…カジキという魚は
マグロとはいっさい関係ありませんでした!
驚きです!

マグロはサバ科なので
親戚という事でもない。

ではどうしてカジキマグロと呼ばれているのか
スーパーでの表示にもカジキマグロと表記されている事ありますよね

その理由は…マグロに似ているから!

なんとシンプルな。

先日カジキ漁獲量全国1位の宮城県へ行く機会があり
行ったお店に『メカジキの握り』があったので
タイムリー!と頼んでみました!


これがそうです


色は白い。
ビンチョウマグロみたいな見た目?

食べてみると
なるほど。
マグロに似ている
目を閉じて食べたら、どちらか分からないかもしれない。

マグロという言葉がきっと先にあったのか
いつの間にかマグロと呼ばれるようになったのですね



最強の魚が少なくなる理由 カジキといえば
何と言ってもあの角みたいに伸びた口!
あれは『吻(ふん)』と言うそうで上顎です。


そしてカジキは海の魚ナンバーワンの泳ぐ速さ
その最高速度は時速110km

あの鋭い吻で、100kmで迫られたら
獲物となる鰯やサバ達はどれだけ怖いことでしょう

あの吻を使って獲物を叩いたり、突いたりもするそう
海のハンターですね。

そんな最強とも思えるカジキも数が減っています。
その最大の原因は『獲り過ぎ』だと言われています。

大正時代にエンジンの付いた船での漁が広まってから、遠い海へも漁へ行けるようになり
広い外洋に住んでいるカジキを沢山獲りました。

背鰭が立派なバショウカジキは
絶滅危惧種へも登録されました。

今は国同士が話し合い、獲っていい量を決めて
様子を見ながら調整しています。
今は貴重な種類もいるカジキたちですが
未来でも存在してくれているように
私たちもそれを理解しながら頂きたいですね!






来週の海の森は
番組の最後にご挨拶させていただきましたが
これまで2年間営業させていただきました
カフェ『海の森』
3月いっぱいでの閉店となります。

これまで、聴いて下さった皆さま
本当にありがとうございました!
2年間、のべ今月末で104回の放送
聴いてくださり、応援下さった皆さまのおかげです。

感謝の気持ちを込めて
来週は、
『これまで印象に残った回』
気になった雑学、驚いたこと
など、皆さまがこれまでで印象に残っているテーマや回など教えてください
メッセージお待ちしております。


その他、番組のご感想
これ調べて欲しい!どうなってる?などの疑問もお待ちしております!

海の曲リクエストもお待ちしてます♪


来週の海の森も
お楽しみに☆


2023.3.8 第101回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
魚の王様はおしどり夫婦 今週は旬の魚シリーズ『鯛』がテーマ

鯛と聞くと、なんと言っても『おめでたい』魚
そして魚の王様とも呼ばれる秘密について学んでいきました。

鯛の仲間は日本の周りに13種類確認されていますが
『鯛』と言うと一般的には『マダイ』のことを指します。



長崎県はマダイ漁獲量全国一位!
マダイはどんな暮らしをしているのだろう

マダイは回遊グループと、回遊しないグループに分かれ
回遊するグループは海水温や餌を求めての日本の周りを南北回遊し
回遊しないグループは、同じく海水温度や餌を求めて、深い所へ行ったり浅いところへ行ったりと
深さで移動して、心地よく暮らせる場所を求めて生活しています。

どちらも沿岸に近づいてくるのが、産卵期の前。
それがちょうど今の季節なのですね。

マダイの寿命は最長で40年ほどと、魚の中でもとても長生き!
魚の王様と呼ばれるマダイは、生まれた時からもう特別な生涯が始まります。

生まれた時は、メスオスどちらも持ち合わせるという、オスメス同体
そして、2歳ころに、一度ほとんどがオスへ性転換します。
そして年数が経ち成熟すると、ちょうど良いバランスで半分がメスになるのだとか!

でもそれは、日本の周りのマダイに限ったことで
台湾に住む同じ種類のマダイは、産卵が終わるとメスがオスに変わるなんて
また更にすごいことが起きます。
お父さんは昔みんなお母さんだったという。

これを聞くと、性別は海の温度や成分によるのだろうな。。。と予想できますね。

日本の周りのマダイは、メスオスが確定すると
パートナーを見つけ夫婦となり産卵が近くなると
一緒に浅瀬へ移動して巣を作り、産卵の準備をします。

そして産卵のあとも一生添い遂げる、魚の中でも珍しいおしどり夫婦。

なので、メスオスつがいで釣れることも珍しくないとか。

結婚式などで縁起が良いと出されるのにも、この理由だったのですね。
長崎の結婚式でも、お食事前に「おひれ」という鯛を使ったお吸い物が出される話が前に出ました。
長生きの秘訣はおしどり夫婦だからなのか?
それもとても素敵なお話ですが
長生きの秘訣はそれだけではありませんでした。


鯛の素晴らしいところは
何と言っても完璧な見た目!
骨がとにかく強い。
固く素晴らしい骨格や固い鱗、
その昔武士社会時代には、その姿を勇敢に戦う武士に見立てて
戦の陣中見舞いにされていたのでは、という話もあります。

そして臭覚が抜群で
視覚も素晴らしい。

前方は180度見渡すことが出来、なんとマダイは上も見ることが出来ます。
なので釣り人のことが見えている事もあるんだとか!
「見えてる魚は釣れない」という言葉がここから来るのだとか。

そして歯も素晴らしく、人間と同じ犬歯まで持っているため
小魚に限らず、甲殻類や貝までバリバリ食べちゃいます。
好き嫌いぜず食べる食。

骨が丈夫で骨格が素晴らしく、歯も丈夫。
好き嫌いせず食べて、おしどり夫婦。
なんか私たち人間に教えてくれているような完璧さです。


魚の王様と言われる鯛の素晴らしさを知って
ますます鯛を好きになった今週でありました。









来週の海の森は
『カジキ』

皆さんはカジキと聞くと、どんな魚を思い出しますか?
好きなカジキは?
カジキマグロ、メカジキ。。。
違う魚なのでしょうか?

『カジキ』の謎に迫ります。


その他、番組のご感想
これ調べて欲しい!どうなってる?などの疑問もお待ちしております!

海の曲リクエストもお待ちしてます♪

来週の海の森も
お楽しみに☆


2023.3.1 第100回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
姿を消していく灯台 今週のテーマは『灯台』

海の変化は魚たちにとってだけではなく
技術の進歩によって変わりゆく景色
その1つ『灯台』について学びました!

日本にある灯台の数は
令和4年3月末時点で3118基!

その中でも、私たちが暮らす長崎県は
灯台の数全国1位!

長崎は島の数も全国1位。
複雑な海岸線や地形から、灯台が必要な場所が沢山あるのですね!

その灯台が、今少しずつ姿を消していっています。
どうして?船の安全は大丈夫なのだろうか?

そもそも灯台とは
船の位置や航路の安全を守る役目ですが
灯台自体が出来る前、江戸時代などは
のろしを上げて位置を知らせたり、気象観測をして海の安全を守る人が居る場所

それから、1866年、慶応2年
江戸条約により全国8カ所に日本で初めての灯台が設置されます。

その一つが、長崎にある
『伊王島灯台』


伊王島灯台素敵ですよね!
わたしも行った事があります。
島の端っこの灯台が良く見える場所には
カフェとその外に灯台へ向かってこげるブランコ
大人もついはしゃいでしまう空間がそこにあります。


それからおよそ240年もある
灯台とともにたる私たちの暮らし

廃止しようと計画される
灯台の最大のライバルは
『GPS』です。

GPSは今や私たちの生活に密接ですよね
カーナビや地図アプリ
それ以外でも、位置情報を使う事は
1日の中で何度もあります。

GPSを使うと海のどこにいるのか
正確な位置情報が分かるので
灯台に教えて貰わなくても大丈夫!となってしまっている現代。


その灯台たちには、灯台を管理する灯台守がかつて居たことは、皆さんも記憶に新しいかと思います。

『灯台守』と聞くと
おじいさんが孤独にひっそりのんびりと
灯台を守りながら生きているというイメージを抱く人が多い灯台守ですが
実際は、どうしても灯台は人里離れた場所にはなってしまうため、過酷な環境で
SOSを感知したりと通信の技術なども必要、と気の休む間はなく
家族でそこへ住むため
買い物へ行くのも一苦労、子供たちの学校も遠く
生活のために、畑を作ったり釣りをする自給自足に近い生活。

とてものんびりはして居られないとのこと!
誰もが出来るわけではない仕事だったのですね。

ライトの交換なども、今では予備のバッテリーなどを設定出来るため、まとめて管理して
必要な時に赴けばいいということで
灯台守もしなくてよくなって
灯台の必要性は益々なくなっていきました。

でも、灯台はその地域のシンボルで
長い歴史の中、厳しい時代と共にいつもそこにあり
その景色の中にはいくつもの物語りがあって
技術の進歩は喜ばしいことではありますが
そう簡単に、必要なくなったから
ありがとう〜さよなら!
と手放せないのが私たち人間の素晴らしい所でもある気がした今週。

その地域の歴史や文化と共に
そして、新しい時代にも
そこに灯台のある暮らしが今見直され
灯台を主とした、さまざな試みが全国で行われています。


その1つが
今週末3/4(土)に長崎県平戸の『生月島』
【大バエ鼻灯台】で行われる
"大バエ鼻灯台マルシェ"


その日は、地域の伝統芸能や
現在の文化
渡鳥の国際空港と呼ばれる生月島での
バードウォッチングなどのワークショップ
そして、『灯台飯』と名付けられた
これからも繋いでいきたい食文化が集結して
1日灯台を囲んで過ごします。

大バエ鼻灯台からの景色です。

ぜひ、その地域の歴史や文化
未来へ向けて灯台を知るこの機会に
お出掛けください

入場は無料
各ワークショップの参加も無料です!
大人から子供まで楽しむことが出来ます










そして、来週の海の森は
旬の海の幸特集
テーマは『鯛』

皆さまの鯛愛
鯛エピソード、好きな食べ方など
メッセージお待ちしております

その他、番組のご感想
これ調べて欲しい!どうなってる?などの疑問もお待ちしております!

海の曲リクエストもお待ちしてます♪


来週の海の森も
お楽しみに☆


2023.2.22 第99回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
赤貝はどうして赤いの? 今週の海の森は
旬の海の幸シリーズ
『赤貝』アカガイ


どうしてアカガイは赤いのか

これは、赤貝を捌いたことのある方なら
分かると思うのですが
貝を開くと、赤い血のような液体が流れ出します


それを血液と言ってしまっていいのかは
分かりませんが、成分的には
人間の血液と同じヘモグロビンが含まれていて赤いのだそう。

ヘモグロビンは酸素の運搬屋さん
学校でも習いました
赤貝は、アサリなどの他の貝にみられる
出水管という管はなくて
このヘモグロビンで酸素を身体に行き渡らせているらしい

その酸素の取り入れ方や呼吸が他の貝とは違うということで
あまり砂に深くは潜れず
的に狙われる事も多いのです。

そのため、身を守るために
赤貝の殻は実に固く閉じられています

元気な貝ほど殻が固く閉じられていて
開けるのも大変ですが
何とか出したあと
そこに見えるのは、私たちが知る赤貝の姿ではなく
丸く丸まった赤貝
この時点で、血液のようなものも流れ出します

この丸まった様子から
お寿司屋さんでは赤貝のことを『玉(たま)』
と呼ぶのだとか!
玉子を『ぎょく』というのと同じですね

そして、その丸まった赤貝から
内臓を取り除き開きます

よく板前さんが赤貝をまな板などに
打ち付ける様子見たり聞いたりすることがあると思います。
あれはパフォーマンスなわけではなく
殻から出しても全身の細胞がまだ元気なため
それを止めて、身を引き締めて食感を良くするためなのだそう!

そして、見た目を良くするための
飾り包丁!


赤貝は近年数も減って
ますます高騰していますが、技の手間も掛かっているのですね!




赤貝であって赤貝でない 今回いただいたメッセージに
赤貝のお刺身と並んで
『赤貝の缶詰』が好きというメッセージをたくさん頂きました


赤貝の缶詰はあんなに赤貝入っているのに
そんな手が出ないほど高価ではないですよね
産地にもよるかもですが
そして、身近な回転寿司でも赤貝楽しむ事ができます。

どうして?
輸入物?

実は、缶詰の赤貝も、回転寿司の赤貝も
赤貝であって赤貝でないもの
その名も『サルボウ貝』

赤貝じゃないの⁉︎

サルボウ貝は、見た目は
赤貝より殻が白く、縦に入っている線の数が少ないのと、大きさも赤貝に比べて小さめ
でも、中身はとても良く似ていて
サルボウ貝も赤い身をしています。


実はこのサルボウ貝は
長崎に限らず全国で大昔から親しまれて来ました。
それに赤貝ほど高くない。

その理由の1つが住んでいる海の深さ。

赤貝は最高で水深50mでも住んでいるのが確認されているそうですが、サルボウ貝は比較的赤貝よりも浅い所に住んでいます。

漁の技術が進歩する大昔でも
人の手によって獲る事が出来たのはサルボウ貝だったのですね。

なので、全国では
サルボウ貝を赤貝として、郷土料理や日々の食事として親しんで来た地域が沢山あります。

元々はどっちとも赤貝と呼ばれていた。
でもある時、学術上二つを呼び分ける事になり
白い赤貝は、サルボウ貝と決められました。

決して騙しているわけではなく
赤貝のピンチヒッター
お得に赤貝を食べる事が出来る
ずっと身近にいる、よく獲れるサルボウ貝はヒーローでもあったのでした。


でも、そのサルボウ貝も今は数が減り
韓国や中国からの輸入も増えていて
稚貝を放流して栽培漁業をしている地域も少なくありません。

漁師さんからは、まさかあんなに居た
サルボウ貝の稚貝を放流する日が来るなんて
と言われることも。


赤貝、サルボウ貝ともに数が減っている理由は
やはり海の環境
とくに、酸素が足りなくて
捕っても中身が入っていなかったり、病気であったりするそうです。
温暖化による大雨も影響していて
雨が一気に大量に海に降り注ぐと
海面近くは真水状態になります。

そうすると海の塩分濃度が変わり
必要な塩分を貝が吸収できないと。


赤貝やサルボウ貝に限りませんが
貝達の生き残るための環境は
刻々と悪くなっていっています。

赤貝やサルボウ貝が居なくなると、それをエサとしていた魚は食べる物がなくなって
他の食べ物を探さなくてはなりません。

そこで魚達が目をつけたのが『のり』
そうなると、のりの養殖にまで
影響が及びます。

誰が1つ欠けてもダメで
海の中では生き残るための
絶妙なバランスが保たれて来ていた事を
改めて知りました。
私たちに身近で出来ることは、まずは
正しい排水を続ける事なのかもしれません。









来週の海の森は
3月4日に、長崎県平戸市の生月島で行われる
『灯台マルシェ』に因んで
『灯台』をテーマにお送りします。

皆さんの好きな灯台
行ってみたい、行ったことのある灯台など

メッセージお待ちしております

その他、番組のご感想
これ調べて欲しい!どうなってる?などの疑問もお待ちしております!

海の曲リクエストもお待ちしてます♪


来週の海の森も
お楽しみに☆


2023.2.15 第98回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
東京では中々出会えないキビナゴ 今週のテーマは『キビナゴ』


長崎では『キビナ』とよく呼びます。

五島出身の祖父の家に遊びに行くと
よくお刺身を酢味噌で食べるのに遭遇したのを覚えていますが
上京すると全くキビナゴに出会えず
どうしてないんだとずっと思っていました!

そんな疑問も今夜解決しました。

キビナゴが獲れる主な県は
鹿児島県、高知県、長崎県

そして、沖縄でも食べられていて
1番北側は、八丈島!
東京都ですがけっこう南ですね。
そして、八丈島って本島から結構離れている

そうです
キビナゴは、あたたかい海を好み
広い外洋にも出掛けていく群も居る模様。

そして、産卵期と、前後の時期を含めて
日本の沿岸にも近づいてきます。


ちょうど外側から近寄って来るので
1番多くキビナゴが現れるのが
鹿児島、高知、長崎は五島が有名!

あまり内湾に居ないのは
とにかくキビナゴは綺麗な水を好むそうで
戦後、開発が進んでから
どんどんキビナゴは水が汚れている場所から遠ざかっていったと考えられ
80年代からどんどん漁獲量が減ってきているとのことです。

しかも、キビナゴはほんの1秒でも水から出ると死んでしまうほど弱く
とてもデリケートなため、ほとんどが漁獲された地域で消費されて来ました。

どうりで東京で出会えないわけだ!

長崎で有名なのは五島で獲れるキビナゴ。
それこそ五島には、キビナゴが地名になっている場所もあるほど、昔からキビナゴが獲れていた。

その名も『𩸕網代』(きびなごあじろ)
網代は魚の集まる所という意味らしく
そしてこの『𩸕』という漢字

訓読みでは『はも』とか『かます』読むそうで
でも今はほとんど使われていないようですが
五島独特の使い方⁉︎

他の県では『黍女子、黍魚子、吉備女子、吉備奈仔』とか、これ全部『きびなご』と読むのだそう。
実に全国に沢山の漢字が存在します。

この事からも、漢字が後から当て字として登場した事を表しています。
相当な前から『きびなご』と呼ばれ親しまれていたんですね!

『きびなご』の由来で有説なのは
きびなごが1番獲れる鹿児島の方言で
着物の帯の事を"きび"と呼び
小魚のことを"なご"と呼んでいた事から
銀色の身体に一本まっすぐ青黒い線が入っているキビナゴの様子で
帯を巻いたような魚『キビナゴ』となったとの説。

鹿児島から言葉が伝わってきた?
本当の事は誰にも分かりませんが
想像するとロマンがありますね!

五島には、キリスト教が弾圧されていた時代に
きびなご漁で貯めたお金で造られた教会も存在します。
江上天主堂 と 旧野首教会 です
古くから人々の暮らしも支えて来てくれていたわけでした。




キビナゴ料理 今回好きなキビナゴ料理も教えてください
と先週お話していたところ
やっぱり1番人気は
『キビナゴのお刺身』

菊盛りという、小さなキビナゴだからこその
一匹一匹が菊の花びらの様に綺麗なお刺身

長崎では、これを酢味噌で食べるのが人気があります。


その他にメッセージいただいたのが
『キビナの入り焼き』

入り焼きと言いますが、焼くわけではなく
どちらかというと、鍋です!

きっと五島の各家庭で色んなアレンジがされていると思いますが
私が一度体験したことのある『入り焼き』は
あごだしに、長細い角切りにした大根を入れて、そこへキビナゴ投入!
実にシンプルな鍋!

そして、締めは五島うどん!


ダシがとても美味しく
ついつい沢山食べてしまったのですが
フライや天ぷらだと気にならないけど
頭が中々気になるな〜なんて少し思ってましたら
今回調べた入り焼きの食べ方に
キビナゴは、頭を押さえて身だけをスッと食べ抜くという方法!

そうか!頭は避けるのか!

その時は、長崎出身の方々と
五島料理のお店で楽しんだのですが
たしかに、五島出身者は誰もいなかった!(笑)

みんな頭まで食べておりました。

でも決して悪いことではない
魚丸々一匹がどれだけ栄養に富んでいるかは
これまでも学んで来たことであります。

次回は五島出身の方にぜひご教授願いたいですね!








来週の海の森は
旬の魚シリーズ『赤貝』

赤貝って長崎で獲れるの⁉︎
北海道のイメージでした!
身が赤いのが他の貝と違うところですが
どうして赤いんだろう⁉︎
高級なイメージ?


そんな事を学んでいきます!

皆さんのアカガイ愛
好きな食べ方など、ぜひメッセージお寄せください⭐︎


そして、番組の中でもお話させていただいた
上奥まいこCD発売10周年ライブ!
来週23日の天皇誕生日に
原宿クロコダイルにて行います。

お席の方は有難いことに、沢山ご予約をいただいて、残り少なくなって参りました。

今回はいつもお世話になっている
大好きな尊敬しているメンバー
キーボード・伊藤心太郎
ギター・八島順一(ex.ハウンドドッグ)
ベース・田辺トシノ

に加え

長崎出身のレジェンドお2人が参戦!

ドラム・向山テツ!
そして、ゲストヴォーカル・マンボ稲松

10代から音楽を共にして来たお2人が
上奥まいこライブへ参戦してくださいます。

ご予約お待ちしております!

その他、番組のご感想
これ調べて欲しい!どうなってる?などの疑問もお待ちしております!

海の曲リクエストもお待ちしてます♪


来週の海の森も
お楽しみに☆


2023.2.8 第97回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
マンボウは食べられる? 今週のテーマは『マンボウ』

旬の魚シリーズから
今週は不思議な魚シリーズ

先週の放送で『来週はマンボウです』と話したところ
『食べた事あります!』という方が!

聞いたことはあった気がするけども
本当にマンボウ食べられるの⁉︎


そして、巷で噂の『マンボウ最弱説』
ちょっとしたことで死んでしまうのだという
沢山ある伝説を検証しました


まずは、マンボウが食べられるという事実
食べた事ある!と言って下さった方は宮城の方だったのですが
なるほど、マンボウを食べる風習があるのは
岩手県、宮城県、高知県、三重県…などなど
太平洋側ばかり!

マンボウは熱帯や温帯の温かい海を好み
とある時期に日本へも近づいて来ます。

日本海でもいないわけではないらしいですが
太平洋側が多いとのこと


しかしマンボウについての研究は
まだまだ未知なことが多いらしい

他の魚だと、産卵しに日本沿岸に近づいて来るとか
エサを追ってやってくるとか
理由が分かっていますが
マンボウはどこで産卵しているかも分からない
誰もマンボウの産卵シーンを見たことがないらしい!

ということで
恐らくそれは外洋で行われているからだろう
という事に今はなっているようです。


日本に近づいて来るのは夏。
ということで、マンボウを食べる地域では
マンボウの旬は夏!となっています。

どんな味⁉︎何色⁉︎

それはマンボウが何の仲間なのかというのもヒントで
マンボウは学術上だと
フグ目 マンボウ科
フグの仲間だったんですね!

フグ目にはカワハギなんかも入ってます

そうすると身が想像しやすいかも!
そう、身は白身です。

食べたことある方は
イカの様だともよく表現されます。

鳥のササミのような質感で
手で割いて、肝を和えて食べる
というのがメジャーのようです! 



マンボウの腸は、ホルモンのミノに似ているらしく、焼いて食べると美味しいのだとか!



でもマンボウは身に水分が多いのもあって
早く悪くなりやすいので、漁師さんや
獲れた地域での消費がほとんどとのこと

今は冷凍技術がすすんで
ネットでも購入する事が出来ます。
ぜひ試してみたいですね!





マンボウ最弱説は本当なのか 巷にはマンボウ最弱説が多く存在します。
例えば、シャッターのフラッシュのショックで死んでしまう…というのは
確かに水族館のマンボウの水槽には
フラッシュ禁止などの張り紙がされているところが多い

でもそれは、フラッシュのショックでなくて
フラッシュでビックリして
急発進して、壁や岩にぶつかって怪我をしてしまうからとのことで
その怪我の治す力が弱かったり、傷から感染症になったのが原因で亡くなるマンボウが多いらしく、驚かさないでね
ということらしい

怪我する激突をするほど早く泳げるのか⁉︎
というのも、これまでのマンボウのイメージと違うところで

マンボウは本気を出すと時速8.4km出るらしい!


他にも、昼寝をしていたら流されて打ち上げられて亡くなる
などもフェイク!

確かにイメージ的には、そのくらいのんびりしていそうなマンボウですが

マンボウが水面に横向きに浮いている時は、海で冷えた身体を温めているらしく
ここで、『深海の水が冷たすぎてショックで死んでしまう』というのも間違いだとわかります

そして、マンボウは身体をあたためつつ
鳥に寄生虫を食べて貰ってるらしい!

因みに寝る時は
顔を上にして縦の状態で眠るらしく
マンボウは浮き袋がないので
寝ている時にちょっとずつ下に下がって来てしまうそうですが
おしりが海底に着くと、びっくりして
また上に上がったりするのだそう

ちょっと可愛い一面ですね

その他にも、『仲間が死んだのを見るとショックで死んでしまう』説などもあり
それも実は間違い

それが本当なら、仲間の死にショックを受けたマンボウが亡くなって、それを見たマンボウが亡くなって…と連鎖してしまいますね

むしろマンボウは孤独が好きな派

仲間が沢山いる事の方がストレスなんだそうで
縄張りを持ち、自分の縄張りに新しいマンボウがやって来ると、嫌がらせしたりもするらしいです
どんな嫌がらせをするんだろう…


そしてマンボウは卵を一気に3億個産む説
これは半分本当、半分フェイクで
お母さんマンボウ、マママンボウの身体を調べた時に、卵巣の中に卵が3億個以上あったというのが、そうゆう話になってしまったようで
誰も産卵は見たことがないわけで
恐らく、数回に分けて産むのではと今は言われています。

でも魚類の中で最多の卵を産む事には変わりない

その理由は、卵で生まれたマンボウが
立派な大人になる確率は
0.0001%
大人になれる事が奇跡だったのです

生き残る知恵として、多くの卵を産む様に進化して来たと見られています。


ナイーブだったり、すぐ驚いたり
でも本気を出すと早く動けるなど
可愛いマンボウの一面が分かった今週でありました!







来週の海の森は
また旬の魚に戻って
『きびなご』


長崎ではきびなごと言えば、五島列島!
というイメージが強いと思いますが
皆さまのきびなごエピソード
きびなご愛、メッセージをお待ちしております



放送の中で話題に出た
長崎の『マンボウ』こと
長崎のレジェンド・シンガーソングライター
マンボ稲松さん

今月、御歳70歳での
人生初全国ツアー!

私自身も20年を超えてお世話になっております。
2/23(祝・木)は、上奥まいこワンマンライブへ、ゲスト出演来てくださいます!



その他、番組のご感想
これ調べて欲しい!どうなってる?などの疑問もお待ちしております!

海の曲リクエストもお待ちしてます♪


来週の海の森も
お楽しみに☆


2023.2.1 第96回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
運気アップ!?カナガシラ いつもテーマを決める時は
長崎のお魚カレンダーなどを見ながら決めるのですが、今回はピンポイントもピンポイント!

カナガシラは長崎で間もなくやって来る
『節分』で食べられる魚でした!


長崎では「ガッツ」と呼ばれて親しまれているカナガシラ。

遡ること、平安時代にはすでに食べられていた記録が残っているそうで
その頃は身分の高い人が食べる魚で
地域によっては『君魚(きみよ)』(お殿様が食べる魚)と呼ばれています。


こんなお魚


スズキ目▶︎カサゴ亜目▶︎ボウボウ科▶︎カナガシラ属
に属していて、カサゴやボウボウが親戚です
ボウボウとは本当に似ている!

大きな違いは大きな胸鰭が
ボウボウは青く、カナガシラは赤いというのも

白身で味はとても良く、ボウボウと似ています
時期によっては、ボウボウよりカナガシラの方が美味しい!なんて人もいるくらい
美味しいらしい!ダシも最高とのこと。

ボウボウは今や料亭などでも扱われる高級なイメージがありますが、カナガシラは普段安いのです。

安いというのもあって、あまり市場に出てこないのだとか
でも長崎では一年に一度、節分の日
この日はカナガシラが普段の4〜5倍の値段になるというから驚き!

これはカナガシラの名前の由来に関係していて
カナガシラを表す漢字はいくつかあるみたいですが、代表的なのは『金頭』
金の頭と書いてカナガシラは
古くから食べると『金にあやかれる』『お金が貯まる』と願を掛けるお魚でした。

旧暦でお正月に当たる節分こそが
一年の始まりであるとされていた時代の名残で
長崎では今でも多くの節分料理が伝え残されています。

その一つがカナガシラ。
その他にも長崎らしいクジラ料理や、
退治した鬼の腕に見立てた赤大根のなますなど
華やかな長崎の節分。
出島のある長崎の文化を感じる事が出来ます。

同じように縁起を担いで食べられるのが
赤ちゃんの生まれて100日のお祝い
『お食い初め』のお魚。

お食い初めで食べられる魚は、『赤ちゃんの頭が固くなりますように』と
頭の骨が硬くて丈夫な魚が選ばれます。
そこで人気なのがカナガシラ!

これは長崎だけではなく、なんと皇室のお食い初めに当たる儀式『箸初めの儀』でも
食べられるのはカナガシラらしい!

でも、そんなに縁起もいい美味しいお魚が
どうして安いのか、(長崎の節分には値が上がるけど)
カナガシラはカサゴと同じ仲間という事で
カナガシラも頭が大きく、全体的な割合だと身の部分が少ないのです。

ボウボウはカナガシラよりひと回り大きいので、身が多い。

そして、捌くのが少々大変

他の魚もそうですが
保存技術が進み、全国の色んな魚が新鮮に安く手に入る現代では
なるだけ、手軽に時短で美味しく食べたい流れで、どうしてもマグロ、鮭、サバ、ブリなど
食べやすい、調理しやすい魚が人気。

昔ながらの手間が掛かる魚はちょっと寂しくしています。

節分を機にカナガシラを見つけて
昔からの伝統受け継いでいきたいですね!




歩ける魚 カナガシラの驚きの生態

なんと、カナガシラは歩く⁉︎

これはボウボウも同じだそうなのですが
カナガシラはボウボウと同じで立派な大きな胸鰭があります。

魚の鰭をイメージした時
団扇みたいに、中に筋が入ってますよね
これは『鰭条(きじょう)』という柔らかい骨で
これが周りの水掻きみたいな部分が取れて剥き出しになり、足のように動いて歩けるんです!

まるでその歩いている様子は
ナウシカのオウムのような
ヤドカリのような

そして、さらに驚くべきなのは
この鰭条が進化したのが、私たち哺乳類の手足に当たるらしいのです。

海底に住む魚というのは
むしろ魚の中でも古く、進化から遠いところにいるイメージでしたが逆でした!

魚が陸に上がり進化していった説からすると
カナガシラは魚の中でも哺乳類に近い進化した魚という事になります。

すごいカナガシラ。

そんなカナガシラ。
新鮮なものは、お刺身はもちろん
お寿司、天ぷらやフライ、塩焼き、煮付け
おダシ!
何にしても美味しいそうなので
ぜひこの旬の季節にチェックしてみてください!






来週の海の森は
不思議な魚シリーズで

『マンボウ』

たしかに!マンボウって、あの身体でどうやって泳いでいるんだろう。
何を食べているんだろう。
時速何キロなんだろう。
寝る時どうしてるのか

そして、何と日本では
マンボウを食す地域があるとか!

調査して参ります!

マンボウに関する皆さまのメッセージ
ぜひお待ちしています


その他、番組のご感想
これ調べて欲しい!どうなってる?などの疑問もお待ちしております!

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来週の海の森も
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2023.1.25 第95回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
海藻は昆布派と海苔派 今週の海の森は
旬の『ワカメ』
そしてこれから『あおさ』が旬を迎えるということで
ワカメ、あおさ、と言えばお味噌汁!

『お味噌汁に入れたい海そうといえば⁉︎』
をお送りしました。


いただいたメッセージは
圧倒的にワカメが多いと思いきや
ワカメのメッセージの中に
多くの方が、「本当はあおさが食べたいんだけど…」が見え隠れしていました。

●ワカメに比べて手に入りにくい
●コスパ的にワカメ

など、本当はあおさ食べたいのに
毎度お味噌汁に入れるには価格が気になったり、ワカメほど手に入りにくいという声。

そこでワカメとあおさが
どう違って、なぜワカメよりあおさが手に入りにくいのか、学びました!


海藻は幾つかのグループに分かれますが
私たちが日常食べる海藻は大きく分けると
昆布の仲間か、海苔の仲間か
という事にたどり着きました。

ワカメは昆布の仲間
あおさは海苔の仲間なのですね!




これまでも魚の価格が上がるという理由は共通して、数が減っていて貴重になると価格も上がるというもの。

海藻たちもそうでした。

温暖化による海水温の上昇や、生活排水やゴミで海が汚れる事によって水質が悪くなって
栄養が無くなるのに影響を受けやすいのが、どちらかというと海苔!

海苔は敏感だったのですね。

確かに昆布やワカメに比べると柔らかいイメージで、より色んな物を吸収してしまいそう。


海藻は日本、韓国、中国の遺伝子を持つ人が消化しやすいという話は前に出ましたが
海藻を食用としない国では、なんと悪者の外来種として嫌われているワカメ。

生命力が強いことを表しています。

それが美味しいワカメなのかというと
また別の話になりますが
環境問題の前に、そもそも海苔は敏感。

そこに環境問題が入って来ては更に状況が悪くなる事はイメージできます。

『ワカメでいっか』と思う方も多いかもしれませんが、ワカメだって数は減って来ています。
特に私たちにとって、栄養豊富な海で育った美味しいワカメが。




種類豊富な海藻たち メッセージの中に違う海藻のことを送ってくださった方がいました!
それが『フノリ』


これをお味噌汁に入れるとトロッと溶ろけて美味しく、最後には溶けて無くなってしまうほどだとか

聞きなれない名前で調べてみると
枝が広がるような赤い海藻

『あぁ〜お刺身のつまとか、海藻サラダに入っているあれか!これをお味噌汁に入れる人もいるのだなぁ〜』と思っていたら
お刺身のつまに居る赤い海藻とは別物でした(笑)


フノリは海苔の仲間の中でも、更に敏感な海藻で
限られた海の限られた期間だけ採取出来るとのことで
地元で消費される事が多いのだそうです。

でもその昔は、髪を洗う石鹸に使われたり
障子を貼るノリとして使われたりと
生活にとても身近な存在だった

でも数が減っている事や、代用品が生まれて
いつしか私たちの生活から遠ざかっていました



長崎の五島は全国でも良質なフノリが採れると有名なんだとか!
嬉しい情報です。

海藻を目当てに出掛けた時に
今後チェックしたいですね!


そして、刺身のつまに居る赤い海藻の方ですが
これは『トサカノリ』という海藻で
まさにニワトリのトサカに似ている!

海藻サラダでは赤と緑のこの海藻がよく見られますが
元々この海藻は赤くて、熱を通したり
石灰を使った方法で緑になるんですって!
初めて知りました!

今度海藻サラダを食べるときには
何の海藻が入っているか
調べながら食べるというのも楽しそうです!






来週の海の森は
今が旬シリーズ
『カナガシラ』

カナガシラって何⁉︎
長崎では『ガッツ』と呼ばれているそうですが
皆さんは出会ったことありますか?

どんな魚なのでしょう?
どうしてガッツなのでしょう!

皆さんのメッセージ、お待ちしております。


その他、番組のご感想
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2023.1.18 第94回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
動かないカサゴファミリー 今週は旬の魚シリーズ『カサゴ』
長崎では『アラカブ』と呼ばれ昔から親しまれている魚。
釣り好きの方にも人気だそうで、最近は貴重になりつつあり値段が上がって来ています。


そんなカサゴに関することわざからスタートした今週。
昔から伝わることわざを見てすぐ分かるほど
江戸時代などは、カサゴは
鮮度が落ちるのが早かったり
もしくは見た目がゴツゴツしている
頭が大きくて食べられる部分が少ないなどで
下の魚とされていて、安い魚でした。

先週のイワシもそうですが
沢山釣れる、漁獲しやすい魚も
昔は特に下の魚とされがちです。
カサゴもよく釣れる魚として有名で
今回メッセージいただいたリスナーの皆様の中にも子供の頃によく釣っていたとメッセージありました。


子供も釣りやすいカサゴ!
いったいどんな暮らしをしているのでしょうか


カサゴは沿岸に住むグループと深海に住むグループがいて
深海に住むグループの方が色が赤いのだとか!


沿岸に住むカサゴたちは、隠れる岩や砂に擬態となれる色をしています。


カサゴは生まれていっときは海を漂い
海の森である藻場で生活しますが
2〜3cmほどになると、住む場所を決めます。

そこからはほぼ動かない
カサゴは泳ぐのが大の苦手で
行動範囲、なんと1km圏内!
先週の全国を回遊するイワシと真逆の生活

泳がず、じっとしていて
獲物に対しては待ち伏せタイプ。
獲物が現れると、その大きな口で丸呑みです。

そんなことから釣りやすい魚なわけなんですね
しかも、群でいる事が多く
何匹も同じ場所で釣れたりするのは
このような理由からでした。


メスよりもオスの方が成長が早く
大きさも大きくなります。
これは一般的な魚からすると珍しいですね。
これまで学んできた魚は、割とメスが大きいというのが多かった。

オスは成長すると、やがて縄張りを作ります。
そしてメスは素敵な縄張りを持ったオスを探すのだそう!
縄張りへ受け入れるメスの数は何匹でもOKらしく、一夫多妻制でありますカサゴ。

産卵期に入ると、メスは卵を宿します。
そして何処かへ卵を産み付けるではなく
メスは卵を抱えて生活します。
色んなタイプがいるけども、ここまでは他の魚にも見られる様子。

そして、ここからが特別なんです。
メスのカサゴはお腹の中で卵を孵化させて
赤ちゃんを産むんです!

全長3.5mm〜4.5mmの赤ちゃんを
なんと1万匹も!
複数回に分けたりも出来て
卵の状態も、生まれて間もない状態も
他の動物に食べられてしまう危険な時期
そんな時期をお腹で過ごさせて、少しでも生き延びやすい状態にしてから海へ放すという
生き延びるための知恵なのだそうです。

卵ではなく、赤ちゃんで産む
「卵胎生」と呼ばれる繁殖の方法。

産まれた時から大人になっても
カサゴ中々他の魚にない面白い生態ですね!




私たちにもカサゴを守れる そんな生き延びる知恵が沢山あるカサゴも
数が少なくなって来ていて価値が上がっている。

全国各地でカサゴを守る活動が進んでいます。

まずは、子供でも釣りやすいというカサゴですが、同じ場所に沢山いるという事は
ある場所には全然いないという事になります。

同じ場所で獲り過ぎてしまうと、数への影響が大きいそうで
必要最低限だけを釣って欲しいというのと
長崎でカサゴが旬とされている特に今の時期は
お母さんカサゴが卵を抱えている時期でもあります。

もしお母さんカサゴを釣った場合は
出来たら海へリリースして欲しいこと。


寿命が長く、成長が遅いカサゴなので
完全養殖は中々叶わず、各地では栽培漁業、放流事業が盛んに行われています!
もちろん長崎でも。

お母さんのカサゴに無事に出産して貰って
着底生活が出来るような大きさまで育てて
放流するという活動

そこからあまり動かない性質があるため
その後どうなったのか、環境はどうなのか
色々と様子を確認しやすいですね!

私たちにも釣りの時や、放流事業への参加
カサゴたちが暮らす沿岸部分の海がきれいになるよう協力すること。
出来る事が沢山ありそうです!






来週の海の森は
今が旬『ワカメ』
そして、これからが旬『アオサ』
今が旬の海藻たち!特集!

そこでテーマは
『味噌汁に入れる海藻といえば?』
です!
ぜひお気に入りのお味噌汁に入れる海藻
教えてください!


その他、番組のご感想
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2023.1.11 第93回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
煮干しの栄養はダシではなく殻 今週は『煮干し』特集!

「煮干し」と言えば、ダシ!
おばあちゃんや、お母さんのお味噌汁を思い出すと
メッセージたくさん頂きました。

煮干しはダシにおかずに、おつまみ
私たちの生活にとても身近です。

長崎は煮干し生産量全国1位!

長崎の煮干し、何の魚かというと
そのほとんどが「カタクチイワシ」です。



カタクチイワシの子供が煮干しになるわけですね。
それよりも小さいと「しらす」となります。

イワシは「しらす」から成魚になるまで、大きさによって名前が変わる出世魚でもあります。
お正月にイワシを祀る地域もあるようです。


ところで、「煮干し」と「いりこ」の違いは?なんてのも
そう言われればどう違うのだろう。
答えはどちらも同じ!同じものです。

元々は東日本では「煮干し」、西日本では「いりこ」と呼ばれていたとか
全国的に身近にある煮干しは
その昔は、昆布や鰹節でダシを取るのが高価で中々難しかった時代に
その代用品として浸透していきました。

今回も頂いたメッセージの中で
「おばあちゃんの煮干しのダシのお味噌汁美味しかったけど、煮干しが丸々入っているのが苦手だった」 など頂きましたが
食べ物が少ない時代、ダシをとった後の煮干しを捨ててしまうなんて考えられなかったのですね。

栄養を摂ることが大変だった時代。
お腹を満たすのが大変だった時代。
ダシを取った煮干しの出し殻はそのままお料理に使われていましたが
実はそれは理にかなっていて
栄養満点の煮干し、ダシを取ると旨味がダシにでますが
実は栄養のほとんどは出し殻に残ったままだそう!
何ですって!

煮干しに限らず、先日のサバを鯖缶で食べると切り身で食べるより
カルシウムがおよそ43倍に跳ね上がる話から
生き物を丸々いただくという事は
その生き物の生きる力すべてを頂くということで
部分的に食べるより、かなり栄養価が上がるそう。

そのまま食べる、おやつやおつまみ用の煮干しもありますよね
そのまま食べるの苦手!という方は細かくしてふりかけにするのもいいですね。




まろやか美味しい長崎の煮干し 煮干しに含まれる栄養は
カルシウム、ミネラル、鉄、ビタミンD、ドコサヘキサエンサン。。。。などなど
現代人にとても必要とされる栄養がたくさん



でも沢山食べるのは塩分がちょっと心配という点あります。

煮干しの塩分はどこからやって来るのか

ここで長崎の諫早市で煮干しを作られている
「田崎水産」さんにお聞きしたお話や耳よりな情報をお届けしました。

田崎水産さんは、たちばな湾にあります。
イワシに限らず、魚の子供たちは大きくなって回遊に出る前は
波が穏やかで、栄養豊富なプランクトンが多くいる場所を好みます。
産卵の時も同じです。

その点でたちばな湾は最高の場所。
火山の影響で地下のマグマによって過ごしやすい温度までも保たれているそうで
山からの栄養も豊富
たちばな湾は、魚たちにとって天然の最高ないけすなのでした。


しかも内湾は塩分もまろやか。

田崎水産さんは、そのたちばな湾で生まれ育ったイワシを漁獲し
すぐに工場へ送ると大きさを選別
ダシ用とおやつ用。用途によって大きさを分けていきます。

その後海水でゆでるのですが
ここまでの速さが煮干しポイントらしく
より新鮮な状態でゆでると、出来上がって乾燥したときに
お腹が上へ、へこんで横向きに見た時、ひらがなの「へ」の字になる


それが、新鮮な煮干しの目安だそうです。


この海水でゆでる、海水にまず田崎水産さんのこだわりがあります。
地下海水を使う。

地下海水は塩分濃度が少ない。
さらに火山の近くの地下海水、栄養豊富です。


そんな環境で生まれ育ち、出来上がった煮干しですから
まったく塩辛く感じません。
余計な油や、苦味も抑えられ
おやつとしても、いつまでも食べられるほどまろやかな煮干しが出来上がるわけなのです。


用途によって、色んな大きさや味の煮干しを選択すれば良いのですね!






来週の海の森は
旬の魚「カサゴ」

長崎では「アラカブ」と呼ばれたりします。

面白い見た目の「カサゴ」
どんな暮らしをしているのでしょうか?

「カサゴ」についてのエピソード
好きな食べ方など、メッセージお待ちしております



その他、番組のご感想
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2023.1.4 第92回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
東のサケ、西のブリ 明けましておめでとうございます。
今年も海の森を宜しくお願いいたします!!!!

今週はお正月に因んで
『我が家のお正月の海の幸』


沢山のメッセージいただきました!
長崎で圧倒的に多かったのは『ブリ』




東のサケ、西のブリ
という言葉があるそうで
正月魚として
東日本では『サケ』を
西日本では『ブリ』を年末年始に食べる風習があります。

でも長崎で人気の魚といえば
言わずと知れた『ヒラマサ』
刺身イコールヒラマサというくらい長崎の人はヒラマサを好み
長崎では鉄火巻もマグロではなくヒラマサだったりします。
『白鉄火』なんて呼ばれたりもして
「鉄火巻ください」とお寿司屋さんで頼むと
「マグロの?ヒラス(長崎でのヒラマサの呼び名)の?」
なんて確認がなされたりするほど。


でもどうしてお正月に限ってみんなブリなの?!

というのが今週のお話。

ブリは出世魚だからなんですね!
出世魚を食べるというのは
大きさによって呼び名の変わる出世魚は
江戸時代でも現代でも出世すると役職名が変わるように
今年も出世しますように!
という願いを掛けて縁起を担いでるんですね。

ではサケは?
サケは出世魚ではないはず。
どうして縁起が良いのか?


それは、川で生まれて海に出て、また生まれた川へ産卵に戻ってくるサケ
立派になった姿で同じ川へ戻って来る!
故郷に錦を飾る!のような願いが掛けられていたのですね。


他にも、関西や四国地方では
おめでたいからと『鯛』が食べられたり

長野県には『コイ』をお正月に食べる地域があり
そのルーツは中国にありました。
実は元々コイは中国から来た外来魚。

中国に伝わる
コイが川を登って龍になり天へ昇っていった
という伝説があって
厳しい人生の困難を川の急流に例えて
困難も乗り越えて、立派に登っていく、出世しますように
という願いと、そして強い生命力!
そんな願いが掛けられていました。

なんと”こいのぼり”も同じ願いが掛けられているそう!
意外と知らなかった。

今週は、お正月の魚から
縁起の良い魚に昔からどんな願いが掛けられているかを知ることが出来ました!






来週の『海の森』は
テーマ『煮干し』!

長崎は煮干し生産量全国1位!

皆さんの
『煮干し愛』
『好きな煮干しを使った料理』
『おすすめの煮干しレシピ』
などなど

メッセージお待ちしております。


その他、番組のご感想
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来週の海の森も
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2022.12.28 第91回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
チョウチンみんな付いてないの? 今週の海の森は
年末年始シリーズ
冬が旬の魚『アンコウ』について学びました。

西のフグ、東のアンコウ
という言葉があるらしい。

西日本では元々は今ほど人気ではなかったようですが、フグがいるからなのか
西日本にもアンコウは住んでいます。


『アンコウ』と聞くとどんな姿形を想像しますか?
こんな感じでは??


アンコウってイラストで出会うことが多いように思いますが
実際はこう!


どうか怖がらないで
とアンコウが言ってそうです。



どうしてもアンコウといえば
あのチョウチンの付いてる魚!
となりがちですが
実は私たちが食用としているアンコウと
チョウチンの付いているチョウチンアンコウは
別の種類の魚でした!

アンコウである事に違いないですが
結構遠い親戚。


私たちが普段売り場で出会うアンコウは
『アンコウ』そして、『キアンコウ』
この2種類がほとんどで
この2つの種類は見た目物凄く似ていますが、
大きさに少し差があるのと、口の中の模様が違うなど、本当に見分けが難しい。

どちらかというと
『キアンコウ』が味が良いとされ
高い値がつくそうです。


『キアンコウ』や他のアンコウも
海底で生活しています。
種類によって深さが違うらしい。

卵から産まれて、最初は他の魚と同じように幼生となって海を漂う生活。
他の一般的な魚と同じような縦型に成長します。
これはヒラメとかも同じでしたね
海底生活にあった、平べったい形になる前に
一般的な魚の形をして、成長していくんですね。

だんだんと平べったく、海底生活に向いた体へと変化していきます。

そうなると泥や砂に潜り、見つからないように色も海底の色に!

砂の中に潜み近づいて来た獲物をとって生活しますが、そこに登場するのが
背中から頭に向けて生えた棘!

この棘が、チョウチンアンコウの場合は先が光っている為にチョウチンとなりますが
キアンコウの先は光りません。
でも糸状に裂けていて、ゆらゆらと水の中を泳がせ魚を誘います。


そこへ何だろう?と寄って来た魚をパクリ。
けっこう俊敏です。
そこもヒラメと似ている。

海底生活魚の知恵と進化ですね。




アンコウの恐るべしオスとメスの関係 今回アンコウを学んで驚いたことの1つに
メスのアンコウの生態。

アンコウの卵は、抱えていないので
放卵タイプ。
卵を守るために、半透明のゼラチン質のような膜で覆って産卵しますが
その塊が凄かった!

アンコウは60cmほどになると産卵出来るようになるとのことで
大きいと1.5mにまでなるアンコウのメス。
オスはというと60cm前後から大きくならないらしく
メスに比べるとだいぶ小さい。

80cmのメスでだいたい10kgくらいらしいのですが、そのメスが産む卵
幅60〜90cm
そして、長さ10mにも及ぶ
まるでレースのカーテンのような卵を産みます!
10m !
海に漂う様子は、まさしくベールの様。

その中に120〜170万粒の卵が!


そして、そんな大仕事です
メスのアンコウの胃からは、度々オスのアンコウが見つかるんだとか…
オス食べられてますね。
恐るべしアンコウのメス。

でも因みに、チョウチンアンコウのオスとメスの関係ですが
チョウチンアンコウはやはりメスが大きいですが、60cmくらい。
キアンコウよりは小さいです。

でも、でも
オスは…5cm!
十分の一より小さい!

そしてそのオスは、メスのお尻辺りに噛みつく求愛方法。
その後そこから離れず、メスとオスは血管を繋いで融合していくんです!
少しずつメスの身体の一部になっていく。
そして最後に残るのは精巣のみ。
メスの身体に精巣を残すために融合する。
血管レベルの求愛。
恐るべしアンコウのメスとオスの関係模様。


その繁殖方法から、強い生命力を感じます。
海底の状態は、この番組でも何度も登場していますが
温暖化による海水温の上昇や、ゴミの問題で
汚れたり酸素が少なくなったりと、良い環境ではありません。

アンコウにとっても住みづらい時代のはずです。
年々数が減って、益々高価になっているというアンコウ。

この冬売り場で見かけたら
きっとそれはメスのアンコウ。

アンコウ達の命懸けの頑張りを思い出し
有り難くいただきたいです。






来週の海の森は
新年1回目の放送!

『我が家のお正月の海の幸』

をお送りします。


皆様からのメッセージ
お待ちしております!



その他、番組のご感想
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2022.12.21 第90回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
カニといえば昔はこのカニだった 今週は年末年始シリーズ『カニ』特集!
世界中で愛されるカニは、世界でおよそ1000種類も確認されています。


日本にも食用だと
タラバガニ、ズワイガニ、毛ガニ、ワタリガニ
そして、食用でないカニも沢山いますね!

「カニ」のマネしてください!
と言われたら、子供から大人まで皆さん出来るモノマネでもあります。

皆さんなら、どうモノマネしますか?

手をチョキにして、横歩きする。。。
誰でもカニだ!と分かる動きです。

でも今回調べていて分かったのは
横歩きするカニは、全体の50%だということ!
約半分のカニは横歩きで生活してないんですね。

その中の種類が
ズワイガニやタラバガニ。
彼らは前や後ろに動いて生活しています。
でも、これがもっと驚き。
普段横歩きしているカニは、足の生え方で横歩きが楽なのですが
楽だからそうしてるだけで、実は横歩き系のカニも前後に動ける!

でもいつもと同じスピードで歩くと、足がもつれてしまうので
前後に動く時はゆっくり動くので、かなり遅いらしい。
注意深いカニはちょっとかわいいですね。



今回、よく昔食べていました!とメッセージをいただいた
「ツガニ」またの名を「山太郎」

長崎の方から頂いたのに、私は「ツガニ」を知りませんでした。

調べてみたところ正式名が「モズクガニ」というカニ。
ハサミの部分に生えている毛がモズクに似ているので「モズクガニ」だそう。




リスナーさんは、このモズクガニの毛は
昔、カニにお尻を挟まれた猿が「毛をあげるから放して」とお願いしたからという話を
お父さんから聞かされたという内容。

猿とカニと言えば「さるかに合戦」
誰もが子供のころ聞かされた「さるかに合戦」のカニはモズクガニ!

なぜそう言えるかというと、最後に出てくる「うす」が決めて。
子供ながらに、どうして「うす」が戦いに参加するんだろう。。。と確かに謎に思っていましたが
モズクガニの昔からの食べ方で
うすで殻ごとすりつぶして、汁物にするという食べ方があるそうで
それで「モズクガニ」が有力だとなっているそうです。

モズクガニのダシは、それはもう絶品らしい。

その昔は、海に住んでいるタラバガニやズワイガニは
日持ちがせず、海に近い地域で消費されていました。

そこに来て、この「モズクガニ」は、なんと川に住んでいる!

モズクガニは海で生まれ、川を登り、成長して産卵のために海へ下るという
うなぎのようなカニだった!

海から離れた山里で手に入るのは「モズクガニ」だったわけです。

冷蔵や冷凍技術が発達するまでの時代、食べられていたカニは
ほとんど「モズクガニ」だったと言っても過言でないほど身近だったそうです。

でも、今見掛けないですよね?

モズクガニは全国に住んでいるカニだそうですが
川の開発などで数が減っているそうです。




今年もカニは高いの? 減っているのは「モズクガニ」だけではありません。
昨年の今頃も、カニが高いという話題が出ました。

今年は?というと
今年もやっぱり高い。


昔はタラバガニやズワイガニも
国産がほとんどだったそうですが
温暖化によって、水温が上がると
カニたちは、数を減らしながら住む場所も
生きるのに快適な冷たい海へ、北上せざるおえなくなりました。

北へ北へ移住するうちに、日本を出ていってしまったのです。

そうすると、日本は国内で賄えない分を輸入に頼ることになります。

そこに来て、ロシアの問題。
2020年調べで、日本が輸入しているズワイガニの63%、タラバガニの85%が
なんとロシアからの輸入。
残りはアラスカなどです。

世界規模で進んでいる温暖化ですから
昨年も少ないカニを世界中で取り合った結果、価格が高くなりました。

そして、今年カニの資源を守ろうとアメリカのアラスカ州では
カニ漁を禁止としました。
そう、アラスカのカニは今年からゼロ。

もう絶対に今年も高そうですね。。。。


それなら、こんなに大人気のカニなんだから
養殖すればいいじゃないか、と思いますが
カニの養殖は難しい。

その理由の一つは
「カニは共食いする」という事実!
カニは雑食で、もちろん大きなカニは魚なども食べますが
お腹が減っていて近くにいると、仲間を食べる習性があるそうです。
子供や卵も食べてしまう。
なので、密度の高い養殖は難しい。
カニの敵はカニなのですね。


もう一つは、成熟するまでに5~10年かかるということ。
種類にもよりますが、他の養殖魚のように
1年や2年で出荷できないため、もの凄い育てるための経費が掛かります。
それは割に合わないので難しい。

カニを守るのも、育てるのも
私たちの生活に掛かっているということです。

アラスカでも禁漁になったように
世界中でカニを守ろうという動きが始まっていますが
結果が出るのが時間が掛かること。
そして、一番のカニの減っている原因は
卵から孵化したあとに、生き残れないという問題だそうです。

それは、生まれた海に栄養がなかったり
温度が高かったりするからです。

長い投資にはなりますが
5年後、10年後にカニと共に生きていけるように
すぐにでも、私たちが出来ること、沢山ありそうです!






来週のテーマへのメッセージは
年末年始で2週分受付となります!

12月28日放送
「あんこう」

あんこう食べたことありますか?

アンキモなら。。。という方も!


1月4日放送
「お正月に食べたい海の幸、食べる予定の海の幸」
我が家の「お正月といえば!」の海の幸教えてください!


皆様からのメッセージ
お待ちしております!



その他、番組のご感想
これ調べて欲しい!どうなってる?などの疑問もお待ちしております!

海の曲リクエストもお待ちしてます♪


来週の海の森も
お楽しみに☆


2022.12.14 第89回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
長崎のクジラはどうして美味しいの? 今週はもうすぐ年末年始ということで
『クジラ』について学びました!


というのも
長崎ではお正月やお祝いの席など
『くじら』に出会う事が多くなり
クジラ消費量全国1位です!

今回『クジラ』特集やります!と告知したところ
メッセージやコメントで多く見られたのは
『学校給食で竜田揚げを食べていた。懐かしい』というお声!

全国的には
くじら=昔の給食メニュー
という印象の方が多い模様。

牛肉や豚肉が高価で手に入りにくかった時代、栄養価が高くタンパク質を多く摂れる、手に入りやすい食材として
クジラはとても重宝されました。

時代の流れと共に、牛肉や豚肉も安く手に入るようになって給食メニューは変化していったのですね。


それでも、長崎ではくじら消費量全国1位!
長崎での『くじら』は『刺身』で食べる事が多いのが特徴です。

他の県にもクジラの刺身を食べる文化が多く見られる地域もあるのですが、長崎は特別に多い。
どうしてなのでしょう?


そもそもクジラは、もう縄文時代には既に食べられ、骨などの食べられない部位は道具を作ったりと役立てられていたようです。

それから仏教の伝来とともに
魚はOKだけども、獣の肉は禁止される事となりました。

当時はクジラは魚だと思われていたので
魚だけど肉のようなクジラは栄養面でもとても貴重な存在だったと思われます。

確かにクジラを漢字で書くと
『鯨』と魚編ですね。



それからクジラ漁の最盛期は江戸時代!

全国にクジラ漁を専門とする
『くじら組』という会社が沢山出来ます。


クジラは日本海も太平洋も回遊しますが
島の数全国1位の長崎の地形は
島と島の間や、入り組んだ沿岸が
くじらを追い込んで獲るのにとても適していました。

それで長崎には全国の中でも群を抜いて
『くじら組』が多くありました。



くじらは、陸路で近県や長崎市内に運びやすい
"彼杵の港"に運ばれて、そこで解体や加工をして
佐賀や福岡、浦上街道を通って長崎の中心地へと運ばれていきました。

時は江戸時代、長崎は出島が出来て貿易も出来る天領。
長崎はとても裕福な県でした。

距離が近い事もあり
くじらの色んな部位の美味しいところが長崎へ残る事が多かったとか。

それで、もうその時には既に
『長崎に行くと美味しいクジラが食べられる』というのは有名な話だったそうです。


今はくじら漁が禁止になり
調査のくじらだけなので、数が少なく高価になっていますね。

くじらは、種類によってプランクトンを食べたり、魚を食べたりと違うのですが
1度に食べる量といったら、それは物凄い量です。
なんせ世界最大の生き物。

小魚だと群を丸々食べちゃうイメージです。


そんなクジラが捕獲されない事で海に増えて
生態系が変わるなんて話も耳にしますが
浜に打ち上げられるクジラにも変化が出ています。

これは日本に限らず
浜に打ち上げられたクジラのお腹から、大量のプラスチックごみが見つかったというニュースです。

クジラの種類で大きさもだいぶ変わりますが
ある浜に打ち上げられたクジラは
胃を調べたところ、100kgのゴミが出て来たことも!


一般的な魚では、わたしたちの生活で生まれる"マイクロプラスチック"が悪い影響を与えているという話でしたが
大きなクジラにとってのペットボトルやビニール袋は、一般的な魚にとってもマイクロプラスチックのようなサイズ。

群れを一気に食べてしまうのに、その中にプラスチックが混ざっていても、気付けないし
避ける事も出来ないでしょう

胃の中に入ったプラスチックは
分解されない物が胃に蓄積されていき
クジラは満腹だと勘違いして、エサを食べず
栄養失調で弱って、浜へ打ち上げられたのだろう。という話です。


色々なクジラを守る活動がありますが
まずは身近なところから!となると
クジラにとっても、私たちは正しくゴミを処理し、使う量を減らして
海へ行くプラスチックの量を減らすことが
クジラを守ることにも繋がるだ!と分かった今週でありました。






来週は、更に年末年始感!
『かに』特集です。

"何カニ"が好きですか?
どんな食べ方が好きですか?
今年もカニはたかいのでしょうか


皆様からのメッセージ
お待ちしております!



その他、番組のご感想
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来週の海の森も
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2022.12.7 第88回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
ホタテガイを守る 今週は
先週のヒオウギ貝の仲間『ホタテガイ』について学びました!

普段私たち
『ホタテ、ホタテ』と呼んでいますが
正式名称は『ホタテガイ』だそうで
ホタテガイの仲間は世界におよそ270種!
その1/4に当たる60種が日本近海で確認されています。


そのうちの1つが
先週学んだ"ヒオウギ貝"ということでした。


雌1個体の抱卵数は
なんと約1億粒(数千万~1億数千万粒)!
沢山の赤ちゃんが生まれます。

生まれてすぐは海中を浮遊し
やがて何かに捕まります。
そこで稚貝へ成長したあと
海底生活に移るのですが
この海底生活に移る時に、ほぼ全滅と言っていいほど生き残れないのだそう。

その原因は
海底環境の悪さ。

汚れていて栄養がなかったり
人間が海へ流したもののせいで、生態系が崩れて
海が満員になってしまうと、酸素の奪い合いになって、稚貝は生きていけないのだそうです。

海の中って、多くても少なくてもダメなんですね。
バランスが大切。



日本のホタテガイは
なんと生まれた時は全てオス!
オスのまま1年間ほど過ごして
その後に、半分がメスに性転換します。

オスメスの見分け方は
皆さんホタテガイを食べた時の事を思い出していただくと
何やらオレンジの部分、あったりなかったりしますね!


あのオレンジの部分が卵巣でメス
その部分が白いと、それは精巣でオスなんだそう!


でも産卵が終わると、だんだんと卵巣も精巣も一度姿を消します。
なのでその期間はオスかメスかは
見分けがつかないんだそう。

その代わり、卵巣、精巣がなくなったスペース分
貝柱が大きくなるということで
ホタテの旬は、卵を抱えている冬と
産卵後、貝柱が大きくなる夏の
2度あります。

生まれてから2〜3年で10cmくらいに成長して出荷できるサイズになりますが
寿命10年くらい。

ホタテガイの貝殻を見ると
ホタテガイのポイントの縦のラインが入っている一方で、横にも実はラインが入っています。

これが樹の年輪と同じで
このラインで年齢がわかるそうです!
今度見かけたら見てみてください。



ホタテガイの名前の由来は
天敵が来ると
勢いよく噴射して逃げる様子で
帆を立てて海中を走ってるように見える!
ということで『帆立貝』となったそうです。
船みたいですね。

その天敵とはヒトデ!
ホタテガイは泳ぐ数少ない貝!
ヒオウギ貝などが岩に捕まるために足糸を出している貝殻の繋ぎ目の部分から
ジェット噴射して、上下の殻をパタパタさせながら進みます。

あまり貝が泳ぐイメージこれまでありませんでしたが
ホタテガイの泳ぎは中々速い!
その速さは時速50km出せる!
車並み!



世界中に愛されるホタテガイは
輸出の需要も高く
2016年までは農業水産物輸出額トップ!
全ての中で1位でした!
今も上位に常にあって
ホタテガイは、日本の誇る輸出品だったのでした。


でも、海底環境の悪さに
ホタテガイが大不漁の年もあり
今は私たちが口にする、そのほとんどが
養殖のホタテガイです。

でも、ホタテガイは養殖も天然も
ほとんど味や育ち方が変わらないらしく
海底環境に影響されないよう
カゴに入れて海中に浮かせて育てたり
海中に吊ったりして育てられています。

そしてホタテガイのエサはプランクトンなので
カゴの中や、吊るされていても
常に捕食出来るというわけでした!

でもきっと、ホタテガイ達も
自由に海の中を泳ぎたいでしょうね。

養殖が好調だからOKなのではなく
海底生活をさせてあげられる
わたしたちにとっての課題は
続いています。


天然のホタテガイが
食べられる時代を目指さなければならない事
今週は学びました!







来週は年末年始が近づいて来たということで
『くじら』

長崎はお祝いの席やお正月など
くじらを食する文化があります。
でも意外に全国的に見ると
そうゆう県は少なそうです!

皆さまの『くじらエピソード』
お待ちしております。



その他、番組のご感想
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2022.11.30 第87回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
南のホタテ『ヒオウギ貝』? 今週は今が旬『ヒオウギ貝』について学びました!

いただいたメッセージに
長崎にお住まいの方でも、見たことない、食べたことないという方もおられましたが
私自身は、子供の頃海で採ってその場で焼いて食べていた、あの美味しい貝なんだったんだろう…という謎が今週解けまして
もしかして、気づかないうちに食べているくらい、とても身近な貝なのかもしれません。


先週のウチワエビに続いて
この『ヒオウギ貝』も西日本だけに住んでいる貝で、あたたかい海がお好きな様子。

北はホタテ、南はヒオウギと言われ
『南のホタテ』と呼ばれることもあるんだとか!

ホタテもヒオウギ貝もイタヤガイ科の同じ仲間で、親戚であり
味も中身の構造もとても似ている
貝柱の大きい貝です。

違うのはその見た目!


見てください、この色鮮やかな貝殻
この色は、遺伝で決まっているらしくオレンジの子はオレンジ、、黄色の子は黄色になるそう!


そして、形はホタテと似ていますがひと回りサイズが小さいことと
実は味が濃厚で、ホタテよりも美味しい!ダシはヒオウギの方が出る!なんて人もいるくらい
とても美味しいのです。

ホタテと違うのは、生活の仕方にもありました。
ホタテは貝柱を使ってパタパタ殻を開け閉めして泳ぐことでも有名ですが
ヒオウギ貝は足糸(そくし)と呼ばれる根っこみたいなもので岩などに貼り付き動かずに生活します。


でも、そのホタテに負けない貝柱と
動画サイトなどで観られるヒオウギ貝を育てている方の映像を見ると
けっこう泳いでます!

きっと泳ごうと思えば泳げるけど
あえて動かない生活を選んだヒオウギ貝

その色も、南のあたたかい海が好きという事もあるのか、珊瑚などに合わせた色なのではと言われています。
本当の理由はまだ解明されていないそうです。



昔は困った存在だった!? ヒオウギ貝はかつて、南の海ならどこにでもいる貝で、牡蠣やあこや貝の養殖のロープやカゴにやってきて栄養を吸ってしまうということで
厄介者として扱われていたというから驚き!


でもある日、貝の病気で牡蠣やアコヤ貝の養殖がダメだ!となった時
いつもあるヒオウギ貝にスポットが当たります。


実は美味しいと知っていたのは漁師さん。
漁師さんの食卓に並んだり、お裾分けとして昔から親しまれていて
あまりスーパーなどで見かけないのは、あまり日持ちしないからでありました。
陸に上がって1日しか持たないそうです。



でも近年、ヒオウギ貝の養殖は各地で進んでいます。

長崎では対馬や平戸など
プランクトン豊富な栄養のある海
まさに、牡蠣やアコヤ貝もよく育つ海がヒオウギ貝にとっても快適な住処であります。


特に対馬のヒオウギ貝は、稚貝を採ってきて育てる限りなく天然に近い方法。


養殖が進められることになった理由の1つに
冷凍技術が進んだことがあります。

日持ちしないヒオウギ貝も、冷凍の技術で
全国いつでも美味しい新鮮な状態で食べることができる。


他の貝と同じで、海の栄養が温暖化からの磯焼け問題で少なくなり数が減っていくなか
資源を守るために天然のヒオウギ貝の漁業権を見直したり
養殖での数も増えています!


今全国にその美味しさが広がっているヒオウギ貝
この機会にぜひ試したい貝です。




来週の海の森は
『ヒオウギ貝』
あの色とりどり鮮やかなヒオウギ貝
どうしてあんな色をしているのでしょう??

『ヒオウギ貝食べたことありますか?』

皆さんのメッセージお待ちしております!




12月3日、4日と
長崎・出島ワーフにて
『&SEA』
"おさかなマルシェ"が開催されます!

長崎中から海の幸が大集合!
お夕飯の材料も、その場で食べられる
サバサンドやカマススティック
牡蠣焼きも登場!
もちろんお酒も!






来週の海の森は、今週沢山話題に出た
『ホタテ』
冬が旬なことはイメージ出来ますが
九州には住んでいませんね!

でもみんな大好き身近な貝、ホタテ
皆さんの好きな食べ方や
ここのホタテがおすすめ!というホタテ情報もお待ちしております。


番組のご感想
これ調べて欲しい!どうなってる?などの疑問もお待ちしております!

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来週の海の森も
お楽しみに☆


2022.11.23 第86回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
ウチワエビがどんどん高くなる? 今週は『ウチワエビ』!

各地旬な時期が異なるそうですが
長崎の五島では10月と11月がウチワエビを獲っていい時期。
まさに今が旬となります!


今から20年ほど前、上京する前に地元長崎でアルバイトしていた時
ある時期になると良く見かけるエビでした。

最初見た時の印象は
ウチワエビには申し訳ないですが
『わっ!何これ』とやはり思ってしまった

ウチワエビはセミエビ科のエビで
イセエビのひげを取って、頭の形をバルタン星人みたいにしたのがセミエビ。


そして、そのセミエビをさらに
平べったくして小さくしたのがウチワエビという感じです。

ウチワエビは砂に潜って生活する為に、平べったい身体へ進化しました。

見た目には驚かれてしまうウチワエビですが
その美味しさといったら!
イセエビに負けず劣らず、お刺身はプリプリと甘く、だし汁が濃厚でお味噌汁にするなら
イセエビよりもウチワエビという人は多いはず。

その日売れなかったウチワエビを
アルバイト後に食べさせていただき一気にファンになった私ですが
上京してから、ウチワエビ見かけないな…と何度も思った事がありました。
あんなに美味しいのに!
しかもお手頃価格だし…

そう、ウチワエビは
西日本でしか獲れないエビでした!

島根県辺りまで生息しているそうですが
主には九州に多く分布していて
長崎県の五島や平戸は全国有数の特産地!

温かい海が好きだそうなので
海の温度が温かくて、栄養のある海
五島灘が気に入って頂けてるんですねー!



かわいく賢いウチワエビの赤ちゃん ウチワエビは秋が繁殖期。
産卵を迎えたウチワエビは、放卵ではなく
身体の殻の中に、孵化するまで卵を抱えて生活します。

生まれた赤ちゃんは、イセエビなどと同じ
最初は幼生の形で海を漂います。

その時のウチワエビに驚き!
ウチワエビの赤ちゃんは移動する時
クラゲに乗って移動するんですって!
そのため、クラゲライダー
ゼリーフィッシュライダーなんて呼ばれています。

かわいいですね。


そして、赤ちゃんの食べるエサはというと
それもクラゲ!
クラゲに乗りつつ、クラゲをかじって生活するウチワエビの赤ちゃん
何ともしっかり者のようです。


そんなウチワエビですが、年々数が減り
値段急上昇中です!

その理由の一つは
これまでは獲れた地元で主に消費される物だった為、長崎でよく獲れているのに
近くの福岡県では『幻のエビ』なんて呼ばれる希少具合!
そうです、美味しい事に全国の人が気づき始めた。

ネット社会となり情報が行き交い
ウチワエビの存在が全国に明るみに!(笑)

そうすると、ふるさと納税で大人気
東京などの料亭やお寿司屋さんなどでも扱われるようになり
人気が上がるのに西日本でしか獲れないというのは、どんどん価値が上がります。
そして値段も上がる。


そんな理由で長崎でも段々と見かける数が減っているのですね。


そして、もう一つの理由が
ウチワエビの数が減っている
それに、大きさが小さい。

特産地である五島でも、ウチワエビの不漁が近年続いています。

その理由は、サイズが小さいという事で予想出来る様に
十分に育つ事ができない
生きていくのが大変な海である
ということで、他のエビとも同じ状況。


海の栄養なしには、生き物たちは
ちゃんと成長する事が出来ず
健康な産卵も出来ず
数は減っていく一方となり
そうなると益々希少になって、どんどん値段があがる。

いい事ひとつもありません(泣)


幻のエビが帰って来た!
と言える日を迎えるべく
健康な海作りが必要だと、改めて思う今週でした。




来週の海の森は
『ヒオウギ貝』
あの色とりどり鮮やかなヒオウギ貝
どうしてあんな色をしているのでしょう??

『ヒオウギ貝食べたことありますか?』

皆さんのメッセージお待ちしております!




そして、放送の中でも紹介しておりました。
12月3日、4日と
長崎・出島ワーフにて
『&SEA』
"おさかなマルシェ"が開催されます!

長崎中から海の幸が大集合!
お夕飯の材料も、その場で食べられる
サバサンドやカマススティック
牡蠣焼きも登場!
もちろんお酒も!

そして、ステージイベントでは
12/3(土) 上奥まいこ&pepe伊藤 ライブ
12/4(日) 宿六兄弟(from 福岡)ライブ
を各日13:00〜と18:00〜開催します!

そのほか、12/3(土)15:00からは
上奥まいこがお送りする
豪華おさかな賞品が当たる『おさかな雑学クイズコーナー』
各日夕陽の沈むサンセットの時間には
DJ Natsukiによる
"サンセットDJタイム"があります。

1日を通して、長崎のお魚、音楽
出島ワーフの素敵なロケーションで
ぜひ楽しんでください。
皆さまのお越しをお待ちしております!

『&SEA』おさかなマルシェ
at 長崎・出島ワーフ

■12/3(土)
13:00〜 上奥まいこ with pepe伊藤 ライブ
15:00〜 上奥まいこプレゼンツ
豪華おさかな賞品が当たる『おさかな雑学クイズコーナー』
16:00〜 DJ Natsuki サンセットタイム
18:00〜 上奥まいこ with pepe伊藤 ライブ

■12/4(日)
13:00〜 宿六兄弟ライブ
16:00〜 DJ Natsuki サンセットタイム
18:00〜 宿六兄弟ライブ



番組のご感想
これ調べて欲しい!どうなってる?などの疑問もお待ちしております!

海の曲リクエストもお待ちしてます♪


来週の海の森も
お楽しみに☆



2022.11.9 第84回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
繊細なアオリイカ 今週は『アオリイカ』特集!

長崎では『水イカ』と呼ばれ
大人気のイカです。

アオリイカの地域による呼び方は
実にさまざま!
主に九州地方では『水イカ』と呼ばれているようです。


というのも、アオリイカにも種類がいくつかあり、北海道より南で大回遊をしている
アオリイカの群もいるため
日本の色んな場所でアオリイカに出会えるというわけです。

一つ目は"シロイカ"
本州をはじめ、日本に広く分布しているアオリイカ

そして、"アカイカ"
九州と関西辺りまでで見掛けられるアオリイカで、日本で食される中では最大サイズ。
最大で5kgくらいまで大きくなるそうです。
この種類が長崎では多そうですね!

そして、沖縄や南西諸島で見られる
"クワイカ"
これは他のアオリイカよりも、少しサイズ小さめのアオリイカです。

沖縄にもイカ居るんだ!
と思ったわたし。
どうしても、イカ!と聞くと
北海道や青森など寒い所のイメージが強く
長崎でもアオリイカの旬は寒い時期なため
冷たい海にいる生き物だとばかり思っていましたが
実はアオリイカはあたたかい海が好きな生き物。

17℃以下の海では命の危険があります。

そしてアオリイカは、塩分にも敏感で
真水に弱いため、淡水が流れ込む場所や
長雨が続いたり、台風が多いと
海の塩分が薄まって、これまた命の危険が大きくなります。


アオリイカたちは、快適な温度、エサ
安心出来る産卵場所を目指して回遊します。

というのも、アオリイカは寿命が
1年から長くて1年半と言われ
産卵を終えると、オスもメスもその一生を終えます。
だから、孵化した赤ちゃんには会えないのです。


それゆえなのか、産卵場所選びは
とても大事。
最後の大仕事です。



卵を守る親イカの愛 イカの卵は長細い白い袋で
その中が、いくつかの小部屋みたいに
さやえんどうみたいになっていて
7〜10匹の赤ちゃんイカが入っています。
それをいくつも産み、海藻にくくりつけます。

遠くでみると、海に揺らいでイソギンチャクのよう!


産んですぐ親が居なくなってしまって
卵は大丈夫なのか!
と思いますが、
イカの卵には、親イカが施す
魚が嫌いなバクテリアの種類のバリアが貼られていて
卵の時に襲われる事はないそうです!

すごいですね。
最後の親イカの愛です。
そうして産まれて来るイカたちですが
産まれそうになる卵の周りには
すでに卵を狙った魚たちが集まって来ている。
孵化直後から過酷な生き残り戦争に入ります。

そうして生き残っても
大きな波に流されたりすると
エサを食べられず、隠れられず命を落とします。

海藻の生える場所、海の森は
イカの卵や赤ちゃんを守ってくれる
大切なお家でした。

その海藻がなくなっては、卵を産みつけられない
産まれても過ごせる場所がない
では数が減っていく一方


長崎では、近年南国のイカのように
産後に産卵するアオリイカが目撃されています。
環境に柔軟な事は、生き残る上で大切でしょうが
産まれた子供達は生き残れるのか
心配です。


そこで、今全国各地で
イカの産卵床を作るプロジェクトが進められています。

その方法の1つとして
長崎県でも実施されているのは
地上に生えている葉の付いた木を海底に設置するという方法!
なんと!地上の木を海に!
『イカシバ』といいます。


それによって、全国色んな場所で
イカが産卵に来てくれるようになりました。
でもそれで、めでたしめでたしではなく
いくら自然の物とはいえ、木は海の中で根をはって育つわけではありません。

台風などで海の中がかき回されたりすると
設置していた木がずれて
卵が海底に押しつけられ、栄養や呼吸が足りなく死んでしまったりする事例もあります。

これはあくまで応急処置として
やはり、海藻を取り戻す、海の森をもとに戻す私たちの使命は続きます。




来週の海の森は
リクエストいただきました
『ウツボ』特集!

ウツボって長崎でも獲れるんですね!
わたしにとってはまだ出会ったことないウツボ
皆さんはウツボ食べたことありますか?

『ウツボ食べたことありますか?』
『ウツボのイメージは?』


皆さんのウツボエピソード
お待ちしております!


番組のご感想
これ調べて欲しい!どうなってる?などの疑問もお待ちしております!

海の曲リクエストもお待ちしてます♪


来週の海の森も
お楽しみに☆



2022.11.2 第83回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
トビウオの一生 今週は私たちの暮らす長崎でも
昔から縁のある『トビウオ』
長崎では『あご』と呼びます。

トビウオはどんな暮らしをしているのか
温暖化の海で大丈夫なのか
学んでいきました。


焼いてよし、煮てよし
ダシ最高!あごだし!
そして種類によってはお刺身も。

そしてそして、今回これは私が個人的に驚きでしたが
トビウオの卵って『とびこ』なんですね!

知らなかった…
言われてみれば、"とびこ"だもの
トビウオの子と分かるはずなのに
ちまたでは
『とびっこ』と呼ばれたりしていますが
これは商品名らしい。

そのもの自体の名前は
『とびこ』や『とびらん』が正しいそうです。

卵もよし、トビウオ!


トビウオと漢字で書くと『飛魚』
その字の通り飛ぶ魚であることは皆さんもご存知かと思いますが
その飛距離!

一度ジャンプすると
100〜300m!
トビウオの種類にもよりますが
最高で400m!
時速60km!
しかも水面の1〜2m上を飛ぶらしい

もう鳥です!



そう、トビウオの種類
けっこういるんですね。

世界では50種類ほど
そして、日本の周りにいるトビウオは30種類もいます!

トビウオは台湾の下あたり、東シナ海で冬を越し
春から夏に掛けて日本へ向かって北上
鹿児島から黒潮と対馬海流に分岐します。

この時に日本海と太平洋
色んな種類が分かれていくらしい
というわけで、鹿児島が全国一位!
ありとあらゆるトビウオが獲れるのでした。


長崎の生月、平戸地方では
先週のシイラがトビウオを追いかけてやって来ると勉強しましたが
北風が吹くとトビウオがやってくる
『風魚(かざいお)』の名前も持つトビウオ

秋を告げる魚です。

トビウオは産卵しながら北上します。
その時に産卵のために沿岸へ近づいて来るので
岸からも釣れたりするそう。

そして、トビウオは産卵をするとその一生を終えます。
トビウオの寿命は1年
年魚でした。

各地の沿岸で生まれたトビウオたちは
1年の寿命がゆえ、成長も猛スピード!
生まれて2週間後には、もう飛べています。
かなり早いですね。

泳ぎ出したトビウオたちは
北海道の下あたりまで行くと、Uターンして
秋から冬に掛けて南下を始めます。

そしてまた東シナ海へ帰って行く。



どうしてそんなに飛ぶのトビウオ しかし、空を飛ぶというのは
先々週の『ヤガラ』の回で出た話で
鳥から狙われる危険をはらんでいます。

どうして飛ぶように進化したのか
それは、大きな魚から逃げるためでした。

トビウオのことが大好きな魚は
マグロ、カツオ、シイラ…
大きな魚、そして速い魚ばかり
海の中ではとても太刀打ちできません。

そこで海から出ちゃえばいいじゃん!
となったトビウオたち

胸びれを進化させて翼のように
優雅に『風が気持ちいいね〜』と飛んでいるかと思いきや
実は生きるための必死な逃走中でした。

しかも空からは鳥が狙っている。

トビウオは速く、そして高く飛ぶために
胃がない、サンマと同じダツ目の魚。
そして骨がスカスカらしい!
脂肪1パーセント!
究極のアスリートでした。

1年の寿命を必死に全うするトビウオたち。


なので、生月や平戸では
トビウオが沢山来るとシイラがそれを追いかけて、また沢山やって来てくれるという図式ですが
この何年か、東北ではマグロが大漁で
トビウオが激減というニュースを見ます。

マグロから追いかけられるうちに、ルートを変えてしまっているのか
それとも潮の流れが変わって進路変更となったのか
その理由はまだ分かっていませんが
温暖化によって、あたたかい海が好きな魚たちの勢力が増していることは確か
本来寒い海へもどんどん行動範囲を広げて行くと
弱い魚たちは、生き残りをかけて
新たな策を立てなければならなくなります。

温暖化の影響はトビウオにも出ていました。

それに合わせて
全国的な『あごだし』ブーム!
今では全国のスーパーであごだしを買うことが出来ます。

需要が増えても、トビウオが少ないということで
今トビウオは高騰中。
近い未来に、あごだしが高級になって
『お正月だから特別にあごだし』とならぬよう
身近なものだからこそ、大切にありがたく
そして、今年トビウオがこの秋にどのくらいやって来てくれているのか
注目していきたいと思います!




来週のテーマはこれから旬を迎える
『アオリイカ』
長崎では『ミズイカ』と呼ばれるイカ

お刺身には欠かせませんよね!

皆さんの『アオリイカ愛』『ミズイカ愛』
メッセージをお待ちしております。


番組のご感想
これ調べて欲しい!どうなってる?などの疑問もお待ちしております!

海の曲リクエストもお待ちしてます♪


来週の海の森も
お楽しみに☆





2022.10.26 第82回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
今シイラを食べたほうが良い理由 今週は『シイラ』特集!

先週のヤガラに続いて
私たちに身近な魚!
というわけではない『シイラ』


いただいたメッセージにも、初めて知る
知っているけども見たことない、食べたことない方が多く、私も未だ出会った事ない魚であります。

でも釣りによく行かれる方は
多くの方が知っていて
長崎はシイラ漁獲量、実は上位にあります。

数が居なくて希少というわけではないのですね。
なので高級というわけではない。

しかも、長崎をはじめ全国に
シイラがとても人気な地域が点在しています。

その理由は、ズバリ美味しいから!


ではその美味しい、しかもお得なシイラ
どうして私たちにあまり馴染みがないのか
どこへ行くと食べられるのか
今週は学んでいきました!


長崎でシイラが人気なのは
生月、平戸の地域
この地域では
旬のシイラはブリやヒラマサよりも美味しい!
と昔から食べられていて
シイラが獲れると漁師さんが儲かるという理由から金の山『カナヤマ』と呼ばれているそう!

シイラはあたたかい海を好む魚で
季節の海水温度によって
日本の周りを南北回遊しています。

この秋の時期は、大好きなトビウオを追って
長崎の近くへやって来るらしい。

どうしてそれなのに
私たちの食卓や、長崎市内の飲食店などで
あまり見かけないのか、考えられるのは

まずその見た目



ブリやカツオと同じ青魚で赤身のシイラですが
全体的に南国の魚のような黄色い色と
鮮やかなグリーンの背中に斑点

特に関東の方などは、南国系の魚に馴染みがないという事と
長崎で考えると、長崎は獲れる魚の種類全国一位!と色んな魚に溢れている中
自然とシイラは食卓から離れていったのではと考えられます。

元々魚はその土地の特産で
呼ばれる名前が沢山ある魚は
色んな土地で昔から愛されて来たからで
気づくと私たちの行く飲食店、お寿司屋さん
スーパーの鮮魚売り場では
全国だいたい同じ種類の魚を手に取る事が出来ます。

全国的な同じ名前で呼ばれる
マグロ、カツオ、サバ、ブリなど
名前の共通する魚が求められる


そこでは地域特有の魚が人気がなくなると
魚の値段も下がるため漁師さん達も獲らなくなります。


そして、シイラには
皮に毒があるということ。

シイラは皮に細菌が潜んでいて
生で食べるには注意が必要です。

でもその細菌は真水に弱いということで
こまめに身やまな板、包丁を洗いながら進めると良いとのことで
そのお刺身は絶品だそう!


今足りなくなっているという
マグロやサバなどの資源を守るという意味でも
私たちは今一度、地元の魚に目を向ける
地産地消の大切さを学んだ今夜でありました!

長崎では、生月、平戸方面へ行くと
色んな飲食店や魚屋さんで
この時期美味しいシイラを
味わう事が出来ます!

ぜひこの機会に、体験してみたいですね!




そして来週の海の森は
『トビウオ』特集!
長崎では『アゴ』と呼ばれ
昔から親しまれる魚です。

皆さんの『トビウオ愛』『アゴ愛』
メッセージお待ちしております!

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来週の海の森も
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2022.10.19 第81回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
どうしてヤガラはそんな口 今夜は旬の魚『ヤガラ』


とにかく他の魚と比べて変わった姿をしているヤガラ
でもその味は実に美味!だと
料亭などでも使われている、高級魚です。

日本で主に食用として食べられているヤガラは
『アカヤガラ』と『アオヤガラ』がいますが
一般に『ヤガラ』と呼ばれるのは『アカヤガラ』

味や食感は、フグやヒラメに似ていて
お刺身で食べるはもちろん、火を通すお料理にも
ダシもよく出てとっても美味しいんだそうです。


この長くて細い体ですが
大きくなると2mにも」なるそうで
そうなると決して細くはないですね!


そして、『怪魚』や『悪魔の杖』と呼ばれ
珍しいとされる理由の一つが
この長い体の1/3を頭の部分が占めているということ
そのほとんどがクチバシです。

このクチバシを使って
ヤガラは海藻の中に顔を突っ込んで
海藻の近くにいる小魚や貝を
クチバシをストローみたいにして吸って食べるのだとか!
なんと斬新な食べ方!

どうしてこんな口になったのか
昔話にも登場するヤガラ
その中では、その昔は他の魚と同じような口をしていたヤガラが
大変笛を吹くのが上手で、毎日イワシたちを呼んで笛のコンサートを開いていたそう

そこへ、友達のトビウオがやって来て
聴きに来ているイワシたちを驚かせて悪戯しとうと話を持ち掛けます。

その話にのってしまったヤガラ

その次の日のコンサート中に、海藻なんかを身にまとったトビウオが
イワシたちの前に現れると
なんと一番びっくりしたのは、作戦を知っていたはずのヤガラ
驚いた勢いで笛を飲み込んでしまいます。

あとからなんとか笛は吐き出せましたが
形は残ってしまい、今みたいな口になったと。。。

あまりスーパーでは見かけることが出来ない魚ですが
釣りをする方の中では知ってる方も多く
釣れた魚を加えて一緒に釣れることもあるんだそうです。

もしかして、口の形が故に
口の中に入れると、細く長い部分にフィットして
すぐには外せないのかもしれませんね!
それで一緒に吊り上げられてしまう。。。

しかも、獲物を狙って食いつくときは俊敏な動きをしますが
普段はゆったりと泳いでいて
網や素手でも捕まえることが出来るというヤガラ


怪魚と呼ばれる、その変わった姿から敬遠されることも多いヤガラですが
おっちょこちょいなエピソードを聞くに
親近感がわきますね


長崎では全国の中でも比較的にヤガラが多く獲れるとの事なので
もしスーパーなどで見かけたら
ぜひぜひお試しを!




そして来週の旬の魚は
『シイラ』

またまた珍しそうな魚ですが
ハワイでは『マヒマヒ』として大人気
長崎でもこの時期シイラが獲れるそう

来週は知られざるシイラの世界
学んでいきます。

メッセージお待ちしております。


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2022.10.12 第80回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
サンマが人気になった理由 今週は秋といえば!
『秋刀魚』サンマ特集!

この時期になると最近は
『今年もサンマが高い』
『買えたけど小さかった』
など、日頃の生活の中でも
なぜかサンマが少なく、高価になっている事を聞くことが多いと思います。

今夜はその謎を学びました!


江戸時代後期から食べられるようになったサンマ


それまではサンマは灯りなどに使う油の原料であって、食べるには下魚とされていました。

そこで登場するのが、『目黒のさんま』
何かでお出掛けしていた江戸のお殿様
通りかかった民家からの美味しい香りに誘われ、大変お腹が空いていたお殿様は
食べたいとリクエスト。

『あれはお殿様が食べるような魚じゃありません』とお付きの人に止められながらも、サンマを食したお殿様は、その美味しさに感激し
お城に帰って早速サンマを仕入れるよう言います。

お城で改めて仕入れたサンマを食べてみましたが、あの時の民家で食べたサンマの美味しさには遠く及ばない。
それで『サンマは目黒にかぎる!』となり
サンマを食べる文化が広まっていったとされています。

どうして美味しくなかったかは、想像するに
まずサンマが足が早いこと。
冷蔵技術の無かった時代は、海の近くで獲れたてでなければ、生の魚をお刺身や焼いて食べるのには美味しさが足りなかったのでしょうね

それにお城でのお殿様への料理はきっと丁寧にされているはずで
新鮮なサンマをザッと焼く食べ方には敵わなかったのでしょう!まさに素材の味


油の原料として使われるということは
昔から脂の多い魚だったという事になりますが
江戸時代は脂の多い魚はあまり人気がなかったんですね。
早く悪くなる原因でもある。

それからは
今では『日本の魚』と思っている人もいるほど、身近なサンマ

20年ほど前までは、秋になると
サンマが安くて美味しい
子供たちからは『今日もサンマ〜』と不満が出るほどだったでしょう。

それがここに来て、高くて買うのを躊躇してしまうイメージ。

何年か前は、サンマの不漁で
目黒のさんま祭りが中止になった事もありました

高いということは、貴重だということ。
どうしてサンマは少なくなってしまったのか



どうしてサンマ高いの? 毎年『今年もサンマは少ない模様』など
サンマ予報をよく聞きます。
どうしてそんなことが分かるのか?

それにはサンマが少なくなった時に調査に出て、これまで分からなかったサンマの生態が色々と分かって来たからでした。


研究がされる前は、サンマがどこからやって来るのか分かっていませんでした。

その理由は、うなぎも最近になって
どこからやって来るのか分かったという話でしたが
うなぎの場合はうなぎの卵を誰も見たことがなく、どこでうなぎが産卵しているのかさえ謎でした。
その卵を発見した時たるや、世界初!となったわけで

それに比べてサンマは逆で
卵も赤ちゃんも至る所にいる。
居すぎて出どころが分からなかったわけです。

そこから調査は進み、どうやら決まった場所も時期も持たずに色んな場所で産卵すること
日本にやって来るサンマは
日本海側は産卵しながら北上し、オホーツク海で暑さをしのいだあと
日本海を南下しつつ、東シナ海で冬を越すというグループと
太平洋グループは、産卵しながら北上というより東側、太平洋へ向かい
日本が夏を迎える頃に涼しい北海道へやって来て、日本を南下していくというルート。遠くに行く魚で、太平洋の真ん中辺りまでいます。

そこから日本へ向かう時に
日本の方の海が自分達の適温よりも温かいと
ルートを変えざるおえなくなり
日本に近づくサンマが少ない年というのが生まれるわけでした。

しかも、ここ最近
日本の周りの海は温度が著しく上がっているそう。

漁師さん達は、日本にサンマが近寄って来ないと、サンマがいる場所まで漁をしに行くことになります。

サンマが高いのは、船の燃料代も含まれていたのですね。

それを私たちが、サンマ=安くなきゃ
というイメージで居続けると
漁師さんも仕事にならないそう


なんとか私たちの大好きなサンマを
食卓へ届けようと日々奮闘されている漁師さんへの感謝と
サンマの帰って来れる日本の海を取り戻す
私たちの生活で、みんなで協力し合いながら食べる事が、これから未来でもサンマが食べられる事へ繋がるのだと
実感した今週でした。




来週は今が旬
『ヤガラ』

ヤガラって食べたことありますか?
筒のような特徴ある長いクチバシに
長い身体

実際私は、去年初めてヤガラを見かけましたが食べた事はまだありません!

ぜひ、『ヤガラ体験談』を教えてください

メッセージお待ちしております。


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2022.10.5 第79回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
どうして北の海へ大移動!? 今夜は旬のお魚シリーズ『マサバ』
1年中身近にある鯖ですが旬があったのですね!


鯖は世界中で愛される魚
私たちが普段口にする一般的なサバには
大きく3種類あります。

●マサバ(ホンサバ、ヒラサバ)
●ゴマサバ
●タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)

マサバとゴマサバは似ていますが
マサバの方がゴマサバに比べて少し平たい形
ゴマサバは丸くお腹のところに胡麻を振ったような模様があります。

そして、お弁当や缶詰でも広くお世話になっているタイセイヨウサバは
主にノルウェーからの輸入が多いため、ノルウェーサバと呼ばれることもあります。


ゴマサバはマサバより脂が少し少ないため
脂の乗る量が安定していて、特にこの季節は痩せているとか味が劣るという事はなく
1年中美味しく食べられると言われるサバです。

王者と言われるマサバは脂の量が多い分、1年のサイクルの中で脂の量が変動し、もっとも美味しいと言われるのがこれからで
秋から冬にかけてです!

日本海にも太平洋にも生息しているマサバは
2つの海を行き来するという事はあまりなく
基本的には春に南の方で出産して
そのあと適温の海水を求めて、そしてエサとなるイワシの群なんかを追いかけて北上します。

そして海が冷たくなりすぎる前に、また南へ下って戻ってくる。
この南北の移動を、日本海、太平洋それぞれのグループが繰り返す回遊ルート。

長崎はサバ類の漁獲量、全国1位か2位となるほどサバが沢山やって来る海
産卵しやすい湾になっている静かな場所が多くあるのと、エサとなる魚たちも沢山長崎の海にやってくるからなんでしょうね!

ところで、サバは
スズキ目サバ科の魚ですが、実は
マグロもカツオもサバ科の魚で
親戚なんです!

というわけで、サバもマグロと同じくずっと止まらずに泳いでいます。
サバ科の魚はエラ蓋を動かして呼吸する事が出来ないので、口を開けて泳ぎながら入ってくる海水から酸素を取り入れています。

いつ寝てるのか
寝てる時は止まるのかな
答えは右脳と左脳を交互に眠らせてずっと泳いでいる!
何てすごい才能なんでしょうか

もし人間がそれを出来たら、24時間活動出来るなんて事を考えてしまいますが
半分寝ながら口を開けっぱなしで泳ぐ様子を想像すると、少しぼーっとしてるだろうなと
愛着が湧きます。

そんな動き続けるサバが
近年あまり獲れない北の海で
去年、今年の冬大漁だというニュースを目にしました。

北海道でいうと、鮭の網にかかったサバ
鮭は不漁なのに比べて、サバの漁獲量普段の100倍。

この量は、行き先に迷った群れが迷い込んだ量ではない事が分かります。


新潟でもブリの網に大量にサバがかかるという今までにない事態が起きています。

原因はエサとなるイワシの群れの動きが変わった
潮の流れが変わった
海水の温度が変わった

など予測されていますが
いずれも温暖化とは切り離せません。

今年あったかいなと思う年に海の温度が1度違うと、魚にとっては何と10度違う体感なんだそう。

この秋冬のサバの漁獲量に注目です。



サバを生で食べるのは危険? 今回メッセージで多かったのは
意外にもサバに対してマイナスなイメージのメッセージ!
その中でも、『サバはあたるので怖い』
というメッセージがありました。

そう、サバといえば寄生虫のイメージ。
寄生虫アニサキスです。

オキアミをエサとする魚や貝にはどれにも寄生する確率のあるアニサキスですが
特にサバへの寄生率は高いとされていて
サバを捌いたことのある人はご存知かと思いますが
半透明のミミズのような姿
主には内臓に寄生しますが、そのうち30%ほどが筋肉の方へも潜り込んで来てしまうと。

もし生きたままアニサキスを食べてしまい、そのまま内臓に達すると胃の壁などに入り込もうとして悶絶する痛みだとか。
かなり怖いです。

ただアニサキスは熱することと、冷凍する事で死滅するので、火を通したサバに関しては心配無用。
例え紛れ込んでいたとしても、害があることはないそうです。

それに、魚屋さんや、加工する方々が
厳しく目視でチェックしています。


問題は生で食べる場合。


わたしも生のサバは大好きですが
上京してからサバを生で食べることをとても驚かれた事が何度かあります。

サバを生で食べる文化があるところと無いところがあるんですね。

それで調べてみると
日本海と太平洋では、生息するアニサキスの種類が違うそうです!
太平洋のアニサキスに比べて、日本海のアニサキスは寄生はするものの、筋肉へ入っていくという事をほとんどしない種類なのだそう。

きっとそのせいで、大昔からあたる事が
関東より北部に比べて少なかった為、生で食べる文化が広がっていったのだと思われます。

そして、更に今や全国に広がる養殖サバ。
決まったエサで育てることによって、更に寄生虫の心配が減り
100%とは言えないまでも、ほぼほぼ寄生虫はいません、と言われています。

それに『悪くなりやすい』で有名なサバ
『鯖の生き腐れ』などの言葉もそこから来ていて
新鮮そうに見えても実は悪くなっている事があるのがサバ。

心配な時は火を通したり1度冷凍した物を選んだり
食べ方によって産地や育った環境をチェックすると
安心して美味しくサバを食べられそうですね!




来週の海の森は
やって来ました
『サンマ』特集!

毎年"今年のサンマ漁獲量"それに伴う値段の高騰気になるところです。

今年のサンマはどうなんでしょうか?
そして、年によって減ったり増えたりするのはどうして?

『今年もうサンマ食べましたか?』
『昔に比べてどうですか?』
サンマに関するメッセージ
お待ちしております。


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来週の海の森も
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2022.9.28 第78回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
まるでハンター、カマスさん 今夜は旬の魚シリーズ『カマス』特集!
身近なイメージのカマスについて学びました。

太平洋にも日本海にも生息するカマスは
世界中でも愛されています。

日本の周りに確認されているのは
およそ9種類で
その中でも私たちが一般的に食しているのは
アカカマス(本カマス)とアオカマス(ヤマトカマス)の2種類!

この2つは旬も大きさも少しずつ違っていて
基本的には温かい海を好むカマス
南の方から産卵も旬も始まっていきます。

アオカマス(ヤマトカマス)の旬は6月〜9月
主に太平洋側に多く生息し
これから長崎でも旬を迎えるのが
『アカカマス(本カマス)』で
アカカマスは日本海側に多く
長崎は全国の中でもアカカマスの主要な産地です。


アカカマスの方がアオカマスより大きく
身の水分量も違うことから
水分の多いアオカマスは、塩焼きや干物に人気で、アカカマスは刺身としても人気です。

カマスはかなり大勢で群れを作って行動しますが、広く回遊するのではなく
あたたかい場所を探しながら
好物のきびなごや、イワシの群れを追いかけて回遊します。
囲んで狩をしたりすることもあるそう!

小笠原諸島や沖縄に生息するカマスの種類では、大きくて2mにもなる種類もいて
一度噛み付いたら離さない!と言われるほど歯が鋭く、小さなカマスでも最高速度、時速150m!速い!

人が襲われた事件も過去にあることから
『生きた魚雷』なんて呼ばれることもあるそうです。
まるでサメみたいですね。

私たちが普段食しているカマスも
それに比べると小さいとはいえ、凶暴さは変わらず、釣りをする方は扱いに気をつけなければいけない魚だそうです。



カマスが少なくなっている理由 カマスの産卵は、卵を抱きかかえて過ごさず
海に放つ放卵タイプの産卵!
カマスの赤ちゃんは海藻や藻のある藻場、海の森で過ごすことから
産卵時期になると沿岸へ近づいてきます。

卵から孵ると海の森で過ごしながら
1年ほどで成魚になります。

大きくなると群れを作ってエサを探しに出かけるわけですが、回遊の基準はイワシなどのエサを追いかける事なので
イワシの群れを追いかけたり
あたたかい場所を目指して湾の奥までやって来たりするそうで
有明海にも沢山のカマスが住んでいるそうです。


湾の中でも更にあたたかい場所を探して
温泉やあたたかい排水のある場所に集まる習性があるとか!

遠い海ではなく、わりと私たちの生活の近くにいるカマス。
そのカマスも最近少しずつ量が減っています。

その理由はカマスの赤ちゃんは珊瑚の海では生きられないということ。
温暖化による磯焼けで、長崎の海も、海の森が減って珊瑚化が進んでいます。

イワシの不漁も近年問題となっています。

そうすると、赤ちゃんが育たない
食べる物も少なくやっぱり数が減って行ってるんですね。


昔から全国で親しまれるカマスには
各地の郷土料理も多く存在します。

メッセージで寄せられた
福岡県北野町の
『カマスの姿寿司』や
長崎県の五島列島岐宿地区に伝わる
『岐宿の生寿司』なども紹介しました!

ぜひ一度食べてみたいカマス料理!

伝統を繋ぐ為にも
身近な魚を守っていきたい!
湾に住むカマスには、より私たちの生活排水にも近いわけで
日頃の生活の中で、より海に優しいルールを守った排水を心掛けたいと思う今週でした。




来週の旬の魚シリーズは
『マサバ』
鯖です!

これまで特集していなかったのが不思議なほど
本当に身近にいてくれる魚です。

鯖がどんな生活をしているのか学んでいきたいと思います。


皆さんのサバ愛!ぜひメッセージください。

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来週の海の森も
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2022.9.21 第77回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
シタビラメはヒラメじゃない⁉︎ 今週は旬のお魚シリーズ
『シタビラメ』

シタビラメと聞くと、フランス料理、ムニエル
が頭に浮かびますが
実は昔から日本で親しまれてきた魚でした。

実は『シタビラメ』という名前は固有名詞ではなく総称で
カレイ目、ウシノシタ亜目
の魚の事を、何種類も沢山いるのをひっくるめて、"シタビラメ"と呼んでいたのでした!

ちなみに、カレイ目は2つの亜目があって
カレイ亜目とウシノシタ亜目に分かれていて
カレイ亜目の中に、ヒラメ科とカレイ科があり
そこにヒラメとカレイがそれぞれ属しています。


そうです!シタビラメはヒラメじゃなくて
カレイの仲間なんですねー!


でもなぜヒラメと名前に付いているかというのは
ウシノシタ亜目の中でも
私たちが日頃よく昔から口にしている種類は
ウシノシタ亜目のウシノシタ科、がほとんどなのですが、そのウシノシタ科、私たちがシタビラメとして食べている種類は、左側に目が付いている!

そうです

「左ヒラメに右カレイ」

ヒラメと思っちゃったということですね。

ヒラメは砂の中に隠れて目を出し
海中を通りかかる獲物に瞬発力で挑みますが
カレイは砂の中のエサを食べます。

日頃の生活で筋肉の質に違いがあって
ヒラメは瞬発力の為に筋肉が引き締まっているため、お刺身に向いていたり
カレイはゆったり暮らしていて、筋肉も柔らかいので、加熱しても身が滑らかで
煮物やフライとして人気なのですね!

シタビラメもカレイと同じで
砂の中に潜り、臭覚を使ってエサを探し捕まえます。
基本的には泳がず砂の中でのゆったり生活。
刺身にするには身が少なめなのもありますが、カレイと同じように加熱する調理法が人気です。



有明海のシタビラメ 長崎の色んな海にシタビラメは暮らしていますが、湾が大好きなシタビラメ
有明海には昔から色んな種類のシタビラメが住んでいます。

デンベエシタビラメは有明海特産種!

そして、長崎で『クロシタ』と親しまれる、高級なシタビラメ"ナンコウアカシタビラメ"は
準有明海特産種!

もう一つ、『アカシタ』で親しまれる
『アカシタビラメ』が人気です。


有明海のことなら!と
諫早駅からスキップ3分
ランチも大人気のお魚屋さん
竹野鮮魚の鮮魚主婦こと『松田充佐子さん』にお話を聞きました。

『有明海ではシタビラメ沢山獲れるんですよね?』

『昔はね。今は特にクロシタは全く入って来んとよー。アカシタはいるけど。それでも昔よりは数が減ってる。
島原の人に聞いても同じ状態みたい。』

との答え。

シタビラメの数が減っているんですね。
それを受けて有明海ではシタビラメの放流事業も行われています。

そして、減っているのはシタビラメだけではないという事は、これまでの貝や、絶滅危惧種のムツゴロウの回でも学んだこと。

シタビラメは回遊はせず、多くの種類が湾の奥側を好んで産卵も日常も過ごすとのことで
ずっとそこにいる分、きっと湾の環境にとても影響を受けることと思います。


シタビラメが減って来たのは1980年代頃から。
その頃は貝も減って来ている時期。
でもその一方で増えている魚がいました。

それがエイです。

海が温かくなる事で、温かい海を好むエイが生息範囲を広げ、数も増えていきます。
そうすると、エイが好きな貝や魚の数が減っていきます。

少なくても生き残っている貝や魚も
海水の温度、汚れ、海の底に溜まる汚れによっての酸素不足。
少ない栄養を取り合う形となり
病気をしたり、元気に産卵をできなかったり
数を増やすには厳しい環境となります。

海の底でいつも暮らすシタビラメにとっては
環境は悪くなっていくし、エサも少ないし
敵まで増えるとなってしまっては
生き残るのが中々厳しいです。

有明海ではエイの駆除も行われていますが
私たちが生活排水を見直したり、ゴミに気を配るのは
全ての貝や魚、シタビラメにとっても
当たり前の海を取り戻す大事な一歩だという事を今週も学びました。




来週は
『カマス』
今が旬のカマス
カマスエピソードや、日頃どのように食べられているのか、ぜひ教えてください!

メッセージお待ちしております。

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来週の海の森も
お楽しみに☆




9月23日西九州新幹線開業!
『ながさき駅フェス』

出演場所:長崎駅東口広場
出演時間:16:30~
⇒イベント特設ページ


2022.9.14 第76回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
どうして伊勢エビって高級なの? 今週は長崎でも漁が解禁となったばかりの
『伊勢エビ』

お正月など晴れの席で見る事が多い伊勢エビ
中々高級なイメージです!

なぜ高級なのか
伊勢エビの生態から学んでいきます。



伊勢エビの繁殖から産卵時期は
地域によって変わりますが長崎では
5月〜8月の間
ということで
長崎では5/21〜8/20まで伊勢エビを捕ってはいけない事になっています。

その時期はお母さんエビが卵をお腹に抱えて大事に守っています。
その後卵から生まれた伊勢エビの赤ちゃんは、他のエビや貝の様に、最初は幼生として海を漂う生活をスタートします。
プランクトンの状態です。

その状態で3ヶ月ほどは生まれた沿岸の近くにいるのですが、そこから生まれた海を離れて南へ下って行きます。

そこに流れているのは黒潮。
伊勢エビの赤ちゃんは黒潮にのって
太平洋へ運ばれて行きます。

黒潮はぐるっと太平洋を時計回りして
また日本の方へ戻って来る流れになっていて
長い旅のあと、また日本の近くへ戻って来るわけですが、その頃から伊勢エビの赤ちゃんは姿を変え自分で泳げるようになります。
身体は透明ですが、伊勢エビらしい髭や足もその時形がもう出来ています!
その頃の脱皮数はなんと30回!

脱皮には危険を伴うので過酷な環境です。

広い太平洋から日本へ戻るので
伊勢エビは日本の太平洋側に多く生息しますが、そのうちのいくつかは、黒潮で戻る時に
対馬海流に乗り換えて東シナ海へやってくる伊勢エビがいます。

その伊勢エビが長崎で捕れる伊勢エビなんですね!

そこまでおよそ生まれてから1年!

過ごす沿岸を決めると、そこにある海藻にしがみついて生活し、海藻の上にいる小さな貝やエビ類などを食べて過ごします。

そこから段々と身体の成長に伴って海底を足で歩く生活に変わっていくのですが
沿岸に到着して、海底生活へ入るまで1年。
そこでようやく10cmほどの大人のエビになります。

でも県によって違いますが、長崎では15cm以下の伊勢エビは海に返すルールになっていて
私たちの食卓へやって来るまで、生まれてからとても時間が必要な事が分かります。

こんなに人気な伊勢エビなので
養殖出来たら、もっと安くで数も増えるのでは!と思いますが
こんなに時間が掛かっては養殖のコストがとても現実的ではないわけで
あとは、伊勢エビはまだまだ謎な部分が多い生き物で、赤ちゃんの伊勢エビが何を食べて生きているのかが分かっていなかったり
養殖だと、髭や脚が折れやすい、細菌に感染しやすいなどの理由もあり
伊勢エビは全て天然のものなんだそうです!

だから値段も高くなるのですね。



北上する伊勢エビ 伊勢エビの漁獲量は全国トータルで見ると
わりと他の魚より安定してるとの事ですが
30年前は全国の伊勢エビ漁獲量の40%を九州が賄っていたのに比べて
今は20%。


昔は伊勢エビの住む北限は千葉だと言われていたのに、今は茨城
そして岩手など東北でも漁獲され始めています。

北へ上がっていますね。

その理由は、伊勢エビはあたたかい海が好きですが、温暖化で温かくなった海には
これまでの同じ藻や海藻が育たないという
磯焼け現象が起こります。
伊勢エビが生活し食事をしたり、敵から身を守る為の海の森がなくては
ある所を求めて移動するしかありません。

色んな魚や貝が温暖化のせいで進む磯焼けによって、住む場所を追われていますが
伊勢エビも同じでした。

私たちに出来る事は
大事にいただきつつ、海を魚達にとって
当たり前だったあの頃に少しでも戻していくこと。
海へ行くゴミを減らして、生活排水に気をつけて、海を汚さない私たちの努力の必要はまだまだ続きます。


長崎では、ただいま野母崎地方で
『伊勢エビ祭り』開催中です!
ぜひお出掛けください







来週のテーマは
『シタビラメ』
不思議な形をした魚、シタビラメ
長崎でも捕れるんですねー!
ヒラメの仲間なのか?どんな生態なのでしょうか
学んでいきます。

皆さんのシタビラメのイメージや
エピソードなどお待ちしております。
番組のご感想
これ調べて欲しい!どうなってる?などの疑問もお待ちしております!

海の曲リクエストもお待ちしてます♪


来週の海の森も
お楽しみに☆




9月23日西九州新幹線開業!
『ながさき駅フェス』

出演場所:長崎駅東口広場
出演時間:16:30~
⇒イベント特設ページ


2022.9.7 第75回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
長崎の海の絶滅危惧種 今週の放送日9月7日は
『絶滅危惧種の日』ということで
絶滅危惧種の生き物に目を向けて学び、地球環境について考えよう!という日です!

日本にいると言われる海の生き物の数は
およそ3900種類
その内、およそ170種類が絶滅危惧種に登録されています。

でも、まだまだ未知の世界な海
発見されていない生き物や、わたしたちの知らない所で絶滅している生き物もきっといるでしょう。

こんなに多くいる絶滅危惧種なので
今夜は身近な長崎にいる絶滅危惧種にスポットを当てて学んでいきます。


一つ目は「カブトガニ」


長崎のカブトガニと言えば、県立総合体育館!(笑)
絶滅危惧種に登録されていますが、この名前が付くと言うことは、昔は今より見かけられていたんだと思います。

今では出没するとニュースにまでなるカブトガニ。
カブトガニは海の中の砂地に生息していて、目があまり良くないということで、あの丸い身体をモソモソと動かしながら、お腹に当たった生き物を食べて生活しているそう。
その様子から『海のルンバ』と呼ばれたりするそうです。可愛いですね。

カブトガニが減ってしまった原因は、開発が進んだせいだと言われていて
カブトガニの生活出来る、健康な砂地が少なくなっている事を現しています。


二つ目は「ニホンウナギ」


メッセージでも1番多かったのが、この私たちが大好きな「うなぎ」
ウナギ特集の回でその生態を学びましたが、ウナギの減っている原因も、帰って来る川が開発によって登れなくなっていたり、温暖化による気候変動で海の流れや温度が変わってしまって
日本へ戻って来る時に、ウナギが海で迷ってしまっていると考えられているそうです。

でも、ウナギは私たち一年中、絶滅危惧種になっている今も、年々価格は上がっていますが、それでも食べる事が出来ています。

そもそも絶滅危惧種を食べていいんでしょうか?



絶滅危惧種なのに食べていいの? 3つ目に登場したのが「クロマグロ」


本マグロですね!
これも私たちが大好きな魚。

長崎はクロマグロの養殖、生産量全国1位!

ウナギもマグロも今は養殖されているので、私たちは口にする事が出来るわけですが
この2つに共通しているのは
養殖の際に、赤ちゃんを捕まえて来て
それを育てて出荷しているという養殖方法です。

赤ちゃんのウナギやマグロは、もちろん自然の中で生きていて、それを捕まえてくるわけですから、自然に頼っていることになります。

漁獲していい稚魚の量は決められていると言えども、自然に由来しているので、その数が減っている事に変わりありません。

ウナギもマグロも少なくなった原因は
もちろん環境汚染がありながら、1番の原因は獲り過ぎだと言われています。

私たちがあまりに好きすぎて獲りすぎてしまった。
そして、環境汚染。
これだけ聞くと、何て人間は勝手なんだと思ってしまいます。


その中で、私たち達は日頃出来る
ゴミのちゃんとした処理や
自然に寄り添った開発。
そして、稚魚を捕まえるのではなく、産卵から卵の孵化、それを育てて出荷するという
完全養殖の実現に日々努力を重ねられている方々がいます。

何としても海を、当たり前の状態に戻さなきゃいけない。
このまま行くといなくなってしまいますよ
というのが「絶滅危惧種」なんですね。

絶滅危惧種にはいくつかランクがあって
私たちが今も口に出来る、ウナギやマグロ
そして、今回もう一つ登場した「ムツゴロウ」は、『このままいくと、将来いなくなる可能性が高い生き物』であって
今すぐいなくなってしまうわけではないのです。

絶滅危惧種の登録は、私たちへの注意喚起だったわけなんですね。
絶滅危惧種だから食べないで!というわけではなく、「大事に食べよう」「自然に寄り添った生活を見直そう」というのが絶滅危惧種。

私たちに出来る事は、日々変化を気にしながら大事にいただき、自然に配慮した生活を心がけることなのだと、今回学びました。




来週のテーマは
『伊勢海老』
長崎でも伊勢海老漁が解禁されました!

伊勢海老といえば、中々高級なイメージ!
海老の王様!の貫禄。
わたしは結婚式やお正月のおせちのイメージですが、皆さんはどんな時に伊勢海老に出会いますか?

皆さんの伊勢海老エピソード
メッセージお待ちしています。
番組のご感想
これ調べて欲しい!どうなってる?などの疑問もお待ちしております!

海の曲リクエストもお待ちしてます♪


来週の海の森も
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9月23日西九州新幹線開業!
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2022.8.31 第74回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
多くの名前を持つ魚 今週は今が旬シリーズ
『イボダイ』
長崎では"モチウオ"と呼ばれて親しまれている魚です!


魚の名前は広く親しまれているほど
地域によって呼び名がたくさんあったりしますが
かつて、これほどまでに沢山の名前を持つ魚はいないかも!というほど名前を持つイボダイ

長崎では"モチウオ"
九州の近くの県では"モチノウオ"と呼ばれたりしているそう。

同じ九州でも
大分では"アメタ"や、熊本では"ギチ"
鹿児島では"コタ"

東京では"エボダイ"
関西や四国では"ボウゼ"、"クラゲウオ"

そして、千葉の銚子では"アゴナシ"
高知では"バカ"

本当なのだろうか!(笑)
どうしてそんな呼び名になったのか…
今回その資料を見つける事は出来ませんでしたが
イボダイは大人になるにつれて、深いところに住むとのことで
釣りを嗜む人が釣るというより、漁師さんが網で捕まえる事が多いそう。

その昔、高知の漁師さんへ何かしら迷惑でもかけてしまったのか…
ちょっと捕まえても、あまり嬉しくないような名前がついていますが

長崎では
身がモチモチしているからという理由で
"モチウオ"と呼ばれ
癖がなく身離れしやすい、骨が柔らかいなどで
子供も食べやすいと人気の魚です。

地域によっては、お祭りで欠かせない魚だったり、郷土料理に使われたりと
名前が沢山あるのは、全国で昔から親しまれている証拠。



ちゃっかり者イボダイさん イボダイは卵で生まれて寿命4年ほど。
赤ちゃんの頃は、他の魚と同じように海中を漂っていますが
イボダイの赤ちゃんはクラゲの傘に隠れて生活していて、クラゲと共に生きています。
これを共生といいます。

共生にも、どちらかが便り切りだったり
お互い補い合っていたりと、色んな形がありますが
イボダイとクラゲの場合は
イボダイの赤ちゃんはクラゲに守って貰って生きている上に、主食がクラゲという


守ってくれる相手を食べちゃう
ちゃっかり者のイボダイ。

なのでクラゲの多く出没する年は
イボダイの数が多いという研究結果も出ています。

何かと困ったことの多いクラゲですが
クラゲが居なくなってしまうと、それに伴って数が減ってしまう魚もいるんですね!

クラゲはイボダイの赤ちゃんにとって
3食昼寝付きの保育園という感じ。

どちらが欠けても、多すぎても少なくてもいけない
クラゲもバランス。
みんな助け合って生きているのですね!



来週の放送日9月7日は
『絶滅危惧種の日』

絶滅危惧種について学び、環境について考えようという日だそうです!
海の森では『海の中の絶滅危惧種』について学んでいきます。

海の生き物で絶滅危惧種といえば、思い浮かぶのは何ですか?
危機である生き物のために私たちは日々どうしたらよいのでしょうか?

皆さんの思いや考えのメッセージ
番組のご感想
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9月23日西九州新幹線開業!
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2022.8.24 第73回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
タコはまるで忍者 長崎では今『マダコ』が旬を迎えているということで、今週は『タコ』特集!

瓶の蓋を開けられるなんて事聞いたことないですか?
タコは海に住む生物の中でもダントツの知能を持つ生物。
タコにはなんと9つの脳があります。


ひとつは頭にあるメインの脳。
そして8本の足それぞれに1つずつ脳がある!

因みに、この私たちが普段タコの足と呼んでいるあれは、実は腕だそうで…
この後からは腕と呼ばせていただきます(笑)

頭から足が生えている生物という事で
頭足類と呼ばれますが
(ここでも足と言われてる)
タコの頭は、腕のすぐ上目と口がある部分
そして、私たちがよく頭と呼んでいる
1番上の丸いところは、実は胴なんですね!

腕を足と言われるし、胴を頭と言われるし
勘弁してよと言われそうです(笑)

タコの腕は再生できる!
というのは有名な話
敵に襲われた時、自ら腕を切り離して
それをオトリに逃げます。
しかも高速で。

タコの速さは時速40km!
車みたいに速いです。

元々の先祖は他の貝のように殻を持っていたというタコ。
殻を持つ生き物は、敵から身を守るために殻に入ったりしますが
タコは敵から速く逃げる方を選んで進化したと考えられていて
その為に、逃げるのに邪魔な殻を捨てて
速く泳げるようになる為に全身を筋肉に!

切り離した腕は後から再生できるのですが
1つだけ再生できない時があります。
それは、自分で自分の腕を食べてしまった時!

どんな時に自分で食べちゃうかというと
ストレスが溜まったり、お腹が空き過ぎてしまった時だそうで
もし腕が8本より少ないタコを見かけたら、色々大変だったんだなぁと是非労いたい気持ちになります。


腕の他にも役に立つのが墨。
タコの他にイカも墨を吐く生き物として有名ですが
両方とも敵から逃げる時に墨を吐く事に変わりありませんが、目的が違います。


イカの墨はドロっとしていて、吐き出して一時海中に固まった状態で漂えるので
自分の分身として使い、しかも私たちも料理に使ったりしますが、イカの墨は美味しい!
それは海の生き物にとっても同じで
敵が美味しいその分身に夢中になっている間に逃げるというわけなのです。

タコは少し違って、タコの墨はサラサラしていて分身とはいきませんが
海中に散らせる事で目くらませとして使えます。
噛みつかれたら身代わりとして腕を差し出し
追いかけられたら墨で目くらませして
高速で逃げるという
何とも忍者のようなタコ。


タコは卵で生まれ、生まれて一時は海中を漂っていますが、やがて海底に降りて決まった家を探します。
タコはとても綺麗好きで、好物の貝など
家の中で食べたあと、殻をちゃんと家の外に出したりするんだとか。

他にもその殻を敵と闘う時の盾と使ったりと
本当に知能が高い!


でも不思議なことに知能が高いのに寿命が短く
1年から長くて2年と言われていて
卵を作るとオスが先に一生を終え
メスはその後卵が孵化するまで、食事をせずに卵を守り、赤ちゃんが生まれるとその一生を終えるそうです。

健気で賢いタコ。



増えても減っても危険信号 だからこそ
タコは環境の変化にも対応能力があるとされていて
温暖化している海の中で、合わせながら生きています。

私たちが寒くなるとコートを着たりマフラーをしたりするような事なのでしょうか?

そのせいか、ヨーロッパではこの何年かタコが異常に増えているとされていますが
日本ではマダコで有名な明石では、ここ何年かマダコは不漁です。
どちらが進んでいるのかは分かりませんが
タコが増えると、タコがエサとする
貝や小魚が食べられて数が減ります。
温暖化で磯焼けになると、貝も小魚も減るのでエサはなくなるわけで
対応能力のあると言われるタコが減るというのは、危険なサインな気がしてなりません。

タコが増え過ぎても減っても困るわけではありますが、そこにある原因について考えることが必要なのだと学んだ今週です。



来週は
長崎では秋を告げると言われる
『モチウオ』
全国的には『イボダイ』と呼ばれているそうです。
『モチウオ』について学んでいきます。

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2022.8.17 第72回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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見た目とギャップ憎めないコチ 今週も旬の魚シリーズ
『コチ』を学びました!
『コチ』の中でも、一般的によく食されているという『マゴチ』にスポットを当てていきます!

といっても、私自身
一度も出会ったことがありません
高級魚と言われる『コチ』

どんな魚なんでしょうか?

時にはグロテスクなんて言われてしまうコチ



しかし、その見た目とは違う
憎めない性格が隠れていました!

コチは6月〜初夏が産卵期とのことで
夏の今の季節は産卵後という事になります。

でも他の魚の例でいくと、産卵後は栄養を使い切っていて、痩せているので旬ではありませんが
コチだけは違う

コチは産卵後バク食いする!(笑)

一年を通して美味しさが変わらないことと
高級魚と言われる秘密、フグやヒラメに勝るとも劣らないと言われるその美味しさから
夏に食べられないフグの代わりとして
夏が旬だとなっていったようです。


地域によっては
『てっさなみ』という名前で呼ばれるコチ。


いつもはヒラメのように砂に潜っていて
通りかかる獲物を狙います。
そう、コチは泳ぎがあまり上手ではない


釣りに行かれる方に大人気であるマゴチですが
よくオスメス一緒に釣れることがあるんだとか!

夫婦仲が良い魚としても有名です。


泳ぐのが下手で夫婦仲が良い
憎めないコチであります。



温暖化によるコチの北上 コチは日本海だと新潟より以南
太平洋だと宮城より以南に生息とされていますが、少し前の資料を見ると
千葉県より以南とされている資料もあります

生息地が北上しているんですね。

温かい海を好むコチですが
エサとなる小魚やエビが北上することで
コチも北上しています。

その原因は温暖化、磯焼け

最近では青森でコチが釣れるというニュースも

コチは大きな回遊はせず
いつもは水深30mより浅い場所に住んでいて
産卵期になると浅いところへ移動します

という事は、回遊中に潮の流れなどで
迷ったり、遠くまで行ってしまったのではなく
そこに生息していることになります。


沖縄のコチは大きい!というのも有名で
あたたかいほど大きく成長するコチ

各地で巨大なコチが釣れたというニュースも目にしますが、どれも素直に喜べない状況です


全ての魚へ通づる温暖化、磯焼け
海藻を食べない魚にも影響している事がわかりました。


来週は
長崎で今が旬の『マダコ』から
『タコ』シリーズ!

これまでも色んな生き物の天敵として登場してきた『タコ』
その生態に迫ります。

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2022.8.10 第71回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
アワビには目もある足もある 今週は旬のものシリーズ
『アワビ』特集!

アワビと言えば、やはり高級なイメージ!
歴史上の有名人も好んで食べたと言われるアワビは
縄文時代にもすでに食べられていたと言われています。


その頃から高級であったと言われる理由は
その栄養の高さと見た目の素晴らしさ

アワビの殻の裏側は虹色にキラキラしていますね!


そして大きい
滋養強壮としてはもちろん、神様へのお供え物としても使われていたそうです。

そんなアワビは海でどんな暮らしをしているのでしょう?

アワビは夜行性で昼間は休んでいますが、夜に活動します。

休んでいる姿は想像できますね!
あの岩にくっついている様子。
殻の反対側は身で吸盤のようにくっついている。
その強さ、大人のアワビだと3kgにも耐えられるとか!

夜になると殻の反対側の身を動かして移動します。
アワビの好きな食べ物は海藻や藻で、海藻のあるところまで移動するんですが
その時アワビは歩きます。

殻の反対側は実はお腹と足なんです。
それをうまく動かして出かけます。
その速さ速いアワビで時速30m!
分速だと50cmということになりますが
思っていたより速い。

殻を背負って歩く姿、何かに似ています。
そう、アワビはカタツムリやアメフラシと同じ仲間なんだそうで
二枚貝のような貝の形ですが、実は巻貝の仲間。

巻貝には顔があるということで
アワビには、ホタテのような点々ではなく
ちゃんと目だ!分かる目があります。

光だけでなく、ぼんやりと物の形など識別できるそうです。
どうしてわかるんだろう、凄いですね研究(笑)



アワビが減る理由 そんな人気物のアワビですが
年々数が減っていることは、皆さんも耳にしたことがあると思います。

その原因の一つは、この番組のテーマでもある
海藻や藻の生えている”海の森”が減っている『磯焼け』

食べるものがなくては成長も出来ないし、生きていけません。

磯焼けの原因は、海の水が汚れて栄養がなくなっていることや
温暖化が原因なことは、番組でも度々学んできました。

その二つが、さらにアワビを危険にさらしていました。

それが天敵の存在です。

アワビの天敵の一つは『タコ』
タコは、アワビの殻に空いている穴を足でふさいで
窒息させたり、殻事態に穴を空けて中身を食べるそう。。。
なんと恐ろしいと思いますが、これは大昔から続いてきたことで
生態系において自然の摂理だと理解できます。

問題は、その天敵が温暖化によって増えることなんですね。

特に、赤ちゃんのアワビを狙うヒトデは
温暖化によって海が温かくなると南の海だけではなく
どんどん北へ住む場所を増やすことが出来ます。

ヒトデがあらゆる所へ多く出現してしまうと
食べられてしまうアワビの赤ちゃんも増えるということで
大人のアワビも少なくなります。


それではいけないと
今全国では、長崎でももちろん
赤ちゃんのアワビを育てて海に放流するという活動と
海の森を育てるということが行われています。

私たちに出来ることは、海藻や藻が少しでも元に戻るために
海の水が汚れないよう、温暖化の進むような事を見直すこと。

そして有難く、海産物を頂く
全く資源を減らさないと、別の生き物が極端に増えてしまったりして
また生態系を壊してしまうので
バランスの良い資源の守り方が必要ですね!



来週は、またまた旬シリーズ
『コチ』です!

私は実はコチにこれまで出会ったことがありません!
コチの中でも代表的なのが『マゴチ』だそうですが
いったいどんな魚なのでしょうか?


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2022.8.3 第70回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
どうして骨が多いのに人気なのハモ! 本日8月3日は『鱧(ハモ)の日』ということで
今週はハモ特集!

なかなか身近なイメージが少ないハモですが
実は長崎でも捕れるんです!

しかしハモというと京都のイメージ。
そして骨が多い魚。

どうして、骨が多い食べづらそうな魚が
京都で人気に?高級魚に?

京都の中心部は海から遠く、まだ冷却技術のない時代は生きた魚を運ぶのは至難の業でした。
そんな中でも生きたまた運べる、生命力の強いのがハモだったのですね。

ハモはウナギ目の魚で、大きく分けるとウナギの仲間。
ウナギと同じようにヌルヌルしています。

先週のウナギ特集で学んだ、ウナギがヌルヌルしているワケ。
皮膚を守るため!
そう、ハモもウナギと同じように皮膚呼吸が出来るんだとか!
水のない状態で24時間生きられるハモ。

しかし、電車も車も無い時代は24時間以内に運ぶのも大変だったでしょうね。
そんな生きたまま京都で手に入るハモ。
骨が多いけども、何とか美味しく食べなくては!

そこで特殊な技術『骨切り』が登場します。

この"骨切り"という技術は、皮を残して1mm単位で骨を切って行くという、難しい技術。


京都にはこの骨切りの技術を持った職人さんが多くいる為、美味しくハモを頂けるのですね。

全国的にも有名な京都の"祇園祭り"は
別名"鱧祭り"と呼ばれ、1ヶ月間のあいだ
ハモの需要があり、職人さんの多い京都に
全国から大集合!

ハモの産卵は夏ということなので
産卵前の栄養を蓄えた美味しい時期が旬であると言われています。

『ハモは梅雨の水を飲んでうまくなる』という有名な言葉も、今の夏が旬だよ!という意味にとれますね。


しかし、調べていくと
どうやらハモの旬は夏だけではないようなのです。

ウナギと同じように、ハモも冬眠します‼︎‼︎
意外に多い冬眠する魚。

ということは、冬眠前に栄養を蓄えるから美味しいとされるウナギと同様
実はハモも、冬になる前の秋も美味しいんだそう!



温暖化の海の弱肉強食 ウナギは養殖99%という話でしたが、ハモは現在養殖はされておらず
私たちが手にするハモはすべて天然ものです。

ウナギの仲間なのに、同じ地球環境で数は大丈夫なの??

ハモの養殖の研究は進んでいるものの
それが実現しないのは、ウナギ同様に養殖がとても大変で、お金も手間も掛かること
それなのに、価格がウナギよりも安いというところにあります。

そして、ウナギのように絶滅危惧種にはなっていない…

ハモの生命力の強さは、皮膚呼吸だけではなく、その歯にもあります。

魚の中でも最強の歯を持つハモ。
釣った時や、捌く時に噛み付いてくるそうで
写真を見ると分かりますが
同じ仲間のウナギやアナゴに比べて
顔が怖い!ハモ!


この歯でハモは、小魚はもちろん
エビやカニもガリガリ食べちゃいます。


あたたかい海を好むハモ
しかも強い。
温暖化や磯焼けで少なくなった他の魚を食べまくります。
あたたかさにも強いハモは、この温暖化の過酷な海の中でもその強さから生態系の上の方に君臨するハモ。

なんと各地で増えていると報告が相次いでいます。

ハモの食害
なんて言葉も沢山見つかります。

高級魚なのに増えると困る…
なんとも複雑です。

そのこともあり
全国でハモをもっと食べよう!
と声が高まっています。

でも長崎で中々見かけない?気がしていましたが、実は長崎でもハモの食べられるお店が増えているそうです。
そして、私たち、実は日頃ハモを口にしているかもしれない
長崎では練り物に多く使われているとのこと!

ぜひ普段食べられる、長崎の美味しい練り物
何の魚を使っているのかも、これを機に見てみてください。

他の魚達を守るためにも、ハモ!
もっと食べていきたいですね



来週は今が旬シリーズ
『アワビ』特集!

今年のアワビの価格や、数
磯焼けや温暖化は、アワビにどう影響しているのでしょうか?
学んでいきたいと思います。

アワビに関するエピソードやイメージなど
メッセージお待ちしております。


番組へのメッセージ、ご感想
これ調べて欲しい!どうなってる?などの疑問もお待ちしております!

海の曲リクエストもお待ちしてます♪


来週の海の森も
お楽しみに☆
2022.7.27 第69回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
夏の魚といえば鰻!? 今週のテーマは「夏の魚」ということで
いただいたメッセージに多かった「うなぎ」

ちょうどこの間”土用の丑の日”があった事もありますが
昨年「うなぎ」特集で学んだことを思い出しながら
そして昨年は学んでいない
うなぎのもう少し深いところへ進めていきました!

うなぎは、海で生まれて川へやって来て、そしてまた海に帰る
という話でした。

海から川へやって来る魚、他にもいましたね!
この間学んだ「鮭」です。

鮭は川で生まれて、海へ行き、また生まれた川へ戻って来ます。

そう、逆のサイクルなんですね!
でもその二つに共通していることがあって
うなぎも鮭も、うなぎは海へ、鮭は川へ
故郷へ産卵しに帰り
産卵のあと一生を終えるということ。

うなぎも産卵は一生に一度だと言われています。

産卵をする海は、マリアナ海峡近くのあたたかい海。
そこから生まれて日本や中国、韓国の近くへ北上して
現在の研究では、海にいる天敵から逃れるために川へ行くとされています。

そこで何年か栄養を付けて成長して
冬の間は、なんと天然のうなぎ冬眠します!
この冬眠の前が栄養を沢山蓄えているので、一番おいしい旬だと言われています。


そして
よし!今年は産卵だ!となると冬眠せずに
秋ごろ立派な姿で川を下ります。
この時のうなぎが「下りうなぎ」

この時も出産を控えて栄養たっぷりで
冬眠するにしても、せずに出産へ向かうとしても
どちらにせよ旬は秋ということになりますね!

天然のうなぎの旬は秋

この下りうなぎ、栄養たっぷりですが
なるだけ見かけたり、釣れた時はそっとしておいて欲しいと
色んな市町村がお知らせしています。

夏にうなぎが旬な気がするのは、
江戸時代に「う」の付く食べ物を「土用の丑の日」に食べると縁起が良いという
風習に絡ませて「うなぎを売ろう」としたのが広まり
現代まで続いているということで
土用の丑の日は本来は「うどん」なんかも食べていたんだとか!

しかも、土用の丑の日は年に何度かあって
立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間の中に、日ごとにある干支が丑だと
「土用の丑の日」になるので
今年は8月4日にもまたやって来るそうです



どうして鰻は高級なの? ではどうして、この夏にうなぎが沢山出回るかというと
養殖だからなんです!

日本における、天然と養殖の割合は
天然が1%、なんと養殖は99%!
ほとんどが養殖です。

そして土用の丑の日のある夏に出荷できるスケジュールで
育てられている。


でも今年のうなぎ、値段高いですよね?
過去最高に高いなんて言っているお魚屋さんもいました!


そう、養殖が進んでもとてもその育てるの管理が難しいので
経費がかさみます。

しかも、その難しいうなぎの養殖
今のところ産卵→孵化→育てるという完全養殖は
最近研究に成功したところで、まだ養殖へ反映されていない。

今の養殖は、天然の「稚うなぎ」を漁獲して、それを育てます。

絶滅危惧種に指定されているニホンウナギ
「稚うなぎ」の数も貴重です。

数も少ない、育てるのも大変と来ては高くならざる負えません。


なぜ数が減っているのか?というのは
1つにやはり温暖化。
しかも、海水温度の上昇で、マリアナ海峡から北上するタイミングや
ルートを見失って迷って辿り着けていないのではないかという予想。

2つ目に、川や山が開発や水が汚れていることで
川へ来られないのではないかという話。

川に行けないうなぎは、海でそのまま生活したりもするらしいですが
天敵も増えるし、その海だって栄養がない海水なら元気に成長できません。

うなぎの来てくれる川や山は栄養豊富な場所だという証になります。
わたしたちには、うなぎの来てくれる川のある山を取り戻す使命があるんだと
思った今週でありました。




来週の放送日、8月3日は「ハモの日」
ハモはうなぎ目に所属し、大きく分けるとうなぎの仲間でもあります!

ハモに関するエピソードや、まだ食べたことない!など
ハモに関するメッセージお待ちしております。

番組へのメッセージ、ご感想
これ調べて欲しい!どうなってる?などの疑問もお待ちしております!

海の曲リクエストもお待ちしてます♪


来週の海の森も
お楽しみに☆

2022.7.20 第68回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
クルマエビって冬眠するの? 今週は先週に続いて旬の魚を学ぼう
『くるまえび』

クルマエビと言えば
お正月のお節や、お祝い事のイメージ
旬が夏なの⁉︎

そんなところから入りました今週です。

調べてみたところ
夏が旬なのは天然の"くるまえび"
そして、冬は養殖のくるまえびが旬を迎えます。

そういうわけで、私たちは一年中くるまえびを入手出来るわけです。
今は冷凍技術も進み、冷凍でも新鮮なままのクルマエビが手に入りますね。

養殖と言えども、同じ海で育っているのに
どうして旬が違うの?


クルマエビは冬眠します!
冬眠するというと虫みたいですよね

そう、学術的にもエビという種類は
分類がまだ今難しいとされている段階

何にも属するし、何にも属しない
エビという生物


天然のクルマエビは、冬に砂の中で冬眠し、夏に活発に動く
ということで、海中を浮遊する夏が旬なわけです。

それで実は、クルマエビは冬眠中も美味しいらしい…
という事で、洋食のクルマエビは
天然と同じように育てられ、冬の冬眠時期
網の中にいるので冬眠の時期が来ても砂の中には潜らない
そこを出荷されてるんですね。
知らなかった…



昔からずっと高級なイメージクルマエビ 今では、国内に出回る80%が養殖というクルマエビ

長崎でもクルマエビの養殖はさかんで
各地で行われています。

全国各地で行われるクルマエビの養殖ですが、これまでスーパーやお魚屋さんなどで
養殖のクルマエビだから安い!

という事はあまり聞かず
不動のエビの王様のイメージ

どうして、クルマエビは養殖が進んでも安くならないのか

それは、クルマエビが凄く食べるから!

クルマエビは雑食で
夜行性なので、昼間は砂の中に潜って生き物を食べたり、夜は海中を泳いで
海藻も食べるし、小魚も食べる!


伊勢海老なんかの強そうなエビが小魚を食べるのは納得ですが、クルマエビも小魚食べるんですね!
1kgのクルマエビを育てるのに必要な小魚は2.5kg!

成長の早いクルマエビで、2ヶ月で大人になってしまいますが
短期間でそんなに食べるとは!

でもそれが美味しい秘訣なのです。


見た目伊勢海老、味くるまえび

と言われるように、古来からエビの中でもクルマエビは別格とされていました。
ダントツで旨味成分が多いのです。


しかもクルマエビはとてもデリケート。


温度の変化にも敏感で
クルマエビの最適温度は25℃とのことで
寒すぎると冬眠に向かっていく事になります。


そんな理由で養殖にはとても手間暇も経費も掛かります。

そして、これは海老のいいところで
天然も養殖も味に関してあまり大差ない!
というのがクルマエビ


この夏ぜひ天然のクルマエビに出会いたいものです



来週のテーマは
『夏の魚といえば!』

養殖が進む中で、季節の魚を感じる機会は減っていますが、そんな中でも
あぁ〜夏がきたな!と思う魚

ぜひ教えてください

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2022.7.13 第67回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
しっかり者のシマアジ 先週出演いただいた
長崎みなと漁協の"浜口海斗さん"に
「今が旬のおすすめの長崎のお魚」をお聞きしたところ
「シマアジ」とのことで!
今週はシマアジ特集!

「シマアジ」とよく耳にはしますが、そう頻繁に出会えているような気もしない
その理由は希少で「幻の魚」と言われる高級魚だったからでした。

でも、「アジ」と付いているからには「アジ」の仲間なのでしょうが
身近なアジとどの辺が違うのでしょうか?


私たちに身近な「マアジ」と「シマアジ」は生態も見た目も全くらしい。
なのにどうしてアジなの?と思いますが
それは、マアジにある「ゼイゴ」。
尾の付け根辺りにある、トゲのような固いウロコのことです。
それが付いていると「アジ」の仲間だということ。
シマアジにもそれがあります。

では、どうして希少と言われるのか
浜口さんも言われていました
滅多に網に掛からないので、シマアジが掛かっているとみんな喜ぶそうで
そう、釣るのが難しいんですね!

その理由の一つが、シマアジには顎に歯がない!
シマアジは海水と一緒に吸い込むように小魚などの獲物を捕食するために
口のまわりがとても柔らかく、吸い込む瞬間に広がるように出来ています。
海底にいることが多いので、海底の砂を噴き上げて、そこにいる生物を食べたりもするのだとか
それで釣ろうとしても口元が切れやすく逃げられてしまう。

そしてもう一つは、とても賢い魚だから!
マグロやカツオなどの猪突猛進のようなまっすぐさに比べると
シマアジはまるで考えて行動しているような動きをしていて
釣り船に悪さをする事もあるそう。


シマアジは生まれてから小さい頃は、数の多い群を作っていますが
だんだん大きくなってくると群の数が減っていって、中には単独行動のシマアジもいます。

魚が群を作る理由の一つとして、大きなてきから身を守るというのがありますが
シマアジは、あっ!敵だ!となった時に、もし自分が一人でいたら
他の魚の群に逃げ込んだり、大きな魚の下にピッタリくっ付いたりするらしいです!
うまく生きている感じですね。

因みにシマアジは数少ない「鳴く魚」としても知られています。
警戒心も強いのかもしれませんね。

なるほど、よく釣れるイメージのアジとだいぶ違います。



どうして動きが変わったのか 元々賢くて釣るのが難しい。
それに加えて、他の魚と同じようにも数が減っているのは事実。
でもその理由は少し他の魚とは違いました。

その大きな理由が「黒潮」と言われています。

これまでも、この間のタチウオやサンマの時にも出た「潮」の流れが変わることで
ルートが変わって日本から遠ざかって回遊している
だから何年か潮の流れがまた変わるまでは日本にやって来ないけども
どこかにはいるので、何年かするとまた戻ってくる確率が高いというもの。

でもシマアジの場合はルートでなく、潮そのものが理由でした。
黒潮はフィリピン沖で発生して九州の南の方で2つに分かれ
1つは太平洋を北上していき、もう1つは対馬海流となって日本海を北上します。
その時に長崎も通りますね。

あたたかい海を好むシマアジは、黒潮に乗って夏の間に適温を求めて
各チーム太平洋や日本海を北上し、秋から冬にかけてまた南下して
日本の近くを南北回遊しています。

その黒潮が温暖化の影響で吹く風に吹かれ速度が速くなったとの研究結果があるそうで
あたたかい黒潮が速くなると、あたたかい海水が各場所へ早く到達するため
これまで同じ時期に居た場所に、今はもう暑すぎて居られないので今年は少し北上しよう
というような事が起こってきます。

温暖化が進むと、どんどん北上してしまいますよね。

その上、海が温かくなることで
本来、あたたかい海流と冷たい海流が出会って海水のかくはんが起こって
海面に近いところの方が多い酸素や栄養が海底にも行き届くという仕組みを前に学びましたが
それがうまく起こらなくなります。

海底に酸素がいかないと、私たち人間と同じように
体調を壊したり、命の危険が出てきて生き物の数が減ります。
海藻ももちろんうまく育ちません。
そうすると海底で生活して、そこの生き物を食べているシマアジに影響があるのは当然で
そんな温暖化による黒潮の影響で、シマアジの動きが変わってきているのとの事でした。

ますます貴重になっていることが分かります。
温暖化を止める努力と、貴重なものをいただく感謝は
どの魚にも共通しているのでした。


最近では養殖も盛んで
長崎でも養殖のシマアジを食べることができます!


その中でも今回気になったのは
戸石の「ゆうこうシマアジ」
長崎県だけで栽培されている柑橘類「ゆうこう」を餌として与えた
長崎ならではのシマアジ。
この夏出会ってみたいですね!



来週は、シマアジに続きまして
今が旬の「車エビ」

クルマエビって1年中あるイメージでしたが
旬がありました!
海老達は、磯焼けや温暖化の影響をどのように受けているのでしょうか
車エビにスポットを当てて、エビについて学びます。

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2022.7.6 第66回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
フレッシュな漁師さん 今週はゲスト回!
長崎のフレッシュな漁師さん
漁師4年目、23歳
長崎みなと漁業の 浜口海斗さんにお話を聞きました。

浜口さんが漁をしているのは
長崎市外海町のうみ
わたくし店長・上奥まいこも
中学校の校歌を作らせていただいたりとご縁のある大好きな海であります。


外海のうみで、浜口さんたちは定置網で漁をされています。

おじいさんの代から続く3代目
23歳の浜口さんは何を思うのか

まずは現在の海について様子を聞きました。

子供のころからよく遊んでいる海
高校生になると漁協のお手伝いにも行っていたとか。
そんな浜口さんが子供時代というと、今から20年ほど前になります。

その頃にはもう既に海藻は少なく、岩肌が見えるところが多かったとか。
大人になってからの海はどうですか?とお聞きすると
海藻は相変わらず少ないままで、そして珊瑚が増えたとのこと。


他にもカラフルな熱帯魚をよく見るようになったり、と長崎の海が明らかに南の海になっている様子が感じられます。


そして、この番組でも何度かとりあげて学んで来た
海の海藻や藻を食べ尽くしてしまう食害魚
『アイゴ』について、最近も多いですか?
とお聞きすると答えは
『少なくなってきた』との答え

え!全国で取り組んで来た豊かな海を取り戻す活動が身を結んで⁉︎と思いましたが
理由を聞くと
食べる海藻が無くなってきたから、別の場所へ行っているのだと思う。とのこと


あれだけ、行儀悪く海藻食べてしまうから
いてもらっちゃ困る!と言われていた
本来長崎よりも南の海にいたはずのアイゴ
何と食べるものがなくなって北に移動しているのが濃厚


とても複雑です。
いなくなってくれると嬉しいけれど
嫌われ者のアイゴさえも居なくなる海って
複雑な思いです。

居なくなったのはアイゴだけじゃない
元々長崎の海にいた魚達が居場所を追われて北へ行き、それを追いかけるように他の魚も

南からやって来た魚までもが、さらに北へ進出しています。
このままだと日本の海の生態系は北上するばかり

いったいどうしたら



今を見て過去に習い新しい未来を目指す 浜口さんのお話の随所に出てくるのは
海水温の上昇、つまり温暖化です。

最近は船にやたらと引っ掛かったり、プロペラに絡んで事故も増えている
困った大きな藻!
おじいさんの代や、お父さんの代では見られなかったのに、ここ何年か大きな何十センチもあって太い藻がまとまって流されて来て
それによる事故が増えていると

考えるにきっと生息する海藻や藻も変わってしまっているのですね。


減ったといっても、たまに群れで定置網に掛かるアイゴや、これまたわずかな残った海藻を食べてしまうウニ。
ウニは食べなくても何ヶ月も生きていられるもんだから、そのまま居座り、食べ物はないので身の入りが少なく売り物にならない

本当に悪循環しています。

そんなアイゴやウニは、地元の漁協さんが中心となって駆除を行っているそうです。
そして、資源を守るために魚は必要な分だけを取り、小さな魚は海に返すなど
徹底されているとのこと。


話を聞くと、浜口さんの世代の漁師さんは
近くには誰もいないらしいのです。

その理由は漁師という仕事で今稼ぐのが難しいと
魚もいないし、コロナの影響や、養殖が増えたこと。若い人の魚離れが増える今、魚の売値が落ちています。

そんな厳しい中、浜口さんにこれから目指すこと、やりたい事を聞きました。


これまで養殖が実現していない魚の養殖をやってみたいという事と
それと共に
天然の魚の価値、大切さを広めたい


長崎では、資源を守るための稚魚の放流も沢山行われています。

昔から長崎の海を彩る天然の魚達を大切にいただきながら、魚の数が少なくなった事にも対応していく。

現状を見て、過去に習い新しい未来を目指す
とても希望に溢れるお話が聞けました!

浜口さん
ありがとうございます。

私たちも、普段の生活の中で
温暖化を止める努力と、地元のお魚を有り難くいただくこと
進めていきたいと思います。




来週の海の森は
浜口さんに、今が旬の長崎のお魚は何ですか?
とお聞きしたところ
『しまあじ』と返って来ました!

という事で、来週は
"しまあじ特集"
しまあじはとても今高級な魚として扱われ、漁師さん達も釣れるととても嬉しいのだとか

どうして、普通のアジより高級で
どこが違うのか?

学んでいきたいと思います!

しまあじに対する思い!(笑)
皆さまメッセージお待ちしております。


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来週の海の森も
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2022.6.29 第65回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
タチウオの生き抜く方法がすごい 今週は、これから長崎でも旬を迎える
『タチウオ』!

今月初めに出演してくださった
宮城県漁協の佐藤さんが
『これまであまり捕れなかったタチウオが、最近沢山捕れている』
と話していたのが気になり
長崎のタチウオ事情について
学びました!


タチウオといえば
まっすぐ長く、大きいキラキラしたからだ
刀のように見えることから
『太刀魚』と書いたり

立って泳ぐ様子から
『立魚』なんて書き方をされる時も!

そう、タチウオは立って泳ぐんですね!
でもタツノオトシゴのように縦のまま進むというよりは、縦の状態で漂っているという感じ
もちろん横にも泳げますが
タチウオはあまり俊敏に動けないらしく
ストレスを抱えやすい敏感な性格らしい。


そして、あのキラキラと光る銀色は
ウロコの代わりで『グアニン』という色素を身に纏っています。

敏感な性格で
鱗が無いので傷つきやすく
でも、俊敏に動けない性質のせいで
捉えた獲物を離さないように発達した鋭い歯で
仲間同士で傷つけあうこともしばしば。

そんな理由で水族館での飼育は難しいと言われています。

そんなタチウオですから
ひっそりと海の深いところで暮らしているのかなと思いましたが
タチウオも回遊する魚でした!

タチウオは世界中で食べられている魚ですが
日本の近くだと3つの回遊ルートがあって

1つは中国の黄海辺りで生まれて、済州島で冬を越して日本海を北上するルート

二つ目は、上海の南の方で生まれて、東シナ海で冬を越して日本海を上がっていくルート

この2つは長崎の近くを通りますね!

そしてもう一つが
台湾、沖縄辺りで生まれて、黒潮に乗って太平洋を北上するルート
このグループは、途中で対馬海流に乗り換えて日本海側へ入って来たり
淡路島辺りから内湾に入っていくグループなど
群によって、さまざまルートがあるようです!

それで日本中で漁獲されているんですね!


そして更に今回驚いたこと
タチウオの群れは、オスの群、メスの群
と性別で分かれているんだとか!
産卵の時期が近づくと、オスの群れとメスの群が合わさって繁殖を行います。

そして、繁殖が終わるとメス達は産卵の準備に入りますが
オスは何とメスに変わる!性転換する魚!


元々オスの身体は小さく、大きくても3歳ころの70cmの大きさよりは大きくならないと言われていて、それに比べてメスはどんどん大きくなり、その分少し俊敏さも増します。

タチウオは生き残っていく為に、メスになるのかもしれませんね!

そうすると、生まれた時はみんなオスなのかなと考えましたが
まだまだタチウオの生態については解明されていない事が多く、そこは分かりませんでした。

これからの更なる研究が楽しみであります!




守って待とうタチオウを 現在のタチウオの漁獲量は2019年調べでは
1位 愛媛、2位に長崎、3位に和歌山
4位に大分…となっています。

長崎沢山タチウオが捕れるイメージでしたが
1位ではないんですねー!
でもかつて、ダントツで1位だった時代がありました。

それが1970年代。
日本の総漁獲量的にも、数が多かったのはこの時代。
それまでは上位にいますが、福岡、山口と1位から3位をいい勝負で争っていました。

そこから、ダントツの1970年代を経て
1990年代に近づくと、だんだんと漁獲量が落ちてついに2000年代に入ると上位ランキングから外れてしまいます。


そして、再び2010年代盛り返し出し
現在に至ります。


沢山捕れる時期と捕れない時期を各地が繰り返している様子から
現在の研究では、タチウオにも『魚種交代』という現象があるということ
前にサンマやイワシの時に出てきた話ですが
地震で地形が変わったり、台風などの大きな風の影響で潮の流れが変わって
魚の回遊ルートがこれまで通ってきた所から変わったりすると。

そうすると、ある場所では捕れなくなりますが
他の場所では捕れるという事が起こったり
潮自体が日本から遠くなると
サンマのように、日本全体で全く捕れない年がある。なんて事が起こります。


数年単位、数十年単位で起こることなので
捕れない!温暖化だ!魚がいなくなった!
と騒がずに待とうと思いますが
全体数が減ったのは間違いなく
温暖化の影響は捨てきれません。

宮城でタチウオが沢山捕れるのは
潮の流れの変化の可能性もありますが
そこに海水温の上昇の影響も相まっている可能性があるということ。


引き続き、私たちは
魚達が日本にやって来てくれるのを待ちながら
帰って来た時に、安心して産卵や子育てが出来る豊かな海を準備しておく必要がありそうです。



来週はゲスト回!

24歳のフレッシュな漁師!
長崎みなと漁協の浜口海斗さんに
浜口さん達が漁をしている、長崎、外海地区の海について、現状をお聞きします!
お楽しみに‼︎

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2022.6.22 第64回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
拾い箱とは? 今週は、先々週の『世界海洋デー』
"海ごみゼロウィーク"からの
先週の『ウミガメ』特集。

私たちが海に出してしまったゴミによって、被害を受け続けている生き物の1つ
先週はウミガメの状況を知りショックを受けました。

海のゴミの80%は陸からのもの

ということで
どうしたら、陸から海へ行くゴミを減らせるのか
その為に、日本でも沢山の方がゴミを拾うプロジェクトをされています!

今週はその中から、今全国に広がる
『拾い箱』について学びました。


『拾い箱』とは
始まりは鹿児島県の与論島で
浜に沢山流れ着くゴミを拾う活動を始めたある1人の方に、だんだんと周りの方が賛同して
人数が増えたので、日時を決めてイベントとしよう!と定期的なイベントがスタートします。

でも、その中で、決められた日時だけゴミを拾うという事に違和感を感じ始めます。
そこで生まれたのが『拾い箱』

分別しやすいゴミ箱に、家庭用のゴミはNGとして、ゴミ袋、トングなどゴミ拾いがすぐ出来る状況にセットし いつでも誰でも好きな時にゴミを拾ってくださいというプロジェクト。

その『拾い箱』は今全国に広まりつつ
長崎にもありました!




ポイ捨てだけでないゴミの原因 今回は、長崎市五島町にある『拾い箱』へ


かわいいデザインのゴミ箱に
袋が置いてあります!
持参した手袋と一緒に、今回は短時間でしたが、近所のゴミを拾う事にしました!

まず目に付いたのは、何かのパッケージについてたであろう、紙類
銀色の紙なんかは、きっと分解されないでしょうから、魚たち食べてしまっておかしくないです。

そして、タバコのフィルター
梅雨の時期という事もあったのでしょう
きっとポイ捨てされたタバコが雨や風で分解したのだと思います。

このフィルター、紙で出来ているイメージでしたが、実はプラスチックが使われているらしく
このフィルター部分に関してはプラスチックゴミとして海へ行ってしまうらしいのです。

そして、先週話題に出ました
コロナ禍によって、ウミガメ達の新たな被害となっている"マスク"

短い時間のゴミ拾いでしたが
近所で3枚見つけました。


マスクはきっと、状況から考えるとわざとポイ捨てはしないですよね。
きっと落とされた物。
私もいつの間にかポケットに入れていたマスクを無くしたことがあります。

しかも今のご時世のマスク
誰のものか分からないマスクは拾うのにも抵抗があります。

マスク入れがコロナ禍スタートして流行った時期がありましたが、マスク入れはマスクを落としてしまうのを防ぐのにとてもいいんだなと
改めて思いました。

その他にも、ゴミを減らす事と合わせて
ゴミを落とさないようにする努力

これから、野外ではマスクを外す機会もだんだんと増えていくと思われる中
落とし物をしないようすること

当たり前の事ですが
少しの意識で、海へ行くゴミを少し減らせそうだと思った今週でした!



来週は『タチウオ』!

これから長崎でも旬を迎えるタチウオです。

先日"宮城県漁業組合"さんが出演してくださった際に、これまで居なかったのに
最近急に現れた魚として『タチウオ』の話をされていました。

東北で沢山捕れているということは
長崎のタチウオは少なくなっているのでしょうか?

また、その原因は何なのか。

学んでいきたいと思います。

タチウオエピソードや、好きな食べ方など
メッセージお待ちしております!

メッセージ、その他リクエスト
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来週の海の森も
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2022.6.15 第63回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
すごいよ!ウミガメのお母さん 先週の『世界海洋デー』
そして、"海ごみゼロウィーク"から
最近海のゴミの被害に遭っているのを多く聞く
『ウミガメ』について
今週は学びました。

なんと偶然にも明日6月16日は
『世界ウミガメの日』だそうで
生き物の中でもっとも古いと言われる
ウミガメのことをもっと知ろう!
という日だそうです。

生き物の中でもっとも古いんですね!
ウミガメは恐竜の時代から居たとされています。


世界にウミガメは7種類いるとされていて
そのうちの6種類が絶滅危惧種に登録されています。

それが決められたのは、およそ40年前。

既にその頃にはウミガメが少ないとされていたんですね。
その原因は乱獲。
世界中でウミガメを獲り過ぎていました。


日本で見られるウミガメは3種類
アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイ
このうち、アオウミガメやタイマイは
鹿児島よりも南に生息していますが
アカウミガメは北限で千葉の浜にも産卵へやって来ます。

ちょうど今の時期
5月から8月の間がウミガメの産卵時期だそうで
長崎へもウミガメたち産卵へやって来ます!
日本海側にも太平洋側にも居るんですね!

産卵の様子は、皆さんきっと映像で見たことあると思います。
砂浜で行われます。

しかも、ほとんどのウミガメが生まれた浜へ帰って来ると言うから驚きです!
なぜならウミガメは生まれて大人になるまで30年ほど掛かるそう‼︎

どうやって30年前に生まれた浜を覚えているのか
この間の鮭特集で、鮭が生まれた川に戻って来て産卵をするというのは、2〜3年後で生まれた川の匂いを覚えている説、そして磁気で覚えている説とありましたが
2〜3年ぶりに帰って来るのもすごいのに
30年ぶりですもの!

そして、ウミガメも帰って来られる理由は
海岸線の持つ磁気の特性を覚えていて
体内コンパスを使って帰って来るというのです。


そうやって生まれた浜に帰ってくるウミガメのメスですが
浜の近くになると、静かであるかどうかを確認するそうで
光が多かったり、騒がしかったりすると
浜に近づけないとか。

なので街灯が多いとか
人間が居ると浜に上がって来れないんですね。

それに、生まれた赤ちゃんは
光に向かって進む習性があるそうで
街灯が多いと間違って、海でなく街灯の方へ向かって行ってしまって
迷ったり、車にぶつかったりして
なかなか海へ辿り着けません。


ただでさえ、卵の時から鳥や動物に狙われている赤ちゃんたち。
いっせいに砂浜を海へ向かって駆け抜けようとしますが、卵で生まれて海へ辿り着けるのは
5%だけなんだそうです。

海へ辿り着けても、またそこから試練は続きます。
無事に大人となって、また浜へ帰って来るウミガメたちは
厳しい試練を超えて生き残った
貴重な存在なんですね!




コロナ禍で生まれた新たな被害 ウミガメの減少は
絶滅危惧種となって40年経った今も回復していません。

それは問題が次から次に無くならないからです。

釣り糸や魚網が絡まったウミガメが発見されるというのは、ずっと続いています。
それに加えて、最近のプラスチック問題。

クラゲを好んで食べるウミガメが、ビニール袋をクラゲと間違えて食べてしまっているというニュース

そしてこの何年か
浜に打ち上げられたウミガメのお腹の中から
マスクが見つかるようになったと

私たちがコロナ禍で急激に生産して使用しているマスク
海へ流れています。

たしかに、いつ落としたか分からないけど
マスク無くなってしまった!って時
ありませんか?

マスクが落ちているのもよく見かけます。

コロナ禍で、更に知らない人のマスクは拾いづらい。
軽いマスクはきっと風に吹かれて、誰かの足に当たって川へ行き、海へ行ってるんですね

コロナ禍で私たちのゴミが増えて
結果海のゴミが増え続けています

でもまだまだマスクは必要な状態です。
私たちはどうしたらいいのでしょうか?

そこで
来週のテーマは
『ゴミを拾う』
いま全国に広がりつつある『拾い箱』とはいかに⁉︎

子供の頃は
『廊下を走らない』と同じくらい
『ゴミを拾おう』と言われて来た気がしますが
大人になって、出来ているんでしょうか?

自宅や職場ではもちろん拾えても
道に落ちてるゴミ
どうしてますか?

また、こんなゴミを見かけた!
などなど
ゴミを拾う事に関する、皆さまのメッセージ、ご意見お待ちしております‼︎

メッセージ、その他リクエスト
海に関する”これ調べて欲しい”というご依頼もお待ちしております。


来週の海の森も
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今日のお話は。。。
海のゴミはどこからやって来る? 本日6月8日は
『世界海洋デー』ということで
日本では"海ゴミゼロウィーク"と称して、全国で色んな活動が行われています。

これまで何度か海のゴミについて学んで来ましたが、今一度考えてみました!


長崎県は海岸線の長さ全国2位!ということで
その位置や地形もあって
海岸にたどり着く海のゴミの量が他の県より多いのです。


だいぶ活動が増えて来てるけど
海のゴミ減っているのだろうか?
とメッセージいただきました

現在、3ヶ月の間に長崎県へ流れ着くゴミの量
9,000トン!
ピンと来ないですが
これをゴミ収集車で運んだとして、その数
4,500台分‼︎
目が回りそうです(泣)
全然減ってない印象ですね。

そんなに沢山どこから来てるの?
もちろん長崎は位置的に大陸からのゴミは避けられません。
各国々での努力が必要です。

でも、どこの国でも、日本でも
ゴミは大部分が川からやって来る。
わざと捨てたわけでなくても、動物がゴミの袋を破ってしまったり、ゴミ箱から溢れたゴミが風に吹かれたり、誰かの足に蹴られたり
車に当たったりして川にたどり着き
それが海へ流れていく。


街中でよく自動販売機の横のゴミ箱が溢れていて、その横に入りきれないから置いてあるペットボトルや、動物に破られたゴミ袋見かけることありますよね。

きっとそんなゴミも
コロコロ転がったり、風に吹かれて海へ行ってしまうようです。

ゴミをゼロには出来ませんから
きちんと正しく捨てることが
とても必要なのですね。


日本でもこの何年か、ゴミを減らそう!と色々な挑戦をしてきました。
その一つがレジ袋の有料化。

2020年7月にスタートしてもうすぐ2年。
どのくらい成果が出ているのか、というと
現在レジ袋の生産量はおよそ半分にまで減っているとか!

つまり半分は絶対に必要なわけではなかったんですね!
そんなに減ったんだ!すごい!
と思いますが、私たちがプラスチックを使い始めて、およそ70年。

減らす作戦はまだまだ始まったばかり。
これを続けながら、これまで海へ流れてしまったゴミを回収する。

しかし回収出来るのは海を漂う目に見えるゴミだけ。
プラスチックにも色んな素材があり、海中で浮くものと沈む物があるそう。


ここ最近、海底のゴミ調査というのが進んでいることを初めて知りました。
その結果、実は海に浮いていたり、流れ着くゴミはほんの一部で
その20倍以上のゴミが海底に沈んでいる恐れがあることが分かったそうです。
20倍…




知らずのうちに食べているプラスチック 海のゴミは、浮いているものや、海底に沈んでいるものの他に
細かくなって目に見えないゴミ
問題になっている"マイクロプラスチック"があります。

5mm以下のプラスチックが
マイクロプラスチックと呼ばれていますが
海へ流れ出たゴミが太陽に当たったり、波に揉まれて細かくなるものや
洗顔や歯磨き粉など、化粧品にはマイクロプラスチックが含まれているものもあり
それが生活排水として海へ流れていく例があります。

それをプランクトンや魚達が体内に取り込んでしまい、そして私たちがその魚を食べる

プラスチックは巡り巡って私たちの体へもう入って来ていると言われています。
その量、1週間でクレジットカード1枚分!
1ヶ月でなんとハンガー1個分と言われています。
信じられない!
そうすると1年に12個のハンガーを食べている事になります。
予想を遥かに越えてますね。
魚達にとっても、私達にとっても
身体に良いわけがありません。

プラスチックも自然に良くないガスも水も
全て私たちが作り出したもの。
再び豊かな自然を取り戻す挑戦は、始まったばかりで、方法が見つからない事も
先が中々見えないこと多く感じますが
世界の一人一人が
出来る事をしないと、取り返しがつかなくなることは予想出来ます。

出来る事から日々続けたいと
改めて思った今週でありました!



来週は、今週の海ゴミからの繋がりで
ゴミに困っている海の生き物の中から

『ウミガメ』を特集します!

長崎の海岸へもウミガメが産卵にやって来ます。
嬉しいニュースの反面、ゴミに絡まったり、ストローの刺さってしまったウミガメのニュースも記憶に新しいです。

そんなウミガメ達が、安心して産卵できるのは
どんな海なのでしょうか?
何を食べて、どんな生活をしているのか
覗いてみたいと思います。

ウミガメのエピソードや
ご感想、考え、お待ちしております!

メッセージ、その他リクエスト
海に関する”これ調べて欲しい”というご依頼もお待ちしております。


来週の海の森も
お楽しみに☆

2022.6.1 第61回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
震災から11年の海 今週もカフェ『海の森』へご来店ありがとうございました。
本日は長崎を出て他の県の海を覗いてみよう~宮城・三陸編~第二弾!
先週につづき、宮城県漁協組合・佐藤寛さんにお話を伺いました。

今週はまずは
東日本大震災を経て、今三陸の海がどうなっているのか?

先週にも、心配のメッセージをいただいておりました。

これまでも魚が居なくなる原因の一つとして
”潮の流れが変わる”ことが大きく影響すると学んできましたが
その原因は温暖化で海水温度が変化することや
台風や季節風などの自然の力によって
広い海のどこかに渦が起き、それが影響して潮の流れや動線が変わるという事でした。

佐藤さんのお話に出てきたのは
地震直後、『潮の流れが変わって魚がいなくなった』
という事でした。

それに地震の影響で海底の地形が変わったというのは
聞いたことある方も多いと思います。

でも11年経った今
『魚はだいぶ戻って来ましたよ』
と佐藤さん。
嬉しい限りですが、ここでもう一つ問題が

養殖場がほとんど壊れてしまい
そこからの再開が難しい漁師さんが少なくなかったこと。
漁師をやめる人が増えてしまったとの事でした。


宮城県は長崎と同じくリアス式海岸の海。
入り組んだ海に、山からの栄養がたっぷり注がれるため
養殖に最高な場所なのです。

それに加えて、宮城県の北部には
あたたかい海流の”黒潮”と、冷たい海流"親潮"のぶつかる
『潮目』と呼ばれる日本最大に栄養豊富な場所があり
魚達がたくさん集まる”お魚パラダイス”であります!

栄養に恵まれた宮城の海。
どうにか宮城県の漁業をまた盛り上げたい!と
佐藤さんたち、日々色んなことに挑戦しておられます。




全国一位"みやぎサーモン" その宮城の今まさに旬な魚
おすすめは『宮城サーモン』
銀鮭です。

宮城県は銀鮭の養殖全国一位!
国内のおよそ92%を占めます!すごい!!!


銀鮭なのにサーモン?
そして宮城は”はらこめし”など
イクラも有名、そして筋子のあるイメージも。。。


日本で今”鮭”の仲間とされるのは7種類

●白鮭
●紅鮭
●銀鮭
●キングサーモン
●カラフトマス
●サクラマス
●ニジマス

そう、マスって鮭の仲間なのですね!


一般的に日本で”鮭”と呼ばれるのが『白鮭』
川で生まれたあと、海に出て、オホーツク海→大西洋西部→ベーリング海⇔アラスカ湾(ここを何度か行ったり来たり)→日本の生まれた川へそれぞれ帰る
というなんと長旅!
そしてこれだけ遠出して、どうして生まれた川へ戻って来られるのか?


それはまだ正確には解明されていないのだそうですが
有力な説としては

●川の匂いを覚えている説
●太陽の位置で判断している説
●磁気感知説
が有力だそう。

知れば知るほど神秘ですね。。。


そして、湖で生まれ、海に出て、また生まれた湖へ戻るのが『紅鮭』

そしてそして
『銀鮭』
天然の銀鮭は貴重になってしまった今。
宮城では日本で初めておよそ40年前にアメリカから卵を持って来て養殖をスタートしたそう! それが今でも続き、震災を乗り越え全国1位を誇ります。

宮城の銀鮭にサーモンと名前が付いているのは
生で食べることができるから!
天然の鮭は寄生虫がいるため、火を通すか
冷凍して薄くスライスして食べるという方法があったんだそうですが
養殖することで寄生虫を防ぎ、安全にお刺身で食べることができます。

今となっては、お寿司にも欠かせないサーモンですが
実は生で食べられるサーモンが九州にやってきたのは15年ほど前!最近です!
しかも佐藤さんが九州にみやぎサーモンの営業に行き、広まったとか!
長崎へもきっとその頃やって来たんでしょう。

最初は『伊達の銀』という名前だったサーモンは
世界へ輸出できるように『みやぎサーモン』と名前を変えて
全国はもちろん、世界中へ旅立っています。

キングサーモンはよく目にしますね!
主に外国で養殖された生で食べることのできるサーモン

そして、『ニジマス』



これがよく見る『トラウトサーモン』!
これももちろん、生で食べるのは養殖のものです。
ニジマスは日本の川でも目撃されることあるそうですが
じつは外来魚。
大変大変お世話になっております。

そして、筋子の親『カラフトマス』
筋子はマスの卵だったのですね~。
そして最後に『サクラマス』
サクラマスはヤマメと同じ魚と言われていて
海に出るとサクラマス、川に残るとヤマメなんだとか。。。
知らなかった。

では、ヤマメも鮭の仲間なの???白いけど
そうです。
鮭は白身魚だから、食べるものによって身が赤くなるんですね。
海に出るマスも。

海に出るとオキアミなどの海老を食べたりして赤くなり
川にいると赤くなるものは食べないので
白身のままという。

食べたものがそんなにも直接色にまで影響するんですね。

『みやぎサーモン』はエサにもこだわっていて
宮城県の各地の養殖所で色んなその土地土地のエサが工夫されているそうです。
お米を食べているサーモンもいるんだとか!

震災の爪痕が残る三陸の海。
今も全国一位の『みやぎサーモン』
復興の星となって宮城を盛り上げて来たんですね!

ぜひぜひ、みやぎサーモンを食べて
三陸の海を応援しよう。


宮城県漁協組合のページから
海産物を購入することもできます!

●宮城県漁協組合

●みやぎサーモンのページ



来週のカフェ"海の森"
放送日6月8日が『世界海洋デー』
世界中で海のこと考えよう!という日です。

日本ではこの期間を
『海ごみゼロウィーク』として
沢山の活動が行われています。

ということで
これまでも海のゴミについては何度か考えてきましたが
今一度学んでいきましょう!

『海のごみについてどう考える?』
『海のごみについての疑問、不安』
『今取り組んでいること』
『挑戦してみたいこと』


など、海ごみに関するメッセージをお待ちしております。

メッセージ、その他リクエスト
海に関する”これ調べて欲しい”というご依頼もお待ちしております。


来週の海の森も
お楽しみに☆

2022.5.25 第60回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
宮城の海事情は今? 今週は長崎を出て、他の県の海を覗いてみよう!
北の方の海
『宮城県』の海の状況について
宮城県漁業組合・佐藤寛さんにお話を聞きました。

宮城の海では温暖化でどんな変化が起きているのか?
長崎と同じように磯焼けを起こしているのか。
そして、どんな対策をされているのか。

まず最初に飛び出したのは
宮城の海がとても恵まれた海だということ。

世界3大漁場と言われる
"三陸金華山沖漁場"


長崎県にもあるように
宮城県のちょうど上の辺りで
冷たい海流と暖かい海流が交わり
海の栄養が増えることでプランクトンが豊富になり
そこへ沢山の魚が北から南から集まって来ます。

これまで学んで来た魚達の
回遊した時の折り返し地点であることで学んで来たまさにそのポイント。


そして、宮城県はリアス式海岸という地形から
山からの栄養が海に流れ、養殖もとても盛んな県です。


そんな海で起きている変化。

魚はやっぱり少なくなっている。
佐藤さんのお話では、まずは海流の変化。


温暖化の影響で塩の流れが変わり
いつも宮城へやって来たり、通る魚達のルートが変わっていて魚が少なくなっている。


その代わりに、これまで宮城で見かけなかった魚の登場。

その一つが長崎でも馴染み深い『太刀魚』だそうです。
この何年かで太刀魚が増えて
美味しい太刀魚が増えることは嬉しい事のように思いますが
特徴的な形やサイズの太刀魚を加工する準備がないし、スーパーへ並べても
馴染みがない魚は中々手に取って貰えず
戸惑っているというお話でした。


そして、さらに登場したのが『アイゴ』
この番組でも度々登場している、海藻を食べ尽くしてしまう海の厄介者であるアイゴ達は 温暖化で長崎の海にも増えているという話でしたが
東北にまで進出しているとは。


そして登場から少し時間が経つと、どうやらアイゴ達は海藻を食べてしまうらしいという事が分かって来ます。


海の中は少ない海藻を巡って生存競争が起こり
三陸の特産で有名なワカメなどは格好の的。


そこへ追い討ちを掛けるように『珊瑚藻』の登場です。


今回お話を聞いて驚いたのは、
珊瑚藻は、他の海藻に勝つために
海藻を食べるウニや鮑の好きな物質を発して
ウニや鮑を誘き寄せて
ワカメや他の海藻を食べさせて自分が生き延びるという方法で範囲を広げて行っているらしい。

海藻がそんな事をするんですね。


それによって更に悪化する磯焼け、砂漠化。

誰にとっても食べる海藻の少ない海。
ウニも身入が少なく売り物にならないし、栄養が少ないので美味しくなくなる。

長崎と同じ状況が起きていました。



宮城での磯焼け対策の方法 では宮城では、どんな対策をとっているのか?


海への肥料投入や、魚の住処、海藻の生える場所をブロックを投入する事で増やす藻場再生は もちろんやっていると。

その上で、宮城では身入の少ないウニを捕まえて、駆除はせずに陸上で育てることになります。

その中で、1番良い!とされたウニのエサは
なんと『クローバー』の葉!

とても味も美味しく
今ではスーパーにも並び、これからの展開を祈るばかりです。

そして海藻を捕るのをセーブして、ウニや貝たちの食べる物をなるべく残すということを 漁業関係者で協力。

少しずつ成果が出てきているも、大きな成果はまだ見られないと話す佐藤さん。
そんな中
今年はなんだか、北からの潮の流れが良く
ここ何年か少なくなっていた『こうなご』などが戻って来ているということで
"今年はいいかもしれない!"と声を輝かせる佐藤さん。

潮の流れの影響はとても大きいのですね

なんだかんだとやって
もちろん成果も出ているんだけど
自然の力の前で我々は叶わないんだ。
という佐藤さんのお話を聞いて
とても考えさせられました。

来週は、メッセージにもいただいていた
震災のあとの海はどう変わった?
今の状況は?
宮城の今が旬、イチオシの魚。



そして
来週も続けて
『東北・宮城の海について』
そして、今が旬「みやぎサーモン」から 鮭についても
学んでいきます。

メッセージ、その他リクエスト
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来週の海の森も
お楽しみに☆

2022.5.18 第59回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
サザエの生活 九州から北海道の南の方まで
全国で獲れる『サザエ』
その中でも長崎は漁獲量全国1位!

さざえは海藻を食べて生きているので
長崎はサザエの住みやすい場所ということになります。

そんなサザエ県である事に変わりはないのですが、その数が減っていることは 皆さんもお気づきのはず。

今週はそんな身近なサザエについて新発見しながら、サザエが生きていくのになくてはならない、海藻との関係について学びました。


サザエといえば、何と言ってもあの殻!
英語では『ターバンシェル』と呼ばれるサザエは、日本では戦国時代、兜のモデルにもなっています。


あのゴツゴツさが強さを表しているのか!

でもサザエを食べた時の事思い出すと
ゴツゴツと棘があるようなサザエと
棘の無いツルっとしたサザエあると思いませんか?


その理由は育った場所にありました。
外海に住んでいるサザエは、荒波に流されないよう棘を作って岩などに体を引っ掛けておいたりするんだとか。
それに比べて、穏やかな内湾に住むサザエには棘が必要ないのでツルんとしている。

そんなわけだったんですね!
なので長崎で言うと、五島のサザエはゴツゴツしているけれど、大村湾のサザエはツルんとしといる、ということでした。

どちらが優れているという事は特にないですが
外海で育ったサザエは荒波に揉まれ身が引き締まっていて、内湾で育ったサザエの身はそれに比べるとしなやか。

購入する時の参考になりますね。

サザエの旬は地域によって異なりますが
長崎では夏に産卵を控えた今が、栄養を沢山蓄えていて美味しいとされています。

でも、サザエは産卵時期も長いため
1年中獲れることと、旬と言われていない時期でも、そんなに味に違いはないとか。



産卵によって生まれたサザエは
最初は他の貝などと同じように幼体になって海を漂います。
その後、わずか半日でサザエらしい形になるのだとか!
だいぶ早い!

あの立派な殻はどうやって出来るのかと不思議でしたが、殻と共に成長するんですね。

サザエにもオスとメスがいますが、見た目ではその違いはありません。

サザエを食べる時に、最後に出てくるしっぽのような部分
サザエの肝は皆さん食べる派ですか?


あの肝が苦い時と、そう苦くない時があります。
それがオスとメスの違いで
オスの肝は白くまろやかで
メスの肝は褐色がかっていて苦味があるのだとか!

好みではありますが、どちらも美味しそう。


お尻の方が内臓だとすると、サザエはどこから海藻を食べているのか

サザエにも足があって、カタツムリのようにツノを出して自分の足で歩いて海藻を食べています。
お刺身にした時にオレンジの部分がありますが、実はあの辺りが足らしい!

足…美味しいですよね(笑)

その時、あの渦の巻いたサザエの蓋はどうしているの?


あの蓋は敵から身を守るためにあって
殻の穴のサイズピッタリになっています。

その為、陸に上がって海水のない時は
蓋をきっちり閉めることで、貝の中に貯めていた海水を使って3〜4日間は生きられるのだとか!


蓋を閉める力は生きる力なのですね。
なのでサザエを買う時は、蓋のしっかり閉まっている物が元気で新鮮な印なのだそう。 またまた参考になります。


食事をする時や、歩く時はその蓋を
グルンと回転ドアのように殻の中にしまって活動するのだそう。

私たちの家のドアと同じですね。

敵がいないのを見計らって、蓋を開けて海藻を食べているサザエ。


無くてはならない海の森 全国1位の長崎でも、サザエの数が年々減っている1番の理由は、やっぱり海藻が少なくなっているからだそうです。

漁協の方のお話だと、昔はサザエを獲る時は
海藻をかき分けて獲っていたけど
今その場所には海藻がないし、サザエももちろんいない。
いるのはウニばかり。


ウニがいるのいいんじゃない?
と思いますが
そのウニも海藻を食べて生きているため
ウニは生命力が強いので生きてはいますが
海藻が少ない状況は同じで、身が全然入っていなくて売り物にはならないのだそう。

ウニが増えすぎると、他の生き物に悪い影響を与える為、ウニの駆除も長年全国で行われています。

今すべきことは
まだ残っている海藻や藻のある場所、藻場である『海の森』を守り
無くなってしまった部分にまた育て
邪魔をしてしまう、ウニや食害魚を駆除する。

そこで、長崎でもニバリキさんのように海藻の無くなった場所へ、海の栄養である肥料を配置したり、海藻の残っている場所をフェンスや網で囲って、ウニや食害魚が入って来ない サザエや鮑の暮らせる場所を作って数を守っています。

その成果もあり
全く捕れなくなってしまった時期よりは
回復しているとの事ですが
しかし海は広い。

どこまでもフェンスを設置する事は不可能ですし、元々同じ空間で生きていた生き物を人間の力で分けてしまうのは、どこかに皺寄せが来そうでこわい。

これだけをずっとする訳にはいかないですよね。

貴重な存在である海の生き物を有り難く頂くことと、日に日に変わる海の様子に興味を持って 海藻の茂る豊かな海を取り戻すことに、いつも協力的でいることを
今週も強く思ったのでした。


来週のテーマは
長崎と他の海
『北の方の海はどうなっているの?』

これまで長崎の海や生き物を中心に海のことを学んで来ましたが
他の海でも同じことが起きているのでしょうか?
磯焼け対策はどうしているのでしょうか?

来週は少し長崎を出て、他の海の様子を学んでみたいと思います。

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来週の海の森も
お楽しみに☆

2022.5.11 第58回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
冬じゃなかった数の子の旬 今週は実は今が旬だという『数の子』特集!
てっきりお正月辺りが旬だと思っていましたが
数の子の旬が春だなんて!


数の子はニシンの卵。
ニシンは今の時期、日本では冷たい北の海へ産卵へやってきます。


別名『春告魚』
ニシンが産卵にやってくると、春の知らせなのですね。

産卵する前のニシンからいただくのが『数の子』という事で、今が旬なんですね。

そもそも、ニシンの卵なのにどうして『カズノコ』と呼ばれるのか?
数の子は室町時代に北海道から京都に伝わったと記録が残っているらしく
元々北海道では、イワシのことをアイヌの言葉で『カド』と呼んでいて
ニシンの子供の頃の顔が、イワシに似ている!という理由でニシンも『カド』と呼ばれていたらしいのです。

その"カド"の子供
『カドの子』が訛って『カズノコ』になったんだとか。

ニシンは群れで海岸へやって来て一斉に大量の卵を産みます。
その様子は海を白く染めるほど。
そして産卵した卵の一部が砂浜に打ち上げられると、砂浜が黄色に染まるとか!

その光景も、ニシンが少なくなった事で近年では見られなくなったそうですが
2020年に、70年ぶりに北海道の海でその光景が見られたとニュースになっていました。

また日本へ産卵に帰って来てくれて嬉しいですね!

日本に来ない間、ニシンはどこへ??

海藻が無くなったら数の子食べられない ニシンは群れで活動しますが、回遊する群れと、湾に留まって暮らす群れとがあるみたいです。
イワシと同じですね!

回遊ルートも1つではなく
産卵方法や場所もそれによって異なるようです。


数の子を食べた時のことを思い返した時
すごく歯応えがあって、噛むとポリポリと音が鳴る物と
それに比べると柔らかめの数の子がありませんか?

実はそれは煮込み具合や味付けの調味料によるものではなく
どこで獲れたかで違うらしいのです!

太平洋で産卵をするニシンは、荒波に卵が流されないように海藻に卵を産みつけます。

海藻にしっかりと着けるためなのでしょう
太平洋のニシンの卵は粘着性が強く
その成分が卵をコーティングするので
ポリポリとかたい食感になるそう。

その時に出来るのが『子持ち昆布』
昆布にびっしりと着いた卵。


私はこれまで『子持ち昆布』は
昆布に人の手で数の子が塗られた加工食品だと思っていました(汗)お恥ずかしい!(笑)

自然にニシンの産卵によって出来る物だったのですね。
でも最近では貴重になってしまった子持ち昆布。
今では産卵前のニシンを誘導して
昆布の水槽へ入れ、昆布に産卵するよう促して子持ち昆布を作っているのだとか。

それも驚きです。

それに比べて、大西洋のニシンは
砂地に産卵をします。
粘着力はあるものの、海藻に引っ付ける必要はなく、大西洋で獲れた数の子は、太平洋の物に比べると柔らかいのだとか!

スーパーで販売されている表示部分に
太平洋か大西洋か書いてある事も多いらしいので、ぜひお買い物に行った時にチェックしてみてください。

これでお好みの数の子が買えるかも?

ニシンが産卵に来れなかったのは
もしかして海藻が少なくなったからなのか…
そんな事を思わざる得ないです。

海藻や藻のある"海の森"は
ニシンの大切な産卵の場でもありました。


海藻の育つ、魚が安心して
産卵出来たり魚の赤ちゃんが過ごせる場がなくなれば
数の子もいつしか食べられなくなるかもしれません。

北の海の海藻事情も
ぜひ今度学んでみたいと思います!


来週は
またまた今が旬『サザエ』です!

長崎でもサザエ獲れますね。
あの貝の中はどうなってるんでしょう?
そして、あの立派な貝はどうやって出来る?

サザエにまつわる思い出やエピソード
好きな食べ方、おすすめ料理など

メッセージお待ちしております。

メッセージ、その他リクエスト
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来週の海の森も
お楽しみに☆



そして、番組内で話していた6月19日の出島Atticさんでのライブですが
なんと、チケット完売いたしました
ありがとうございます。
感謝ばかりです。
ご予約いただいた皆さま
お待ちしております。
ありがとうございます。





2022.5.4 第57回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
シラスもそれぞれ 本日5月4日は
『シラスの日』ということで
シラス特集〜!

シラスといえば…

生しらす
ただの"シラス"
シラス干し
ちりめんじゃこ

色んな呼び方がありますが
これは乾燥度合い、どのくらい水分を含んでいるのかで決まるんですね。

そのシラスは今がまさに旬。

しらすがイワシの子供だってことは
皆さんご存知かと思います。
イワシも前に特集した時に学んだように

カタクチイワシ
マイワシ
ウルメイワシ

色んな種類がいますが
どの子供も"シラス"と呼ぶそうで
主に国内で漁獲されて、店頭に並ぶのはカタクチイワシの赤ちゃんが多いのだそう。

カタクチイワシは、特にこの時期が産卵期という事はなく、1年を通して産卵できるとか。
それに比べると、マイワシの産卵は冬から春にかけて
ウルメイワシの産卵は4月〜6月

1年中店頭にはシラスが並びますが
特にこの時期は色んなイワシの産卵シーズンだということですね。

しかし、店頭でシラスを買う時に
見た目で
『あっ、カタクチイワシのシラスだ!
ウルメイワシのシラスだ!』
と判断するのは中々難しいですよね。

見た目はとても似ている。
でも頭の部分が大人のイワシのように種類ごとに違うので、実はよーくよく見ると
どのイワシのシラスかが分かります!

カタクチイワシのシラスは
口先が短く丸みがあって、下顎が上顎よりも引っ込んでいるのが特徴
マイワシは口先が角張っていて
下顎が上顎よりも前に出ている
そして黄色味がかっている

ウルメイワシは口先が三角形。
そして他のイワシにあるような黒い斑点がないのなだそう!

今すぐシラスをじっくりチェックしたくなりますね。
どうしてシラスは減っている? シラスの漁獲量ランキング上位に入っているのは
兵庫県、愛知県、静岡県、茨城県と
太平洋側が多いんですね。

もちろん、日本海側でもシラスは獲れるのですが、なぜ太平洋側が多いかというと
黒潮に乗って北上するシラスが多いからだそう。

長崎県はイワシ類の漁獲量一位なのに
シラスはランキング上位にいないというのは
長崎で産卵されたイワシの卵や赤ちゃんは潮に流されるからなんですね。

イワシは群れで移動しますが、移動せずに内湾に留まったり、群れで旅に出る時期も群れによるらしく、移動しない群れのシラスが
どうやら長崎で獲れるシラスのようですね。 


シラスを食べるときは、もちろん1匹ずつではなく、大量に一度に食べますよね。

イワシも少なくなって、貴重だと言われる中
シラスも大量に食べてしまって大丈夫なんでしょうか?


実際シラスも少なくなっています。
その分、その時は輸入物が増えます。
生しらすは鮮度を保つのがとても難しく
獲れた地域でほとんどが消費されます。

なので、シラス自体が減ると、生しらすは更に貴重になって、値段も上がる。


現在の研究ではイワシは地球全体でいなくなっているわけではなく、
日本で獲れない時は数が減っていると言うよりも
別のどこかへ行ってしまっていて
別の国で漁獲されている。
そう考えられています。

そして、不漁の時期と大漁の時期を繰り返す謎はシラスも同じ。

その原因は数が減っていることよりも
潮の流れの変化によるものではないかと言われています。

イワシやシラスが乗ってやってくる黒潮のルートが変わって、日本から離れている。

潮が日本の近くにやって来ないと
日本から離れた部分を海流するので、日本での漁獲量が減る。
ということみたいで

では、その潮の流れのルートは
どうして変わるのか

そこが温暖化の関わる部分。

日本での黒潮のスタート辺り
九州辺りで、季節風や台風でおこった小さな渦が引き金となって
太平洋側で大きな渦を作る。

その渦が黒潮のルートを変えてしまっている。
その渦が起こるキッカケ、規模が小さな渦と関係しているのでは?ということみたいです。

季節風や台風が発生しやすいというのは
やはり温暖化。

何事にも温暖化。

数だけでなく、漁獲できる種類まで変えてしまいます。


栄養たっぷりのシラスは
肌質改善や免疫力アップなど
カルシウムも獲れるスーパーフードです。

大切にいただきつつ
温暖化へのそれぞれの取り組みが
これからのシラスにも関係しそうです


来週の海の森は
これもまたシーズン

『数の子』

お正月辺りじゃないのか!
数の子は好きですか?
どんな食べ方で食べますか?

数の子についてのメッセージ
お待ちしてます!



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来週の海の森も
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2022.4.27 第56回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
有明海は海ではなかった? 4月はアサリやハマグリ、先週学んだマテ貝など沢山の貝が美味しい季節!

長崎の貝、潮干狩りと言えば有明海は外せない

日本の中で有明海だけに住む生き物も沢山います。
どうして有明海以外でも生きていけるのか?
他の海と比べて有明海の何が特別なのか?
とっても奥の深い有明海

一週で学ぶのは難しいので
今週は有明海入門編!

有明海は九州の真ん中にあり
沢山の県が隣接しています。

有明海といえば干潟。


干満の差がある海に出来る干潟は
栄養もたっぷりで沢山の貝や魚が住んでいます。

その中でも有明海の干満差は日本一!
潮が満ちている時と引いている時では、5〜6mも違うそうです。


そもそも、有明海は元々陸であったと現在の研究では言われていて 氷河時代は大陸と繋がっていたとされる日本。

氷河時代の終わり頃に氷が溶けて、海面が上昇した時に、今の有明海の場所に海水が入り込んで出来たのが有明海だそうです。

日本では有明海だけにしか居ないと言われる代表『ムツゴロウ』は 干潟の上をぴょんぴょん飛び周り、砂に巣穴を作って生活しています。

ムツゴロウは世界で見ると
朝鮮半島と中国、台湾
そして、日本の有明海、お隣の八代海にしかいないのだとか!

きっと大陸から離れた時にやって来たんだと
位置関係的にイメージできますね!
有明海でしか生きられない生き物。なぜ? これまでに、ムツゴロウを有明海でない海の干潟に放すという実験がされたことがあります。
その研究結果でムツゴロウは有明海以外では呼吸ができず死んでしまう事が分かりました。

何が違うのか?
その秘密は有明海の砂にありました。

有明海の砂は、阿蘇山の火山灰の粒子が川から流れ降りて来て出来ていて
とても粒が細かい砂なのだそう!
八代海も同じ理由ですね

ムツゴロウはハゼの仲間で魚ですが
エラ呼吸と皮膚呼吸どちらも出来る魚

有明海、八代海以外の砂の粒は大きすぎて
ムツゴロウの皮膚に詰まってしまい
呼吸が出来なくなるそうです。


しかも、その阿蘇山の火山灰の粒子は
有明海へ流れ降りる間に、有機物がくっついてパワーアップ。
ものすごく栄養のある砂が誕生します!

その栄養のある砂が、干満の差が大きいことで
海の中でカクハンされます。
栄養が行き渡るということですね!


砂に栄養が沢山あると、プランクトンが生まれて元気に育つ。
そうするとそのプランクトンを食べる貝や魚達、海藻や藻も健康に!
そして、その海藻や藻、貝や魚達を食べる肉食の魚や、鳥などの動物達も健康に!


貝や魚、動物達も
栄養たっぷりな砂のある有明海だからこそ
集まって来る!

しかし、ムツゴロウは
もうだいぶ前から絶滅危惧種になっています。
数が減っているんですね。


アサリやマテ貝は、ここの海栄養ないな、住みづらいなと思うと
自分の足で他の住み心地良い海を探しに移動するとが出来ます。

その間に海を豊かにして、帰って来て貰おう!という活動は全国で行われていますが
ムツゴロウは他の場所で生きていけないので、移動する事が出来ないんですね。

ならば今の海を豊かにする以外に方法はないのですね。
ムツゴロウが安心して住める有明海を
まずは海へ繋がる川を汚さない。
ゴミ問題や、生活排水のことから
守っていこう!


来週の放送日
5/4は『シラスの日』ということで
シラス特集!シラスについて学んでいきます。


メッセージ、その他リクエスト
海に関する”これ調べて欲しい”というご依頼もお待ちしております。


来週の海の森も
お楽しみに☆



2022.4.20 第55回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
繊細なマテ貝さん 今週は先々週に調査依頼をいただいていた
『マテ貝』について学びました。

縦に干潟に潜るあの姿
他の貝と違う形や動き
どんな暮らしをしているのか興味深いですね!

マテ貝は一風変わった形をしていますが
アサリやハマグリと同じ二枚貝

卵で生まれ幼生となり、殻が着いて稚貝となる時、その時はアサリと同じように
丸い形をしているんだそう!

そこから段々と殻の形が長くなっていきます。

潮干狩りではアサリよりもマテ貝!
という人もいるほど人気者のマテ貝

でもあのちょっと変わった見た目と動きで、中々手に取りにくいなぁという人も居るかもしれません。

知らなかったら貝とは思わないかもしれない長い体。

殻は筒状になっていて、縦の方向で砂に潜っています。
日中潮が引いている時は、砂から頭だけを出して、アサリと同じ入水管と出水管を上からだしています。


マテガイはとても敏感だそうで、この入水管と出水管の1つになった管は、びっくりしたり刺激を受けると切り離す習性があるらしい!

カニのハサミやタコの足と同じですね!
きっと鳥に狙われたりすると、そこだけ切り離して、それを食べてる隙に潜るのでしょうかね!
賢い!

頭を出していない時は砂に潜っているわけですが、潮干狩りの時にマテガイの穴に(メと呼ばれる)塩をかけると、ニョキっと出て来てそれを捕まえる方法。
これはとても敏感なマテ貝の習性を利用した方法だったんですね。

敏感なマテ貝ですから
周りの塩分濃度が変わった!とビックリして
顔を出すんだとか
そこを引っ張られるわけですが、結構な接戦になりますよね。

あれは実はマテ貝の下の方から出ている、あのデローンとした部分
あれが足だそうで、砂の中で足を使って抜かれまいと踏ん張っています。


ビックリさせられるわ、引っこ抜かれるわで
マテガイはきっとたまったもんじゃありません。


そんな敏感なマテ貝なので、住むのに環境が悪いと思うと、より環境の良い海岸を求めて移動するんだそうです。

近年マテガイが少なくなったと言われる海岸が多いのは、何か異変が起きているサインなのかもしれません。


どうやって砂の中に縦に潜るの? そもそもどうやってあの向きで砂に潜るのか
まず砂の上に横になった状態から、足と言われる部分で砂を掘ります。
ちょっとずつ体を砂の中に引き込んでいき、殻が砂に入り始めると 血液を巡らせて、体を柔らかくしたり硬くしたりしながら殻を開け閉めします。

その時に殻と砂の隙間に
海水と砂の混じった柔らかくなった層を作って
潜っていくのだそう!

この掘る方法は、海底を掘る掘削ロボットの技術にも応用されているそうです!
掘削名人‼︎

夜になって潮が満ちてくると活動時間。

なので、潮干狩りの時間は
砂の中でお休みしているマテ貝

魚のように泳いだり顔が見えたりはしませんが、必死に生きているんだと思わされます。

お休みしているところを申し訳なくなりますが
その分感謝して有り難くいただきたいですね!

マテ貝や、マテ貝の仲間の"アゲマキガイ"などは輸送に弱いため、産地での消費がほとんどなのだそう。

地域によっても少しずつ違いますが
6月頃になると産卵の時期に入るため
まさに今が旬と言えます。


全国的に減っているマテガイ
砂浜の健康が損なわれているという事になります。

これまで勉強したように
砂浜の健康は、海の健康と
そして、川、山の健康が直接影響しています。

地域ごとに獲って良い時期が決められているのは、貝達を守るためでもあるので
潮干狩りに行かれる際には、その地域の決められた期間や、貝毒などの注意喚起がされていないか
バッチリ調べてお出掛けしてください⭐︎




来週のテーマは
マテ貝の仲間の『あげまき貝』が
全国でも珍しく住んでいる海『有明海』

有明海には、有明海だけの物が沢山あるんだとか!
どんな所が特別なのでしょうか
有明海について学んでいきます。

メッセージテーマは

『有明海といえば!』
有明海の好きな物、思い出エピソード
オススメスポットなど


お寄せください。


メッセージ、その他リクエスト
海に関する”これ調べて欲しい”というご依頼もお待ちしております。


来週の海の森も
お楽しみに☆



2022.4.13 第54回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
ゲスト:小学5年生 北野ゆうすけさん 今週の"海の森"はゲスト回!
もしかしたら最年少リスナーさんかもしれない

長崎市在住の小学5年生
『北野ゆうすけ さん』が

長崎の海についての自由研究を発表してくれました!


一度去年、お母さんとビーチクリーンに参加したお話をお手紙で番組へ送ってくれたゆうすけさん。

今回の自由研究は、去年の夏休みに行った

夏休みこども島旅!
"おぢか宝島キャンプ"へ

参加した際に体験を通して学んだ海の様子や調べたこと、
そして今海を守るために何をするべきかお話してくれました。

五島列島にある野崎島


かつて多いときには650人前後の人々が暮らしていたそうですが、
現在は宿泊施設の管理関係者以外、ほぼ無人状態の島となっています。

神社、家屋の跡が遣っています。
世界遺産となった旧野首教会も!



総勢およそ50名の小学生が集まったというこの体験は、廃校になった小学校を宿泊施設として
食事も当番制で子供達で作ったのだそう!

大量の玉ねぎを切ったのが1番大変だったエピソードなんてお話も。

初めて会うお友達ばかりだったということで
海での体験だけでなく、色んな貴重な経験と思い出が出来たことと思います!



実際に初めてのシュノーケリングで海の中を観察したというゆうすけさん。
最初水を飲んでしまったことなど、その時の様子を詳しくお話してくれました。

子供達全員がシュノーケリング出来たそうです。
子供ってすごい!



『言いたいことが!3つあります!』と
ゆうすけさん。
●ゴミの多さに驚いたこと。長崎市の海岸のゴミに比べて海外からのゴミが多かったこと
●思ったよりも魚が少なかったこと。中心地に近づくともっと少ないはずと思ったこと。
●イメージしていたよりも海の中に海草が少なかったこと。海草のまわりに魚達が集まっていたこと



ゆうすけさんの許可を貰えたので
ここに自由研究を載せます




魚が少なくなっているのは、海草が減っていることが原因で、海草が減っているのには食害魚や海がゴミなどで汚れていることが原因だということ。

野崎島の自然を知ることで、環境問題について考えることが出来たそう。

そして、自分の出来ることはゴミを減らすことだと、普段の生活で気をつけていることも教えてくれました。

子供にとって、授業や本で学ぶのとまた違う、実際に目で見て感じることで
より考える事と、行動に繋がるということ
とても分かりますね!


算数か理科の先生が将来の夢だというゆうすけさん。
今年も島旅へ行き、研究発表してくれるそうです!

初めてのラジオ出演に緊張していたゆうすけさんでしたが
自分が小学5年生だった頃、こんなにしっかりと大人に話が出来たかなと驚くほどの落ち着きと、時折垣間見える可愛い子供らしさで癒され回となりました。

またぜひ遊びに来てください⭐︎
待ってます!




来週の放送は
リスナーさんから調査依頼をいただきました
今が旬の『マテ貝』について学びたいと思います!

ちょっと他の貝とは見た目が違うマテ貝。

皆さんは食べたことありますか?

メッセージテーマは

『マテ貝食べたこと、見たことありますか?』
『マテ貝のオススメの食べ方教えてください』


です。

メッセージ、その他リクエスト
海に関する”これ調べて欲しい”というご依頼もお待ちしております。


来週の海の森も
お楽しみに☆



2022.4.6 第53回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
すごいよ、あさりのお母さん 今週はまさに今が旬
『あさり』について学びました。

あさりには春と秋2度旬があるそうで
大人のあさりは地域や海水温度によって
1〜2度産卵するそうで、産卵の前春と秋が旬と言われています。

2.5cmほどになると産卵できる、つまり大人のアサリとなるわけですが
2.5cmのアサリの産む卵の数は、なんと200万個!
そして、日本のあさりは大きくて3〜4cmほどと言われますが
3.5cmくらいのアサリが産む卵の数は…600万個‼︎‼︎

あの小さな身体からどうやって⁉︎

すごい卵の数です!
アサリのお母さんすごい(涙)

あさりは卵から孵化して少しの間は幼生の姿で海をさまよっています。
主に海面辺りだそうで
とても小さいので波や潮にどんどん流されてしまいます。
中には100kmも生まれた場所から移動したアサリもいるとか!確認されています。


九州のアサリといえば
『有明海』が外せないわけなのですが
実は、有明海には元々はアサリは居なかったと言われています!

だいたい貝の話題が出ると、貝塚から見つかっていて、縄文時代から食べられている…なんてお話が多かったですが
アサリに限っては、地層から分かる研究では
およそ200年前頃から食べられている事が分かっているそうで

その頃、雲仙の火山の噴火によって大きな津波が来たと記録が残っているそうで、おそらくその時に、有明海にアサリがやってきたと言われています。


アサリは幼生の間水面近くで泳いだあと、殻を着ける頃に海底に降ります。
水深10mくらい。

そして、大きくなるにつれて、浅い方へ移動して、砂に潜るとそこからはあまり動かないで過ごすのだとか。

私たちが潮干狩りする時、かなりの浅瀬にアサリいますよね。


深い所からどうやって移動して来たのか
ホタテみたいに2枚の貝をパタパタさせて泳ぐのか⁉︎

答えは、アサリは歩きます!
アサリには足があるんです。

あさりは水をきれいに浄化することで有名です。
生きてるアサリを買ったら、帰って来て砂抜きをしますね。
ヒュンヒュンと水を飛ばすアサリを見た事、聞いたことあるのでは?

あの働きを海でした時
アサリからはみ出ている2本の管


『入水管』と『出水管』によって
水を吸い込み、必要なプランクトンや酸素を体内に取り込んで、吐き出します。
その働きが浄化の作用もあるんですね。


足があると聞くと、あぁ〜あの二本の管か
と思いますが
実は貝の縁にある、ベロのような形の部分
それがアサリの足で、二本の管と足を利用して海底を歩くのだそうです。


あさりが少なくなった原因 沢山のアサリにやって来て欲しいものですが
この20〜30年は、各地でアサリが減少しているとよく聞きます。

稚貝を仕入れて養殖している漁協さんが沢山あるのです。
それでも減っている。増えない。

その原因はいくつか分かっていますが
1つが天敵の存在。

しかも、同じ貝です。

1つがツメタガイ。


このツメタガイは、舌がヤスリのようになっていて、アサリの殻の尖っている部分を削って内臓を吸い込むのだそう…
名前の通り何とも怖い冷たいやり方に思います。
殻を閉じていても食べられてしまう。

もう一つ同じ貝の仲間
ホトトギス貝。


海岸にムール貝の小さくなったような貝殻が落ちているのを見たことないですか?
このホトトギス貝は、沢山集まって足糸(そくし)と呼ばれるひも状の物を出し
お互いがどんどん繋がっていってマットのようになるそうで
ホトトギスマットと呼ばれています。

ホトトギスマット…一見身体に良いベットマットの様な名前
このマットでアサリを覆い、呼吸出来なくしてしまうのだとか。
酸素不足になったアサリは呼吸出来ずに死んでしまいます。

このホトトギス貝の大量発生が各地で問題になっていて、有明海もその1つの海です。

各地の漁協の方は、天敵の駆除や
アサリに網をして保護したりしながら稚貝を育て
そして漁をする。

どの魚も聞く話ですが、育てること、守ることをしないと、海の生き物を守っていけないのです。


そして、天敵以外の原因が
栄養のある砂が少なくなったこと。

アサリは川からの淡水が流れ込む内湾を好んで生息すると言われていますが
20〜30年前頃まで行われていた開発の方法によって、コンクリートなどのために川からどんどん砂が消えていきました。

川の壁もコンクリートになってしまうと、栄養も砂も海へ届きません。

砂を使うことは2000年以降禁止になりました。

今は山からの栄養を回復させつつ、砂を海岸に巻く作業が各地で必要です。


関わる方の沢山の手間暇の掛かっているアサリ。
大切にいただきたいですね!

そしてアサリが居なくならないように
砂浜や川を汚さない努力が私たちに出来ることだなと今回改めて感じました!


今話題の『あさりの歌』 今回『あさり特集』やります!と
先週の放送でお知らせしたところ
『あさりの歌』があるよ!と情報をいただきました‼︎

その方が音源をライブ会場へ持って来てくださり、開けてみたところ
偶然にも作詞・作曲が知っている方
"赤塚このみ"さん

赤塚さんは私が知る限りでも、いつも誰かの応援をしている、
とてもパワフルで笑顔がとても素敵な女性です。

早速赤塚さんに連絡をとって、曲が出来た時のお話を聞きました!


何でもキッチンで洗い物をしていた時に、ふっと降りてきたのだとか!

それからも口ずさむようになり、歌っていて元気になる曲だなと思った赤塚さんは
記録用としてYoutubeにアップしておこうと、録画した動画をアップします。

そうすると、いつの間にか再生回数が1万回近くに!
その後、曲を聴いた方々から
CDを作って欲しいというリクエストがあり
『じゃあ記念にCD作ろう』
『せっかくだからビデオも作ろう』
ということで作られたのがこの動画です。


たしかに!とても笑顔になる楽しい曲。

唄は”あさり浜キミコ”さん
あさり浜キミコさんは謎とのことで(笑)
サイトに紹介されている後ろ姿を見ると
お綺麗な方だろうと分かります☆

美味しくて栄養もたっぷりな"あさり"。
あさりが減っていることや
ここ最近のあさりに関する良くないイメージも
この歌で吹き飛ばしたい!という赤塚さん。

ぜひ『あさりの歌』を口ずさみながら
潮干狩りを楽しんでください!

『あさりの歌』の詳しいことはこちら




赤塚このみさんが今取り組まれているのは
地元の商店街ならぬ"商店会"づくり!

赤塚さんが住まれている
神奈川県のあざみ野周辺

あざみ野とたまプラーザの街は、とても素敵なお店が沢山あるけど、点在していて
特にコロナ禍はみんな大変な思いをしてきた。
インターネット上に商店会を作って
ネットからもお客さんが買い物がしやすくなったり、出掛ける人がお店を見つけやすいよう
街を盛り上げたくて作りました!

という赤塚さん。

県外からの参加もあるんだそうです!
その商店会はここから行けます

『奥あざみ 奥たまプラーザ アソシエイション』

商店会として集まった皆さんの絆も深まり
色んなイベントも開催されています。

今の季節は
『ネットお花見大会』


フォトコンテストなどが行われて、商店会のお店がスポンサーとなって商品を提供。


まだまだコロナ禍な春。
出来る事を最大限に!
赤塚このみさん、久しぶりにお電話しましたが
変わらずパワフルでした!

そんな赤塚このみさんの大好きな”あさり料理”は

「あさりキムチ」

放送でもご紹介しましたが、作り方をこのみさんがこちらへアップされています。
簡単で美味しい、あさりの栄養が全部摂れちゃうという「あさりキムチ」
ぜひ試してみよう!


『あさりキムチ』の作り方



来週のカフェ"海の森"は
ゲスト回!

もしかしたら最年少のリスナーさんかもしれない
この春小学5年生になった
長崎市在住の”北野ゆうすけ”さん
長崎の海についての自由研究を発表してくれます!

新学期を迎え、クラス替え、新しい担任の先生。
高学年になるゆうすけさん。

そこで皆さまへは
春は新しいことを始めたり、目標を立てたくなる季節


来週のテーマ
「今年海でしたいこと」


ぜひ教えてください。

メッセージ、その他リクエスト
海に関する”これ調べて欲しい”というご依頼もお待ちしております。


来週の海の森も
お楽しみに☆



2022.3.30 第52回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
海苔は沢山食べても大丈夫? 先々週、先週特集しまし海の森

先々週、先週特集しました
チョーコー醤油さんから発売中の
長崎商業高校、広島市立商業高校がコラボレーション、開発した
『海の幸ドレ』について
沢山のメッセージありがとうございました!

プレゼントの当選ご連絡は
発送を持って返させていただきます!
しばしお待ちください⭐︎


今週はそんなメッセージのご紹介と
今回のドレッシングの素材である
『海苔』について学びました。

日本の食卓に欠かせない海苔。
毎日口にする人も少なくないと思います。

そんな私たちの身近にある海苔は
日本ではなんと縄文時代から食べられていました。

海苔をはじめ、ワカメや昆布など海藻類は
大昔から栄養を多く含むと私たち日本人の生活を支えて来てくれたんですね!

時が流れ江戸時代。
海苔が大好きだった徳川家康がキッカケで
江戸では海苔の養殖が始まります。


そこから海苔の加工も広まっていく事となります。


天然の海苔のことを「岩のり」
岩に生えているところを手作業で収穫。


そして、海の中で養殖イカダによって養殖され、機械によって収穫されるのが
『海苔』だそうです!
知らなかった。

海苔にはほうれん草の8倍と言われるビタミンAをはじめ、12種類ものビタミン!
葉酸!そして、代謝や免疫力を高める効果があると言われている『タンパク質』
そしてそして、多くの食物繊維を含む
栄養満点の海苔!

じゃあ、海苔毎日沢山食べよう!
となりますが、どうやら海苔は食べすぎ注意とのこと。

食物繊維は消化に時間が掛かるという事と
元々海藻類は消化しやすい素材ではないのですね。

でも昔から海藻類をダシなどでも摂って来た日本人には、海藻類の消化を助ける腸内細菌が遺伝子に多く含まれていると言われています。
育った環境にもよるみたいですが、他の国の人よりも海藻類を消化出来る人が圧倒的に多い国。

いったいどのくらい海苔を1日食べてよいのでしょう?

今回のこの『海の幸ドレ』、食べてみましたが
海苔たっぷり!海苔感満載のドレッシング!
そして牡蠣の旨味。

下味にも使えるというのは納得で
きっとこの海苔の繊維もあって、しっかりと味が馴染むのだなと思いました。

お味噌汁におにぎり、そして海の幸ドレ
そんなに毎日海苔を食べても大丈夫なの??


食べすぎは良くありませんが、毎日食べても大丈夫!
海の幸ドレ、毎日食べても大丈夫です!

成人した大人が毎日食べても大丈夫な海苔の限度量は
1日 30〜40枚。

流石にどんな海苔尽くしのお料理でも
30枚は中々食べないですね。

海苔を上手に生活に取り入れて
元気な体づくりを目指すとともに
長崎商業高校の商業クラブのお2人が話していた、毎日手に取ることで
身近なものに隠れている問題、海のことへも目を向けて欲しいという思い。

実際海苔は、温暖化での海水温の上昇や
汚れたり、海藻が無くなる磯焼け
山からの栄養不足などで起こる海水の栄養不足によって、全国で不漁が見られます。

全身で海を受け止めている海苔にとって
海の温度や質にはとても敏感なはず!

長崎でも、海苔の色がつかず薄くなったり
育たない問題が起こり、海苔が育つ豊かな海づくりの為に多くの方が手を尽くしています。

その一つが、海の海藻、藻の生える"海の森"を増やす活動。

青々とした、健康で美味しい海苔が食べられる事は、とても貴重なことなのですね!
ぜひ感謝しながらドレッシングもいただきたいものです!



来週は
春の海の幸と言えば
『アサリ』

アサリは果たして健康に過ごせているのでしょうか
潮干狩りのシーズンでもありますが、今年の潮干狩り事情どうなっているでしょう?

アサリについて学んでいきます。

皆さんのアサリ愛好きな食べ方、アサリの疑問
などなど
その他にも番組へのメッセージ、リクエスト
お待ちしております!


来週の海の森も
お楽しみに☆



2022.3.16、2022.3.23 第50回、第51回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
海の幸ドレ 放送50回を迎えた3/16、そして翌週の3/23と2週続けて
長崎市立商業高等学校
"商業クラブ"のお2人
しもむらさやか さんおぎのゆい さん に
初のzoomを使ってのゲスト出演!

登場していただきました。

今回登場いただいたのは
長崎商業高校、そして広島市立商業高校
長崎の歴史ある醤油会社"チョーコー醤油"さんがコラボレーションして
開発・販売されているドレッシング

『海の幸ドレ』

このドレッシング、長崎と広島の海の特産品を使い、海を守るためのドレッシングでもあるという!
これは海の森でお話を聞かないわけにはいきません。

早速お話を聞いていきました。

キッカケは、姉妹校である2つの学校は
長崎と広島である事も強い絆となり、これまで何度もコラボレーションの商品を作ってきたのだとか!
今回が3度目の挑戦。

有明海産のり × 広島県産カキ
ドレッシング!



『商業クラブ』では、開発、生産からパッケージのデザイン、マーケティングに販売!
ゼロから全て、一般の企業であるチョーコーさんと高校生が進めていくのです!
素晴らしい企画ですね‼︎

このパッケージにも熱い思いと、沢山の時間が込められています!

そのお話だけでも、応援したくなる、元気の貰える話。
しかも、チョーコーさんの製品はすべて無添加。
このドレッシングも無添加のお醤油がベースとなり、長崎の地元の玉ねぎ、生姜などを加えて出来た、身体にも嬉しいドレッシング。

素材選びから、両県の高校生が関わっています。

試行錯誤を重ねて、コロナ禍の期間
およそ2年をかけて出来上がった『海の幸ドレ』
やっと出来上がり、いざ販売だ!となってから
実際店頭販売も行った商業クラブの皆さん。

売り上げを伸ばす為には、メディア出演だ!
という事に気づいたそうで
全国の商業高校がプロデュースする食品コンテスト
『商業高校フードグランプリ』に挑戦し
見事"地域貢献賞"受賞を果たします!

そこには高校生たちの、地元の海を守る思いが込められていました。

身近な素材を使う事によって、改めて自分たちの住む海の恵み、豊かさを知り
そこにある問題や現状を知るキッカケを作りたい。


ぜひ『海の幸ドレ』を、高校生たちの思いも一緒に、手に取っていただきたいと思います。

シンプルに野菜を食べる以外にも、高校生のオススメする色んなアレンジレシピが チョーコーさんのウェブサイトに載っています
要チェックです‼︎

チョーコー醤油さんウェブサイト


そして、番組では初のプレゼント企画!
『海の幸ドレ』2本セット × 10名様へ
プレゼント‼︎

メッセージのどこかに
"ドレッシング希望"と書いて
送付可能なご住所を記載いただき送ってください⭐︎

明日3/24(木)の締め切りです。
※ハガキの方は3/24消印有効。

《ハガキの方》
〒850-8650 NBCラジオ『海の森』
《FAXの方》
(095)824-9999
《メールの方》
nbcrd@nbc-nagasaki.co.jp

NBCウェブサイト、NBCアプリでも受け付けております。

沢山のご応募、お待ちしております。


その他、高校生への応援メッセージ!
すでに海の幸ドレ、お試しいただいた皆さんのご感想や、チョーコー愛なども
お待ちしております。


来週の海の森も
お楽しみに☆



2022.3.9 第49回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
命懸けの海の仕事 今週は『五島』特集第2弾!

先週は、五島にはなぜ沢山の種類の魚が居るのか?
どうして五島の魚は美味しいと言われるのか?
学んでいきました!

ちゃんとした理由があったんですねー‼︎

今週は、そんな自然に恵まれた、釣り人からの憧れの島である五島が抱える問題、そしてその解決策として、何が行われているのか学んでいきます。


今週も、長崎市で魚屋さんを長年営まれ、五島へ移住された漁師であり、漁師さんから仕入れた魚を全国へ出荷する仲介のお仕事もされている、長崎のお魚スペシャリスト・"濱中水産"の濱中さんにお話を聞きながら学んでいきます。

五島は戦国時代、『風街の港』として、外国へ渡る船に乗る前、天気予報も船のエンジンも無い時代、風を読み、命懸けの航海へ出る最後の寄泊地でした!

海へ出る事が命懸けなのは今も変わりません。
漁に使う網を船へ引き揚げる力は物凄くて、簡単に骨折してしまうほどの力。
波や岩もそうです。
漁師さんのお仕事は、常に危険と隣り合わせ。
命懸けのお仕事なのですね。


そんな五島の海へ出る日々に、昔と比べて変わったと思う事はありますか?
とお聞きすると
『海藻が少なくなったね』とのやはりの回答。

五島も同じでした。

五島の海藻といえば、『ヒジキ』がその一つ。
ずっと長崎はヒジキ生産量全国1位でした。

それが2010年、全く獲れなくなったそうです。

異変が始まったのは今からおよそ20年前。
当時は原因が何か分からず、色々な実験が行われます。

まずは、残っているヒジキを良く観察したところ、雑に引きちぎられたあとや、周りの海藻にも歯形のあとが。

これは魚の仕業かと予想され、ある範囲に網で囲いをして、そこへヒジキを植えてみたところ
囲いをしたところのヒジキは無事に育っている様子を確認出来たそうで
この番組でも何度も話に出て来ました『食害魚』の仕業だと判明します。

そして、その後網の仕掛けを駆使して食害魚を捕まえるトラップを作り、そこへ沢山掛かった『イスズミ』が犯人だと判りました。

そこから、イスズミの駆除と、海藻を守りながら育てることを続けられ、2017年
再びヒジキの漁が出来るようになったそうです!

ごく最近のことです。



では、この番組でも"磯焼け"原因でお馴染み
『困ったウニ』はどうなのか。

ヒジキとまた違う海岸でそれは起こっていました。
トゲが長く毒があり、身が少ししかないので売り物にならず、それなのに海の皆んなの海藻を食べ尽くしてしまう『ガンガゼ』です。

ガンガゼの大量発生は五島でも起きていました。


元々南の海を好むと言われていたガンガゼですが、温暖化によって住む場所がどんどん北上してきているのではないかと言われています。

今では全国でガンガゼ問題があります。


五島は全国の中で見ると南の方。
深刻な事が分かります。

これは根気よく駆除していったり、エサを与えて食べる事が出来るウニへ育てるなど全国でも色んな工夫がされています。

国からもちろん海藻や藻を守るための補助金が出されますが、それでは到底追いつかないほど増えているとのことで
漁協さんや漁師さん達は、漁でない時間を使って無償で駆除をするという事も少なくないのだとか。

漁師さんの仕事は、魚を獲るだけではないのですね。
守りながら育て、そしてそれを獲る。
しかも命懸けです。


私たちは、海の恵みだけでなく
漁に関わる方々へ感謝してお魚を頂かなくてはならないこと
とても良く分かりました。


五島では海を守るため、豊かな海を育てるために、日本初のものがあります!
前にこの番組でも一度登場しました

海上風力発電『はえんかぜ』です!


従来の海上風力発電は、海底に設置しなければならなかったので、設置工事の時や、動き出してからも魚達の騒音の問題が心配されていました。

魚達も人間と同じ
うるさくて住めないので逃げてしまったり、健康でなくなってしまったりするのです。

それを解消したのが『はえんかぜ』。

はえんかぜは、海中に完全に浮いている風力発電。
設置で海底を掘る工事がまず必要ありません。

そして、海中に浮いている棒の部分に海藻が生え、魚達が集まっているのだそう。

とても輝く未来を感じますね!


五島から全国へ、この技術を広めようと頑張っている方々がいます。

私たちが頂く五島の魚は、命懸けの漁と海を守る活動両方に支えられて成り立っているのですね!



濱中さんの息子さんがされている

新大工大人気のお店『浜康』



来週の"海の森"は
久しぶりのゲスト!お呼びします

『長崎市立商業高校』の『商業クラブ』の皆さんが、広島市立商業高校と、
長崎の老舗のお醤油屋さん『チョーコー醤油』さんとのコラボレーションで
開発、販売されているドレッシング
"海の幸ドレ"の
お話を聞かせてくださいます!

楽しみですねー!

番組初のプレゼント企画もありますよー⭐︎


高校生への応援メッセージ、チョーコー愛など
他にもメッセージ、リクエスト
お待ちしております!

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!

濱中さんの営まれているゲストハウスです☆
『ゲストハウスコウレン』
https://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/stay/10304


来週の海の森も
お楽しみに☆



2022.3.2 第48回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
五島の魚が美味しい秘密 今週からは2週続けて『五島』特集!

長崎は漁獲される魚の種類全国1位!
それは五島近海なくしては語れないこと。

しかも五島の魚は美味しい!と
全国の飲食店さんが取り扱うその理由。

第一弾の今夜は
どうして五島には魚が沢山いて、しかも美味しいの?

について学びました。


今週来週と、五島のお話を
長崎市新大工町で長年お魚屋さんを営まれ、5年前から五島に移住し、漁師をしながら五島の魚を関東へ出荷するという
魚に携わるあらゆるお仕事を経験されているスペシャリスト
濱中水産の”濱中健也”さんにお話を聞きました。


濱中さんへ、『五島ではどんなお魚が釣れますか?』
と子供に戻ったような気持ちでまず質問してみると
『どんな魚もいます!しかも五島の魚は特別美味しいんですよ』
という回答!

どんな魚も!?

五島は釣りをされる方の間でも「憧れの島」と呼ばれる釣りスポット

どうしてそんなにお魚が?
しかも美味しいのはもちろん知ってるけども
他の場所とどんな風に違うのでしょう?



海流の話は前にも出てきましたが
その時お話に出たのは
冷たい海流とあたたかい海流がぶつかる所は
海の栄養が増えてプランクトンがよく育ち
それを食べる魚、そしてその魚を食べる大きな魚
と色んな魚が集まって栄養を蓄えられる”お魚パラダイス”だという話

それが太平洋の北海道の下辺りにあるので
カツオなんかはそれを求めて北上し、栄養を蓄えたあと戻って来る
そんなお話でした!

その海流の混ざる場所が五島の近くにあるんです。
北から日本海を降りてくる冷たい海流『リマン海流』と
日本の南からやって来るあたたかい『黒潮』が混ざる場所。

などほど、それで魚たちが集まっている。

しかもそれだけではなかった!

南からやって来る『黒潮』は、地球の中でも特に大きいと言われる海流で
海水の量が多く、流れも速いらしい。

それが五島列島にぶつかって分岐して『対馬海流』になるという流れ。

対馬海流になると、その速さはおよそ4分の一になるんだとか。
対馬海流になると少しゆったりと魚達は日本海を北上していくんですね!
なので、イメージでいくと
魚達はとっても速い黒潮に乗って、泳いで五島に辿り着きます。 速い海流に乗るには、それ相当の運動量が必要みたいで
魚達の身体は引き締まっている状態。

そして辿り着いた五島は
世界でも有数の大陸棚、『五島灘』。

大陸棚は200mよりも浅い海のことで
海水にも、そこに生息する海藻にも太陽の光がよく注がれるので 栄養満点の海。

しかも五島灘の地形は、干拓や岩場色んな場所が沢山あって
産卵や子育て、赤ちゃんが暮らしたり、回遊しない魚たちにとっても、とても過ごしやすい環境です。

回遊してきた魚たちにとっては、健康な魚がたくさんいるので たっぷり食事もできる。

黒潮で回遊して来たばかりで身が締まり
栄養を蓄えて健康で過ごしている魚が集まっているということになります。

それで、色んな魚がしかも健康なので
私たちも美味しくいただいているのですね!


そんなお魚パラダイスにもここ何年か特に異変が目立っています。
濱中さんに
「釣れるお魚でここ最近変わったと感じることありますか?」
とお聞きしたところ

「シイラが増えました」
との回答。

シイラは元々南のあたたかい海を好む魚です。



身体はカツオみたいに大きくて、美味しいお魚らしいですが
九州や本州ではあまり馴染みがないため安くしか売れないとのこと。

調べると、去年北陸では名産のブリよりシイラの数が多かったとか 岩手でシイラが沢山獲れた、なんて記事を見つけました。

南のお魚が増えるというのは、この番組を聴いてくださっている方は当然お判りと思いますが、海があたたかくなっているんですね。 温暖化の影響です。

たまに現れるだけでなく、岩手まで大量に移動しているというのが 今の海の状態を物語っています。

次回の放送では
五島に起きている異変をもっと詳しく。
そして、五島の漁師さん、漁協さんが行っている
問題解決へ向けての活動について学びます。





来週は
『五島』特集第2弾‼︎

引き続き
濱中水産の濱中さんにお話を聞きながら
五島を学んでいきます!

五島といえば!
五島の思い出。
好きな食べ物。
おすすめスポットなど
ぜひメッセージお待ちしております⭐︎

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!

濱中さんの営まれているゲストハウスです☆
『ゲストハウスコウレン』
https://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/stay/10304


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2022.2.23 第47回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
この冬の大村湾 今週は『大村湾』特集第二弾!

大村湾の現状を"大村湾漁協"さんにお聞きしました。

長崎の中心にある大村湾は、沢山の市町村に囲まれ、漁協さんも7つもあります。

先週のおさらいになりますが、大村湾は東シナ海から佐世保湾を経て、二重構造になっている世界でも珍しい海。


閉鎖性が高いので、波が穏やかで静か。
そして、外の海よりも塩分が低いため
海水が"まろやか"なんだとか!
塩見の強い外海と比べて、甘味成分が強いらしく、それでお魚の味も良く
ナマコも柔らかく育つんだそうです。


そして、閉鎖性が高い分、海流が入って来づらいことで、海水が入れ替わりづらく
海水温も気温の影響を受けやすくなっています。


この冬のナマコが不漁だったという事は、番組内でもお話して来ましたが、実際はどんな状況なんでしょうか⁉︎
大村湾漁協さんに聞いてみました。


昨年の冬のナマコの水揚げは、およそ30t。
そしてこの冬のナマコの水揚げは、およそ3tだったそうです。
数字だけで見ても10分の1です。

そして、ナマコだけでなく、この1年
この間の夏は、これまた大村湾で有名な"シャコ"ですが、全く居なかったそうです。

ナマコ漁は、この冬いつもより解禁日が遅く、実際漁が出来た期間が、20日間だけと
いつもより漁の日数が少なかったのもありますが
とにかく、これまで居た生き物達が少なくなっている。

水質改善のための事業も多く進めているし、磯焼け対策での海藻を増やす活動も進められている。


大村湾は、外の海で問題である、食害魚やガンガゼのような困ったウニは住んでいないそうなので、海藻が育たない理由は、生活排水などで水質や海が汚れる、底に溜まったヘドロ。
1mはあるだろうというお話。 それを分解しようとする力で酸素が消耗される事による、酸素不足。

結果海に栄養が無いという事態。

海藻については、だいぶ増えて来たそうです!

大村湾は穏やかで静かなことで、産卵と赤ちゃんの魚が暮らす場所として使う魚が多いんだそう!
とても重要な場所です。

そんな元々暮らしやすい、海の恵みが沢山な大村湾、ナマコの赤ちゃんも毎年何万匹と放流されている。

それなのにナマコが居ない。
というのは、赤ちゃん達が今の大村湾では暮らせないんですね。
生き残れない状況。

これが今の大村湾だと、大村湾漁協さん。
私たちに出来る事、何かないのでしょうか?
とお尋ねしたところ

大村湾には、大村市が中心となった『大村湾をきれいにする会』が作られています。

海の清掃活動であったり、子供達へ向けて海の大切さ、やらなければならない事を伝える活動をされています。

その活動をぜひ覗いてみて欲しいと。
そして、今コロナ禍で中々イベントや活動自体も難しい状況なので、各家庭での生活排水やゴミの問題の見直し。

そして、今大村湾がどうなっているのか
興味を持って注目して貰えたら嬉しいとのお話でした!

そのお話からも、のん気には居られない事が分かる今の大村湾。


ナマコは次の冬もまた漁獲出来ない事は分かっていて、きっとその次の冬には戻って来てくれるだろうと。
赤ちゃんのナマコは大人になるまで2〜3年掛かるからです。

魚達には、一気に少なくなると、増えようとする力が作用するそうで、この前勉強したイワシのように何年かの魚サイクルで、また多く戻って来てくれる事を願いながら
それまでが大切なんだと実感します。

ナマコが暮らせる海を守るため
身近な所から、今日から始めましょう!
まずは知ることから。




来週はやって来ました!
『五島』特集‼︎

五島の海で漁をされている、漁師さんにお話を聞きます。

五島といえば!
五島の思い出。
好きな食べ物。
おすすめスポットなど
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2022.2.16 第46回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
昔は海じゃなかった⁉︎大村湾 先々週、先週とお送りして来た"ナマコ"からの流れで、長崎のナマコと言えば有名なのが『大村湾』。

今週は更に『大村湾』について学んでいきました。

大村湾は世界的にも珍しい、二重構造の閉鎖的な湾。


大村湾のすぐ外には佐世保湾。
そして、その外に東シナ海が広がっています。

佐世保湾と繋がる大村湾の入り口は、とても狭い海峡が2つだけ。

実は大村湾はその昔、氷河期時代は海ではなかったと言われています。
盆地であった大村湾。
今ある海峡は河であったと言われていて、その為に海峡辺りは河の流れから底がえぐられる様に深くなっており
狭いところに水が行き来する勢いが合わさって、海峡のところには渦潮が出来るのですね!


閉鎖的な海なので、波が穏やかで静か。
大きな魚から逃れて暮らすにはとても良い場所です。
なので、大村湾には住み着いている生き物も多いのですが
閉鎖的だという事で、海水が入れ替わりづらいという問題があります。

海の有機物は底に溜まりやすく、海水が入れ替わらない、外の海流などが入って来づらいため、海水温が夏はあたたかく、冬は冷たい特徴があります。

温暖化で気温が上がり、海水温が上がると
海の底の有機物を分解するための酸素が大量に必要になり、海は酸欠状態に。 貝や魚には死活問題です。

そうして、プランクトンを食べる貝などが健康でなくなったり、数が減ると プランクトンが大量に発生してしまい、大村湾では度々赤潮の問題も抱えています。


近年ナマコが育たない理由は、温度が高いせいだと言われていますが、海が温かいと、本来冷たくなる時期には、もう少しだけ温かい場所で産卵したいヒラメなどは一度大村湾を出て五島灘辺りで産卵をして、また大村湾へ帰って来るのですが
大村湾が温かいと産卵で移動する必要がなくなるので、そのままそこで産卵したりします。
そうすると、いつもいない魚が増えて生態系に変化が起こり、その他の魚へも影響して来る…という流れなのですね。


大村湾のガラスの砂浜 元々、構造上入れ替わりづらいのに
更に温暖化や、生活排水が増えると水質はどんどん悪くなっていき、酸素も不足します。

何とか解決出来ないかと、大村湾では色々な活動がされています。

その1つが、定期的に大きなホースを使って、空気を直接中へ送り込むというもの。
とても大きな長いホースが必要ですし、大きな作業となります。

そして、もう1つ 水質改善を目指して作られたのが
2016年に誕生して以来大人気の『ガラスの砂浜』です。

海水を浄化する役割を持つ『アサリ』などの二枚貝の赤ちゃんが生きやすい場所、水を目指すため
研究と検証を重ねたところ、ガラスの砂にアサリの赤ちゃんが住みやすいという事か分かりました。

そして作られたのがこの砂浜!


わたしが2017年頃に行ってきた時の写真です。
カップルが写真を撮るのにも最高の場所ですねー!


角が丸くなっているので
手で触ってもOKです。
でも念のため、裸足で歩くのはしないで下さいとのことです‼︎



しかもこのガラスは、廃棄された瓶などを使っているという事で、リサイクルでもあります。

作られた当初は観光の目的はなかった大村市さんですが、出来てからSNSで話題を呼び
今では大村湾の名所の一つに!

海に優しく、リサイクルが出来て、観光の資源にもなるなんて、一石三鳥ですね!




来週は、またまた大村湾
数々の海を守る活動の成果や
今の状況、私達に出来る事
更に学んでいきたいと思います。

引き続き、大村湾の思い出、大村湾といえば!
好きな大村湾の食べ物。
大村湾周辺のおすすめスポット
など
ぜひメッセージお待ちしております⭐︎

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



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2022.2.9 第45回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
なぜそんなに中国でクロナマコが人気⁉︎ 今週はなんと『ナマコ』第2弾!
ナマコの世界が奥深く、先週だけでは発見した事をお伝えきれず、2週連続ナマコに迫ります!

マナマコである、アカナマコ、アオナマコは食用として人気ですが、クロナマコは他の2つに比べて、固すぎる、味が劣るなどの理由から、食用としてはあまり人気がなく、漁師さんが獲っても高くは売れないため
海にはクロナマコばっかりになっていく。

そうすると、他のナマコの生態系にも影響してしまうという困ったクロナマコ。

そんなクロナマコの多くが
中国へ輸出されています。


なぜそんなにクロナマコ人気!中国。

それはクロナマコの栄養分の豊富さにありました。

中国では"海の高麗人参"、としてナマコは『海参』(ハイシェン)と呼ばれるほど!
高麗人参が栄養が豊富で高価な物だという認識は日本でも広まっていますね。
その高麗人参と同じ価値がある!
と中国では大人気。

乾燥なまこを戻して料理に使ったり
漢方薬に使われたり
美容にも使われています。

その豊富な栄養の一部として
アミノ酸、コンドロイチン、タウリン、カルシウム、マグネシウム、ビタミン…他にも沢山
全部入ってる!と思うほどの栄養!

でもナマコの身体は90〜95%が水分なため、食べ過ぎるとお腹を壊すかもとの注意もありますので、適量を⭐︎

ニセモノのナマコ⁉︎ そんな豊富な栄養の中に『サポニン』という成分があります。
主に内臓に含まれています。
中々聴き慣れない言葉ですが
これは"エグ味"と表現される味で
ゴボウにあるエグ味なんかと似てると思うとイメージしやすいと思います。

このサポニン、可愛い名前ですが魚にとっては毒。
私たち人間には害がありません。

魚達はナマコに毒があると知っているので、襲おうとする魚は少ないですが たまに襲われた時、先週話に出たように、内臓を出して、それに魚が気を取られている間に逃げるという
この内蔵にサポニンが含まれているため
時間を稼ぐどころか、それを食べた魚は瀕死状態に!

このサポニンを使って、海に投げ込んだり、岩に擦り付けて瀕死の魚を獲る漁の方法もあるんだとか!

しかし、一度吐き出した内臓は半月ほど経たないと再生できないため
一度出してしまうと、もう内臓をエサには応戦出来ません。
一発勝負の世界!


このサポニンは私たちがよく食べる『マナマコ』以外のナマコ達も持っています。
マナマコ以外のナマコは、あたたかい海を好み、紀伊半島から南に生息しています。

その中でも有名なのが『ニセクロナマコ』
正式名に『ニセ』を付けられてしまったニセクロナマコ。
クロナマコによく似ていることからその名が付いたとされていますが
ナマコは自分たちが本物なのにと思っているかもしれないですよね

このニセクロナマコや、マナマコ以外のナマコ達は、マナマコが内蔵を吐き出すのの代わりに
『キュビエ器官』という白い糸状のものを吐き出します。

それがネバネバしていて、絡まってしまった魚はエラなどに詰まると窒息死してしまうのだとか。

私たち人間も、これに触ってしまうと
服だけでなく、素手からも中々取れません。

見た目はクロナマコと似ていますが、白い糸を吐き出したら要注意。
キュビエ器官を持つナマコは毒素が多いと言われていて、あまり美味しくなく、食べるとお腹を壊したり、嘔吐したりするとのこと
その他にも、噛んだり差したりはしませんが、表皮が皮膚にくっついて来て痛いナマコなどもいるそうなので
磯遊びの際などにも、お子さんが触ったりする事に充分注意が必要です。

こんなにも栄養豊富なナマコ
泳がないから捕まえやすいし、獲って食べよう!と思っても絶対に捕らないでください。

2020年の12月から法が変わり
全国どこの海であっても、漁業権のない人がナムコを獲ると、三年以下の懲役、または、3,000万円の罰金。

それほど、ナマコを無断で獲るというのは
思い罪なのです。

大村湾のナマコを守る活動 その理由の1つに、全国の多くの漁業組合で
ナマコを育てているから。
長崎の大村湾でも同じです。
大村湾漁協さんでは、ナマコの産卵、孵化をお手伝いして、今の海の環境では中々生き延びれない、ナマコの赤ちゃん達を、ある程度の大きさまで育てて、海に放流する。
『稚ナマコの放流』です。

大村湾漁協さんでは、ナマコを守り、育てています。

でも漁をしながら、魚も育てるという活動は
時間もお金もとても大変。

そこで、大村湾漁協さんでは
『ナマコを扱う人の手がなぜかスベスベになる』という所にヒントを得て、
人気のないクロナマコを利用出来ないかと考え出されたのが

『黒なまこ石鹸』

この石鹸の売り上げでナマコを育て、そして地元の幼稚園や小学生を招いて一緒に稚ナマコを放流し、海の大切さや親しみを持って貰おうという試み。

豊富な栄養分。
天然の美容成分がたっぷり含まれています。
これまでなぜ出会えなかったのか!
とても素敵だと思い、早速購入しました!
こちら


石鹸受けと泡立てネットもついています。


そしてなんと、おまけの『あごだし』まで!
ありがとうございます




開けてみると


見たことない真っ黒な石鹸!
この黒い色は竹炭が使われているそうです。

香りは特になく、驚いたのがその泡立ち。
普通の泡と違い、泡というよりクリーム!
顔を洗おうと顔につけると、パックのように肌に密着しました!

まだまだ使い始めて1週間ですが
乾燥が少なくなったと感じるのと
気になっていたシミが何となく薄くなったような(まだ1週間ですから、これから⭐︎)

そして、肌のトーンが少し明るくなった気がします。

これからどう変わっていくのか
楽しみが増えました。


洗顔は男女問わず行うことなので
タイミングの良い方、ぜひお試しあれ!
ナマコを守る事にも繋がると思うと
とても得した気分です。




来週のテーマは
この流れから『大村湾』にスポットをあてて
お送りしたいと思います!

『大村湾の想い出』『大村湾産の好きな食べ物』
『大村湾周辺のオススメスポット』
など

メッセージお待ちしております。

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



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2022.2.2 第44回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
どうしてイワシは少なくなった? 今週、来週は2週続けて『ナマコ』特集!

本来は今週だけの予定でしたが
調べているうちに、内容が盛り沢山になっていき
一週にまとめきれないと判断したしまして!
の、2週連続‼︎

今週はまず、基本的なナマコの生態
そして、どうしてナマコ最近少ないの?高いの?
の理由を探っていきたいと思います。


ナマコは日本では全国に
そして世界中の海に住んでいるナマコ。
その種類、世界で1,500種類!
日本だけでも500種類のナマコがいると言われています。

そんなに種類がいるんですね!

その中でも、私たちが普段よく食べているナマコは
●アカナマコ
●アオナマコ
●クロナマコ
の3種類。

これらを『マナマコ』と呼んでいます。

地域によっては、この3つ以外も食用として食べられているナマコがいるようです。

ナマコは海の底に住んでいて、ゴロンと転がっているイメージ。

アカナマコは主に岩場で、しかも外海に多く
アオナマコ、クロナマコは内湾の泥砂の場所に多く住んでいます。


海底の有機物を食べて暮らしているナマコ。
有機物は言わば海の生ゴミですね!

海水を飲んでエサをこしとる方法か、砂をそのまま食べてエサをこしとる方法 どちらかで食事をしている様子。

海のゴミを食べて綺麗にしてくれるということで、"海のお掃除屋さん"とも呼ばれているそうです。
畑のミミズのような役割ですね!
なくてはならない存在な事が、もう何となく分かって来ました。

そして
ナマコはエサの上に住んでいるんですね!

天敵が少なく、エサを探し回る必要もないことから、目や鼻が必要ない
そして、筋肉が必要ないので心臓や血管などの循環器がいらない
運動量で言うと、通常の魚の1/10、地上の動物と比べると1/100なんだとか!
ほとんど動いてない!(笑)


ナマコは夜行性で、夜に動くことがあるようですが、動いたとしても一晩に7〜8mくらいらしく、動く時はイモムシのように歩くのですが
動かないは、エサは手を伸ばせばそこらじゅうにあるわで、何だか手の届くところに必要な物全てを用意して全くコタツから出ないお正月休みのよう!(笑)

少ないといっても天敵はいます。
カニがその1つ。
ナマコを触ったことある人は分かると思いますが、硬くなったり、いきなり溶けそうに柔らかくなったり。
ナマコは身体の仕組みとして、皮を自分で固くしたり柔らかくしたりできるんだそう。

それで身を守っているんですが
カニなんかにハサミで攻撃された時は、皮を固くして皮と身の間を柔らかくし スルッと中身だけ逃げるらしいです‼︎
そしてカニが皮を食している間に逃走。
凄いですね!

万が一切られてしまったとしても
ナマコは半分になったとしたら、その半分のそれぞれが、1つのナマコとして生きていける
分身出来るんですね!
マナマコは水温が温かいと活動しなくなり、冬眠ならぬ夏眠をとるのだとか!
なのでナマコは水温が冷たい時にしか活動、成長しない事がわかっています。
なので冬が旬と言われているんですね!

水温が温かい日が多いと、成長出来ないので
その年の気候や海水温度によって
毎年ナマコの数が変わっているんですね。

ナマコ漁は、各地域で細かく決められていて
解禁になる日は、海の様子、ナマコの数を観察しながら、決める方式。
そして、1日に漁をしていい時間も例えば2時間!とか厳しく決められています。
困った海藻アナアオサ 長崎のナマコといえば大村湾のナマコ

大村湾のナマコは、11月末辺りから1月下旬までが漁解禁となっていますが
この冬解禁されたのは
去年の12月19日、およそ3週間遅れです。

短い期間、そして漁をするのは1日に2時間ほど。
勝負!な雰囲気を感じますね。


そんな漁の時間までも貴重なナマコ。
短時間で沢山獲れたら、そりゃいいのですが
近年のようにナマコの数が少ないと、時間も少ない、ナマコも少ない
せっかく船を出したのに量が獲れないと船の燃料代と割りが合わない
コロナ禍で魚の値段が安くなっている。

多くの要素が悪循環しているようです。


1つは先程話に出た海水温度の問題。
暖冬だと海水温度が下がらずにナマコが育たない。

そして、今週注目したのが
海の中の困った海藻の存在。
『アナアオサの異常繁殖』

アオサと聞くと、あのお味噌汁に入れる美味しい海藻というイメージですが
このアオサはこれまで私たちが食べて来なかった種類。

その形はビニール袋のように広く、大量に発生すると海底が見えないほど海面を覆ってしまいます。

そうすると、日光が海底に届かず、しかも暖かくなると腐って海底に溜まってしまい
海藻達が育たない、栄養が無くなる
アナアオサの下は死の世界のなってしまい
当然その環境ではナマコも元気でいられません。

こんなに番組で魚達の住処、海藻が必要だ!
と学んで来ているのに
困った海藻に出会ったのは初めてですね。

広がった形のアナアオサは漁の網などにも絡み付いて、漁師さん達も困らせています。

そのアナアオサ、塩分を含んでいるので焼却が出来ず、駆除するにしても時間もお金も足りないほど大発生。

何かに利用出来ないかと、この何年か全国各地でアナアオサの有効利用が行われています。

もちろん大村湾でも!

大村湾の漁協さんでは
アナアオサを利用した
ふりかけ、家畜の餌、畑や海の肥料を作り
それによって、鶏の産卵率が上がったり、ヨード分もアップ!
乳牛の餌に混ぜたところ、夏バテを防いで乳量もアップ!
そしてみかんの糖度が上がった
など
すでに色んなところで有効利用されています!

アナアオサの文字を見かけたら
ぜひ注目してみてください!
それがナマコを守ることに繋がるかも!



来週はナマコを守る活動
大村湾のもう一つの取り組みについて学んでいきます。


来週のテーマも『ナマコ』!
ナマコ第2弾!
さらにナマコの世界に迫っていきたいと思います。

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



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2022.1.26 第43回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
どうしてイワシは少なくなった? 今週は『イワシ』特集でした。

一般的に私たちが日本で食べるイワシは
マイワシ
カタクチイワシ
ウルメイワシ
この3つのことを『イワシ』と呼んでいます。

長崎はイワシ類漁獲量全国1位!
そして、その中でもカタクチイワシの漁獲量が全国1位を誇り、煮干し生産全国1位でもあります。

長崎はイワシ県なんですねー!

カタクチイワシは煮干しやシラス、ちりめんじゃこによく使われるイワシ。
外国ではアンチョビに使われるのも、このカタクチイワシです。
イワシは世界中で愛されているんですね。

昔は沢山獲れて安かったのに
今は高くなった。イワシが少なくなった。
と話をよく聞きますね。

他の魚と同じように、温暖化による海水温度の上昇によって、数が少なくなってしまったんでしょうか?


たしかに、イワシは漢字で書くと『鰯』
魚へんに弱い
字の由来の通り決して強くはありません。

ただでさえ人間の10倍にも温度の差を感じる魚たち
海水温度の上昇は必ずイワシにも影響しています。

ただ、イワシが近年少なくなった理由は
それだけではなかったみたいです。

イワシは近年で言うと、1980年代前後が物凄く漁獲量が上がっていた時代でした。
全国全種類の魚の漁獲量の三分の一をイワシが占めていたほどだそうです!

遡ること、江戸時代にもとてもイワシが獲れた時期があった事が資料に残されています。

イワシは何十年単位で、日本で獲れる数が大幅に変化しているようです。
実はその現象は日本だけではなく、外国でも起こっています。


その理由の一つとして考えられているのが
(2022年1月現在まだ研究段階)
冬型の気圧配置が強い年はイワシが多いのではないか?

イワシは日本海側、太平洋側
どちらにも居て、九州から関東辺りまでの流れの静かな湾で11月〜6月の間にそれぞれ群ごとに産卵します。

かなり期間の範囲が広いですね!
群れによってそれぞれのタイミングで行動をするというのがイワシのようです。

そこから適した海水温度に合わせて北上するグループと、湾に留まるグループがいて
それがシラスやチリメンジャコとなるわけですね


北上して回遊する目的として
北海道の下、東北の右側のところに
黒潮と親潮がぶつかる海水の混合層があります。

そこに南から、北からの温度の違う潮がぶつかり合って混ざり合うと、元々海の深いところの方が濃い栄養素が海の面の方へ上がって来ます。

イワシなどの表層を泳ぐ魚は、その栄養=プランクトンが大切なエサです。
その混ざり合いは、温度の差が大きければ大きいほど、成果が出て栄養が増えて、プランクトンの量も多くなるそうで
日本の海の水が冷たくなることが、イワシにとってプランクトン天国なんですね!


そうすると、冬型の低気圧が強い思ったより寒い冬は、本来その季節に日本近海へ戻って来るはずだったイワシをエサとする大きな魚は、好きな温度より冷たいので中々近づけなくなります。

そうすると、エサは沢山、天敵もいない
生き残れるイワシが増えて大漁となります。
海水温度が高い年はその逆が起こるわけで
この冬は突然の強い冬型配置低気圧がやって来たので少しいつもよりイワシが見られるという仕組みだったんですね!


なので、イワシの少ない年は
他の魚が多かったりと
世界中で大昔から起こっている魚のメカニズム

研究段階ということで
まだまだ分からない事が多い魚の世界。


むやみやたらに、イワシももう捕れない
終わりだーーー!
ではなく
その代わりに他の魚の動きがどうなっているのか、地球の状態に目を向けて理解し
環境を守るのに協力しながら、イワシの来る時を待つこと。

大切なんだと分かりました。

その時その時出会う魚のいる理由と
いただく感謝を!



来週のテーマは
『ナマコ』

長崎での有名な大村湾のナマコは1月までの漁でした。
この冬のナマコ事情、どうなっていたんでしょうか。

『ナマコ好きですか?』
『ナマコの思い出やエピソード』
『おすすめの食べ方』


その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆



2022.1.19 第42回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
破天荒だけど憎めないカワハギ 今週は今が旬の『カワハギ』
カワハギは年に2度旬が来ますが、冬の旬は何と言っても"肝"がキモ!


オープン恒例の雑学クイズでは
フグを輸送する水槽に、カワハギを入れるという驚きの事実を紹介しました!
答えはradikoのタイムシフト放送が終わったらアップいたします⭐︎

江戸時代には既に高級魚として愛されていた『カワハギ』。
どこに住んでいるのかというと、北海道より南のおよそ全国に生息しています。
流れの緩やかな浅い砂のある海を好み、あのおちょぼ口で、海水を噴射して砂を掘り起こして、貝や甲殻類を食べています。


カワハギはフグ目・カワハギ科に分類されるということで、フグの仲間!
フグのように皮がザラザラしていて、捌く時に皮が一気にベラッと剥ぐことができるので
『皮剥ぎ』→『カワハギ』となった説が濃厚です。


あのおちょぼ口から、可愛らしいような、温厚そうなイメージがありますが、 釣りをする方の間では『エサ取り名人』と呼ばれ、エサを持っていってしまう常習犯!

カワハギは静止や後退が出来る魚で、自由自在に動きながら、あの口ですから、パクッと一気には食べず、突っつく食べ方
エサを上手に食べてしまいます。

そこがゲーム性がある!ということでも
カワハギ釣りは人気なんだそうです。

あのエチゼンクラゲを群れで食べてしまう所も目撃されています。
そんな活発で攻撃的な反面、静止出来るカワハギは眠る時も止まって寝ます。
流れに強くないカワハギは、寝てる間に流されるのを防ぐために
あのおちょぼ口で、海藻に捕まって寝るんだとか!
なんと可愛い!


何年か前に、大きな台風のあとに
浜に赤ちゃんのカワハギが大量に打ち上げられたとニュースになりました。

大人のカワハギでも流れに弱いのですから、赤ちゃんならなおさら。
身を隠す海藻のある場所"海の森"なくしては
眠ったりエサを探すことも、台風から身を守る事も出来ず、大人になる前に死んでしまいます。

近年増えている大きな台風の原因の一つにも、温暖化は話題になっています。
そして、この番組でもいつも話に出てくる温暖化による海水温度の上昇。

北海道にはいない、とされるカワハギですが
海水温度が上昇したことで、最近は北海道で見かけられることもあるんだとか…

このままだと他の魚と同じように
カワハギもどんどん少なくなってしまいます。

美味しいカワハギをいただくためにも
温暖化を止めて海の森を復活させるために何が出来るのか
まずは考えることから
そして、身近なところから
今年も挑戦していきましょう☆



来週のテーマは
『イワシ』

間もなく旬を迎える”イワシ”を
学んでいきます!

『イワシ好きですか?』
『イワシの思い出やエピソード』
『おすすめの食べ方』


その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆



2022.1.12 第41回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
ワタリガニはどこから渡って来るの? 日本にはおよそ1000種類のカニがいると言われています。
その中でも私たちがよく食べるのは

タラバガニ
ズワイガニ
毛ガニ
ワタリガニ

むかし子供の頃、サワガニの揚げたのを食べたことがありますが、殻ごと食べるの⁉︎
ととても驚いた記憶があります。


地域によって色んなカニが食べられる中でも、この4つのカニはお店でもよく見かけるカニですね!

カニが北海道や北陸のイメージがあるのは、水温の低いところで生活するのを好むからなんですね。
特にタラバガニは10℃以下でしか生きられないと言われていて、北海道で主に獲れます。

タラバガニもズワイガニもほぼ同じ海で生活していますが、好む水深が違って 同じ海の中でも、違う場所で生活しているのだとか。


このカニの中でも、『ワタリガニ』は全国色んな場所で漁獲されるカニで
内湾の流れの急でない、他のカニと比べて浅い所に住んでいます。


ワタリガニって『渡り蟹』と漢字で書きますが
どこから渡って来るんだろう?

今回学ぶまで、てっきり渡り鳥のように、ある季節になるとどこからか帰って来るんだとイメージしていましたが
実際は、ワタリガニは渡りません!(笑)
遠い海との往復はしないのだそう。

ではなぜ『ワタリガニ』という名前になったのか?
それはワタリガニは泳ぐカニなんですね。
1番下の足がボートのオールのような形に平べったくなっていて
それをパタパタひらひらさせて泳ぐその姿は、とても可愛いので是非動画サイトなどで観てみてください。

この"泳ぐ"ことが"渡る"という言い方で言われ
泳ぐカニ『渡り蟹』となったそう。

基本あまり遠くまで移動しないイメージのカニですが
カニの中では移動の多いカニなんですね。


この冬カニが高い理由は それに比べて、他のカニ達は歩いて移動。
このタラバガニやズワイガニが、この冬来年の2倍近くまで値段が上がっています。

環境悪化で他の魚達と同じように、カニも生活が大変で減少しているのか?
確かにそれもあります。

稚ガニ(赤ちゃんのカニ)が少ない!3年後にカニがいなくなる!
と言われた2018年。
その3年後がこの冬です。

赤ちゃんのカニや、3歳未満のカニが
海の環境悪化で生き残りづらくなっている。


海の森、海藻や藻の生える場所は
カニにとっても大切な生活の場所です。
それに加えて温暖化による海水温度の上昇で
カニ達の安心して健康に生活する場はどんどん減っています。
それに日本はメスのカニも漁獲されます。
獲り過ぎも、もちろん数の減る原因の1つ。


この現象は日本だけではなく、カニをよく漁獲するロシアやアメリカでも同じでは
カニを守るために、海の環境を整えながら
乱獲や密猟、漁獲量などを厳しく取り締まり
漁獲できる量を極端に減らしているそうです。

それでもカニは食べたい!
そんなアメリカの人たちが数少ないカニを出来るだけ買い求めているため
日本に入ってくるカニが極端に減少。

消費するカニの9割を輸入で賄っていた日本は
外国からも入って来ない、国内にもカニがいない
ということで
数が少なく、値段が上がるという状況に。


この状況を打破するために
今日本でも漁獲量を細かく決め
カニの安心して暮らせる環境づくり
『カニ牧場』を全国に増やしていっているそうです。

カニ牧場を作った場所では
確実にカニの数が回復していってるのだそう!

何年掛かるかは分かりませんが
世界規模で頑張りたい、カニを守る活動。

来年も高くなると言われている今ですが
未来に向けて、私たちに出来るのは
やっぱり何につけても環境に優しい生活ですね!



来週のテーマは
『カワハギ』

旬が2度あると言われるカワハギは
今がまさに肝が美味しいとされる旬の時期です

『カワハギ好きですか?』
『カワハギの思い出やエピソード』
『おすすめの食べ方』


その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆



2022.1.5 第40回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
お正月だから高いの? 本年最初の放送は
お年玉と呼ばれるようになった由来の雑学からスタートしました。

年末はお雑煮特集を2週に渡ってお届けしましたが、皆さまのお家のお雑煮はどんな味でどんな具でしたでしょうか?

今回面白いなと思ったのは、お雑煮と同様に年越し蕎麦の中身や食べるタイミング!
皆さんは大晦日のいつ年越し蕎麦を食べますか?

年越し蕎麦もまた、お雑煮のように地域や家によって中身が変わるそうですが だいたいの地域で大晦日の日に蕎麦が食べられます。


たまたま、私の実家は年を越しながら蕎麦を食べるという習慣がありますが、調べてみたところ、よく切れる蕎麦は、その年の災いや厄を断ち切って新年を迎えるという意味が込められているので、年が明ける前に食べるのが良いそうです。

来年からはそうしたいと思います(笑)


お正月に気になった物の1つ、『カニ』
日本で食べられているカニも色んな種類がありますが、我が家でお正月よく登場するのが『ズワイガニのかに爪』

これが、今年とても値段が高く、大きさも小さい事が話題になりました
お正月だから高いの? 調べてみたところ
サンマ、鮭、ウニに続いてこの冬カニが不漁

不漁の傾向は2018年ごろから見られ、その頃子供の蟹が少なくなっていることから、3年後に不漁になると言われていたそうです。

そして、今年の不漁、値段高騰。
赤ちゃんが少ないというのは、産卵が少ない、や赤ちゃんが生き残れない環境が考えられます。

来週はこの蟹の現状について、詳しく調べていきたいと思います。

来週のテーマは
『カニ』

『カニ好きですか?どんなカニが好きですか?』


その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆



2021.12.29 第39回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
雑煮で楽しむ自分のルーツ 今年最後の放送となりました今週は
お雑煮特集第2弾!

家庭の数だけ種類があると言っても過言ではないとされる『雑煮』

味は違えど「お餅」は共通しています。
主に、東日本は角餅、西日本は丸餅
と大きく分かれていますが
中には、東日本でも丸餅、九州でも鹿児島には角餅をお雑煮に入れる地域があります。
そして、それを焼いて入れるか焼かずに入れるかというのも分かれるそう。

私たちの暮らす長崎は、丸餅。
いただいたメッセージで、長崎の方
お家のお雑煮が、ブリにかつお菜を入れるお雑煮だというお話で、博多によく似てるね〜と話していましたが
どうやらそれもきっと、ご先祖様のどなたかが博多のお雑煮をそのお家に引き継いだのでしょうね!

元々の長崎雑煮というのは
だしは昆布と鰹。あごは使わないんですね!

具に
かまぼこ、白菜人参などの野菜に、生椎茸
春菊、卵焼き、ちくわ、高野豆腐
そして、天ぷら!

私たちは揚げかまぼこの事を"天ぷら"とよく呼びますが
全国的な天ぷらの方です!
海老の天ぷらなんかを最後に乗せるのが長崎流。
これは初耳!

かなり豪華なお雑煮です。
和華蘭文化の長崎なら納得。

そのほかに、広島では牡蠣の入った"かき雑煮"や、
宮城県石巻では、ほやの入った"ほや雑煮"
兵庫県神戸では、"あなご雑煮"
新潟県では鮭といくらの入ったお雑煮!

その土地土地の特産品が使われているのが
よく分かります。


お汁の味は大きく分けて
大半の地域が「すまし汁」、近畿地方が「白味噌」
中国地方は「あずき」!
「あずき」のお雑煮って甘いんでしょうか?

そう、島根県ではあずきのお汁にお餅の入った、いわゆる「ぜんざい」が『お雑煮』
島根県の出雲は「ぜんざい」発祥の地です。
お雑煮から来ていたとは!

とても変わったお雑煮で有名なのは
香川県の「あんもち雑煮」
白味噌のお汁に、あんこ餅を入れた
県外の人からすると驚くべき組み合わせですが
なぜお雑煮にあんこ餅を⁉︎


その理由は、江戸時代からサトウキビの栽培がさかんでしたが、とても貴重な砂糖。
一般の人は作ってばかりで自分たちは中々お砂糖を口にできなかった時代。

自分たちで作ったんだから、お正月くらいいいよね…
と砂糖をあんで包み、さらに雑煮に入れてしまえば
まさか砂糖を食べているとはバレないだろう
という昔の人の大胆な知恵から始まっているそうです!


その土地の歴史が深く関係するお雑煮。
皆さんもぜひ、お家のお雑煮
だしの取り方、お汁の味から
具材の一つ一つまで、どこへ繋がっているのか注目してみてください!

自分のこれまで知らなかったルーツが見つかるかも

来週のテーマは
『2022年の抱負』
海のことでも、その他のことでもオッケーです。
メッセージお待ちしております!

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆



2021.12.22 第38回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
ルーツの鍵だ!お雑煮! もうすぐお正月。
日本のお正月といえば、お節料理にお雑煮!


お雑煮が食べられ始めたのは室町時代。
その頃は『雑煮』ではなく『雑ぜ煮(まぜに)』と呼ばれていたとされています。

武家の開く宴会の席で、酒のつまみとして出されていたのがお雑煮。

それが一般の人にも浸透していきますが、その頃餅は大変貴重な食べ物。
餅の代わりに里芋を入れるのが主流だったんだとか!
わたしは個人的には里芋大歓迎です(笑)


江戸時代になってお餅が一般の人にも食べられるようになります。

餅は昔から、『ハレの日』おめでたい日に食べる食べ物として、餅の入った雑煮はお正月に食べる食べ物として広まっていきます。

その頃のお雑煮は、その家の主人が元旦の朝、最初に組み上げた井戸水で、年末についたお餅と、神様に備えていたお供物を使って雑煮を作り、神様と一緒に食べる。
というのが習わしだったんだそう。


今は井戸は中々ありませんが、神様と一緒にいただいて、その年の邪気を払い、新年を祝うというのは受け継ぎたい習わし。

全国さまざまなお雑煮があることは、皆さんご存知かと思いますが
その中でも共通しているのはお餅を入れること。
それでも、東日本は角餅、西日本は丸餅、と
分かれていたりします。

味付けも大半がすまし汁の中に、近畿地方に見られる白味噌や、中国地方に見られるあずき雑煮など、親しんだ雑煮の味で出身地や、受け継いだ親、祖父母、ご先祖さまのルーツが分かるというのもお雑煮の魅力。


来週の放送では、地域ごとの具材など具体的に探っていきます。
自分のルーツを探る鍵が、お雑煮にあるかもしれない!

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆


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年末の上奥まいこライブ情報!
(コロナ感染対策によりお席通常の半部ほどで余裕取ります☆)
※ご予約は上奥までSNSなどでDMメッセージください
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■12/27(月) 長崎
鍛冶屋町『AZYL』
https://jp.trip.com/travel-guide/nagasaki-136061-restaurant/azyl-61846021/
【open】19:00【start】19:30
【料金】投げ銭(チップ制)+ご飲食代
【出演】上奥まいこ、pepe伊藤(gt)


2021.12.15 第37回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
ブリ御三家は赤身の魚!ブリだけ出世魚? 今週のテーマは
今が旬『鰤!ブリ!』

ブリは主な生息地が日本!という
日本のお魚です!

九州近海で生まれ、日本のまわりを回遊しています。


アジ科の魚で青魚。
カンパチや長崎でよく食べられるヒラマサも似ている種類で
この三つのお魚を『ブリ御三家』と呼んだりするそう!かわいいですね。

ブリ御三家はみんな青魚で、しかも実は赤身!
もちろんマグロやカツオは赤身のイメージありましたが、ブリも赤身なんですね!

したがって、鯖やイワシも赤身
青魚はほとんど赤身なのだとか。

青魚は背の青い魚を青魚と呼びますが
赤身か白身の違いは、魚達の普段の生活に関係していました。

先週学んだヒラメのように
普段じっとしていることが多く
獲物を獲る時に瞬間的に筋肉を使う魚に比べて、回遊魚達はいつも泳いでいるため
じっとしている魚に比べて多くの酸素が必要になります。

必要な酸素を筋肉へ貯めておく役割をするのが
色素たんぱく質の『ミオグロビン』
これが赤い色をしているために、身が赤く見えるのだとか!

私たちの筋肉にもある色素らしいですが、酸素の少ない水中で暮らす魚達には沢山必要です。


ブリは大昔、平安時代や江戸時代にも大人気で食べられていました。
私たちの住む長崎は、ブリ漁獲量1位が長いこと続いているブリの名産地!
北陸もブリ有名ですね!

もともとは日本海側を、産卵のあと過ごしやすい温度を求めて群れで北上し、寒くなると北海道の手前あたりでUターンしてくると言われているブリですが
近年は太平洋側へ行く群れがあったり
回遊しない群れもあったりと、魚達も時代が変わって来ているようです。


他のブリ御三家の魚、長崎人大好きヒラマサにも謎な事がまだ多く
ヒラマサは群れでなく単独行動をする魚もいるだとか!
1人が好きなヒラマサなんでしょうか(笑)
はたまた逸れてしまったのか

まだまだ謎の多いブリ御三家
長崎大学さんが研究を続けていて
タグをつけてブリとヒラマサを放流しているそうです。

もし釣りの時など!タグのついたブリやヒラマサを見かけたら
すぐにこちらへ連絡くださいとのことです!


タグを付けたブリやヒラマサを見かけたら
【長崎大学 環東シナ海環境資源研究センター】
TEL 095-850-7311


出世魚としても有名なブリ。
各地域で大きさや年齢に合わせて
いくつもの呼び名があります。

これは戦国時代、武将が幼少期を経て元服を迎える時に名前が変わったり
地位が上がるごとに名前が変わる事に由来していて、成長していくにつれて常に良く
さらにどんどん立派になっていく事が出世魚の条件なんだとか!

まさにブリは色んな大きさであっても
美味しくいただける魚。

長崎のお雑煮にブリが入っているのも
そんな出世を願って縁起の良い理由からだったのですね!
ヒラマサでもいいじゃないかと思ってましたが、それを聞くとブリがよいです!(笑)



北海道で鮭よりブリが獲れる? 長崎県はブリの漁獲量長年日本一!
そのあとは(2021年ランキング)
1位 長崎
2位 島根
3位 岩手
4位 北海道

と続きますが、この北海道
前まではそんなにブリは獲れていなかったんだそうです。

2012年ごろからランキング入りしてきた北海道。
温暖化による海水温度の上昇で
ブリ達は過ごしやすい温度を求めて
北へ北へ行かざるおえなくなっていますね(泣)

そうすると戻って来にくくもなったりするそうなのです。
もしかして、最近太平洋へ回遊に行くブリが珍しく無くなって来てるのも
そんな理由なんでしょうか。

北海道では鮭の網に大量にブリが掛かるという事が続いていて
美味しいブリ!いくらあってもいいじゃない!
と思いそうですが
北海道は今年の赤潮の影響もあって、鮭が獲れなくなっている上のこのブリ来訪。

これまで鮭を保存、加工していた施設や技術ですぐにブリを!というのは無理がありますし
漁師さんが売るとしても、値段の差がだいぶあり、困った事が増えています。

もちろん粗末にする事はせず
何とかブリと付き合って行こうと、地元の皆さんが知恵を出し合って頑張っているそうですが
何につけても海は今海水温度と水の栄養がない、汚れていること。

魚の赤ちゃんが暮らしやすい浅瀬の環境と
帰って来られる海作り。
海水温度をこれ以上上げないように
海の水に栄養が戻るよう、生活の中で気をつけること。

続けながら、有り難く美味しく
ブリをいただきたいですね☺️



来週のテーマは
『我が家のお雑煮』

そんな季節がやって来ます。
今回はブリがお雑煮に入るという話題が出ました。
因みにこちらは
長崎の島原地方で食べられる
『具雑煮』


皆さんの各家庭のお雑煮や、地域のお雑煮
こんな変わったの知ってる!
これを入れたらどうだろう
などお雑煮に関する
色んな情報やご意見お待ちしています!


その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆


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年末の上奥まいこライブ情報!
(コロナ感染対策によりお席通常の半部ほどで余裕取ります☆)
※ご予約は上奥までSNSなどでDMメッセージください
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■12/18(土) 東京
中目黒『FJ'S』
http://fjslive.com/
【open】17:00 【start】17:30
【ご予約】¥3,000 【当日】¥3,500(+1ドリンク)
【出演】上奥まいこ、伊藤心太郎(pf)、田辺トシノ(ba)



■12/22(水) 佐賀
『Livehouse 417』
https://t-a-music.wixsite.com/b-shuffle/2021%E5%B9%B4-12%E6%9C%88#comp-kt9jmm02





■12/27(月) 長崎
鍛冶屋町『AZYL』
https://jp.trip.com/travel-guide/nagasaki-136061-restaurant/azyl-61846021/
【open】19:00【start】19:30
【料金】投げ銭(チップ制)+ご飲食代
【出演】上奥まいこ、pepe伊藤(gt)


2021.12.8 第36回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
ヒラメとカレイは何が違う? 今週は『ヒラメ』について学びました!

『左ヒラメ右カレイ』
という言葉の通り
ヒラメとカレイは目の位置が違うことは皆さんもご存知かと思います。

ヒラメはお刺身でいただくことは多いですが、カレイのお刺身って中々見かけないです。
カレイは煮付けや唐揚げのイメージ!

見た目は目の位置以外違いがよく分からないのに、なぜお料理の方法が違うのでしょうか?

それはそれぞれの誕生と生活にありました!

ヒラメもカレイも実は生まれた時は
平べったくなく、アジやサバなどと同じ形をしていて
目も多くの魚のように左右についています!

それから30〜40日かけて、大人の姿と同じように、片方側を下にして平べったい姿になり
片方の目が、もう片方の方へ寄っていく。

これは左右の神経が交差して起こるそうなのですが、その理由などは今も解明されていないとか!
身近な魚でもまだまだ謎の多い海の中。

ヒラメもカレイも海の底の砂の上で生活しますが
ヒラメは大人になるとエビや小魚を食べて生活します。
目だけを動かしながら狙いを定め
かなり俊敏に獲物を捕らえます。
逃げる小魚を追いかけることも!
ヒラメは運動量が多いんですね。
そのために、口が大きく鋭い歯も持っています。

それに比べてカレイは、砂の中のゴカイなどの虫類を食べて生活するため
あまり動きません。

この運動量の違いが筋肉や身の質に影響するため
ヒラメは身が締まっていて、お刺身で食べると美味しいけれど、焼くと硬くパサパサとなってしまう。
カレイは筋肉が少なく身が柔らかいので
焼いたり煮たりするとフワッとしていて美味しい!
という事なのだそう!



ヒラメを守ろう ヒラメは鹿児島から北海道まで
日本全国に生息しています。

2019年のランキングでは
1位北海道
2位宮城
3位青森
4位福島

ここまで北の方、東北が続きます。

そして、5位に長崎!

10位までもほかに九州の県は入っていませんが
長崎だけがそこに!

それは長崎の恵まれた地形にありました。

黒潮から分かれた対馬海流に乗った魚たちは
五島の辺りから、長崎の周りを回遊します。

長崎は山に囲まれ、山からの栄養と
大きな大陸棚で、浅い海が続くため
ヒラメやカレイに限らず
色んな魚が生活しやすい環境が整っています。

その中でも浅い砂場や、海藻や藻の生える"海の森"で赤ちゃんたちは生活して
大人になると少し深い所へ移動して生活します。

海の森が減ってしまうと、赤ちゃんが住む場所がなくなるので、必然的に大人の数も減少。
ヒラメも生活する場所を失っています。

そんなヒラメを守るために
今全国で海の森がなくて、生きていけない赤ちゃんを減らすため
ある程度まで大きくなってから海に稚魚を放流する『栽培漁業』や
むやみやたらに捕りすぎないこと。

そして、魚たちが安心して暮らせる
海の森、藻場の復活へ力が注がれています。



来週のテーマは
『ブリ』!

『ブリ好きですか?
好きな食べ方教えてください』

メッセージお待ちしております⭐︎

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.12.1 第35回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
牡蠣が栄養たっぷりの秘密 今週は旬の『牡蠣』について学びました!

今旬なのは『真牡蠣』
夏には『岩牡蠣』が主に日本海側で旬を迎えます。

どうして同じ牡蠣なのに、同じ日本で旬が違うんでしょう?


それは産卵の違いにありました!
岩牡蠣は何ヶ月もかけてゆっくりと産卵するのに対して
真牡蠣は一気に産卵するそうで、産卵前の栄養や旨味成分の1番多い冬場が旬となっています。

牡蠣は卵からかえった時に、なんと足と目があるそうです!
足が⁉︎

足と光を感知する役目の目を使って
泳いで住処を探します。
ここだ!という所が見つかると張り付いて
一生その場所で動かず過ごすのだそうです。

住処が見つかると足と目は必要なくなるので、退化して無くなるのだとか!

その住処を見つけるまでの時間
生まれてから、およそ2週間‼︎
なんと自立していることでしょう!(笑)

牡蠣は1箇所に張り付くと
貝の開け閉めをしながら、エサは取りには行けないので、大量の海水を吸い込んで
必要なプランクトンなどを取り込んだあと吐き出します。
その水の量、1日に150〜300リットル!
一般的な浴槽のお湯並みです!

その水を吐き出す時、牡蠣は水を水質浄化出来ることが分かっているそうで
牡蠣は海の水を綺麗にしてくれているのですね!

その牡蠣の生活には、泳がないし、貝の開け閉めだけに必要な筋肉=貝柱があれば大丈夫なので、残りは全部内臓になります。

内臓を沢山食べられるので、牡蠣は栄養が高いんですね‼︎‼︎

長崎でも天然、養殖共に美味しい牡蠣が獲れます。

広島や宮城と同じように
牡蠣は入り組んだ波の穏やかで、山の近い海で元気に育つそうで
長崎の地形はまさにピッタリ!
海の栄養と山の栄養を受けて、すくすくと育ち海の水まで綺麗にしてくれる。

でも年々加速している、磯焼けや温暖化による海水の栄養不足や、川から流れてくる生活排水のせいで 山からの栄養も届かないとなると
良い牡蠣も育たないし、海もより一層不健康になっていく現象が見られています。

牡蠣は殻も栄養たっぷりで、殻にも浄化作用があるそうで
長崎の大村湾近くの川では、牡蠣の殻を川に敷き詰めて、海へ流れ出る水を栄養価の高い綺麗な水にする活動もされているそうです!

私達の体だけでなく、環境を守るのにも大活躍の牡蠣です!



牡蠣はどうしてあたったりするの? 今週お寄せいただいたメッセージにも
『あたると怖いので牡蠣は食べられない』
『食べる時はあたらないようにと祈っている』
なんてメッセージもいただきました!

『牡蠣にあたると大変』
有名な話ですね。
一度あたると、あまりの大変さに再び口にするのが怖くなってしまうほど。


牡蠣にあたる仕組みはどうなっているのでしょう?
牡蠣が毒を持っている??

牡蠣は生まれた時は毒を持っていません。

毒を持つプランクトンなどを食べて
体内に入ったとしても、牡蠣の持つ浄化作用で浄化されるはずなのですが
たまに残ってしまう事があるそうで
それは販売される時に、ちゃんと検査があるそうです!

毒を回避するためには、検査を受けている牡蠣を手にするのが方法のようです。


そして問題は『ノロウイルス』
増える季節になってきました。

この『ノロウイルス』は、私達が消せずに排出したり、水道の水で流してしまって
川を流れ、そして海へ辿り着き
牡蠣へ取り込まれるそうで
海と私達の身体をグルグル回っているんですね!


ノロウイルスは熱に弱いということで
加熱用の牡蠣は、調理する際に
牡蠣の中心部分を85〜90℃以上で90秒間以上!
加熱すると感染力が失活するそうです!


そして問題は『生食用』。


生食用で売られている牡蠣は、販売前に何日間も菌のいない綺麗な水で生活をさせて
水を吸い込んで、吐いてを繰り返させたり
紫外線殺菌などの方法を用いて
出来る限り菌のいないものを目指すとか。

これをする、しないが
『生食用』と『加熱用』の違いだったんですね!

わたしはてっきり新鮮だから生食用で売られているものだと思っていました!

どちらも新鮮ですが
加熱用は、食べる前に各自殺菌を行なうという前提で売られていたんですね。

他にも、使った調理器具などは
必ず殺菌するようにと呼びかけられています。

そのまま洗ってしまうことで
またノロウイルスは海へ戻ってきて
牡蠣に入ってしまう
という仕組みだったんですね!


正しく牡蠣を食べて
冬を栄養たっぷりに過ごしましょう⭐︎



来週のテーマは
『ヒラメ』!

『ヒラメ好きですか?
好きな食べ方教えてください』

メッセージお待ちしております⭐︎

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.11.24 第34回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
カツオの世界 今日11月24日は『かつお節の日』ということで
今週はカツオ特集!

古くから日本でも食べられているカツオ。
室町時代にはすでにかつお節文化があったと言われています。

江戸時代には、『かつお』→『勝つ魚』と例えられ、ゲン担ぎに戦の前に食べたら良いと武士の間で大流行!
それが一般市民にも広がり、江戸の街でかつお大流行!


その頃から江戸でもかつおが釣れていたんですね!
今も東京でもカツオは釣れるそうで、ランキングに入っています。

ここ最近、たとえば2019年のカツオ漁獲量ランキングは
1位 静岡
2位 宮城
3位 東京

と、東京では八丈島や三宅島辺りで獲れるそう。
カツオは太平洋にいるんですね!

さらにランキングを見ていくと

4位 三重
5位 高知
6位 宮﨑
7位 神奈川

とやはり太平洋側の県が続きますが
ここから

8位 新潟
9位 鳥取
10位 長崎!

長崎入っています!
太平洋側でない長崎でもカツオ獲れるんですね!
でもあまり、長崎産のカツオ
って聞いたことありませんでした。

カツオはいったいどこからやって来るんでしょう?


カツオは、フィリピン辺りの温かい海で
産卵、生まれて1年かけてエサを求めて旅に出て
また生まれた場所へ帰って来て産卵するそうです。

その間に黒潮に乗って、日本の太平洋側を通ります。
それが『初鰹』。

そして、黒潮と親潮がぶつかる北海道の手前まで行くと、そこでUターンして
来た海をまた戻ります。
それが『戻り鰹』!

よく戻り鰹は脂が乗っている!と聞きますが
季節によって脂の乗り具合や、身の締まり方が違うのは、エサを食べる前、後
そして沢山泳ぐ前か後なのかが関係あったんですね!



なるほど、太平洋側でカツオが獲れる仕組みがわかりました!

ではなぜ長崎でも釣れるのか⁉︎


カツオも生き物です。
たまに間違えます!(笑)


フィリピンの近くから日本にやってきて
黒潮でなく間違えて対馬海流に乗ってしまったカツオが日本海側に迷い込み北上していきます。

その迷い込んだカツオが長崎でも釣れる事があるんですね!

そのカツオを『迷い鰹』と呼ぶそうで
貴重なものなんだそうです!

迷い鰹が増えて来ると、カツオ自体の間違いでなく海の変化による心配が出てきてしまうので
少なくあって欲しいですが

その幻の『迷い鰹』
出会ってみたいですね!



来週のテーマは
今が旬『牡蠣』

『牡蠣は好きですか?』
好きな食べ方や、おすすめの牡蠣情報
ぜひ教えてください⭐︎

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.11.17 第33回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
フグの毒にまつわる日本の歴史 今週はフグ特集!
フグに毒があるというのは、誰もが知る話。

フグは実は生まれた時は毒を持ってないんですって。
身を守るために成長過程で、毒を持つ貝などを食べ身体に取り込んで行きます。

フグは遡ること縄文時代から食べられていることが、貝塚や遺跡から分かっているそうですが
毒が分かっていながらも、今も愛されるフグは
やはりそれほど美味しいと言われて来たからなんですね!

豊臣秀吉の時代、フグで命を落とす武士が増えて、とうとう秀吉は
『フグ食べたらダメ!禁止!』とおふれを出します。
その後、徳川の時代もフグ禁止令は続き
明治になって、初代総理大臣・伊藤博文が下関を訪れた際、不漁続きで出す魚がなかった料亭でフグが出てきます。

伊藤博文は、毒がある魚を出すとは、よほどの覚悟と、美味しさに自信があると信じ、フグを口にします。
その美味しさと、安全に食事が出来たことから
下関だけフグOKとします。

それで下関がフグの名産地になったんですね!


フグが禁止されている時代も、日本ではフグが食べられていたんですね。
その有名なのが大阪。

大阪ではフグを『てっぽう』と呼び、食べ継がれていたそうで、その名残で『てっさ』や『てっちり』なんかの呼び名があるとか!

その後フグには種類や地域によって、毒のある場所や量が違うことが分かり
フグの調理が都道府県ごとの免許制となります。

今でも、試験や受講内容、資格は都道府県で一つ一つ違い、免許を取得した県でしか使う事ができません。
よその県で調理する時は、またその件のフグの調理免許を取得することが必要なのだそうです。

それでも今でも、フグによる中毒は毎年起きています。
そのほとんどが、免許を持たない人がフグを捌いて食べた例とのことで
各機関からは、無免許でフグを捌いて食べないよう注意が呼びかけられています。



どうしてフグは高いの? フグは一生のうちに何度も産卵をする魚で、2〜3年で成魚になるそうです。
北海道から下の全国に、色んなフグが生息していますが、
産卵を潮の流れの少ない湾になっているところで行い、卵が孵化すると、親フグも赤ちゃんのフグも湾から出て成長しながら生活に適した温度を求めて回遊し
また生まれた場所へ戻って来て産卵することが分かっています。

生まれた場所でというのは素敵なお話ですね!

でも産卵場所となる湾の開発や環境の悪化によって、卵が少なかったり、帰って来るフグが減っている現象があります。

そして
その回遊する際、北海道までは行かないので今までは日本海側と太平洋側を行き来する事はなかったフグですが、温暖化による海水温度の上昇によって、回遊範囲が北上し
日本海と太平洋を行き来してしまうフグが発生して、違う種類のフグどうしで交雑してしまう現象が確認されています。

交雑しているフグは、毒の場所など詳しいことが分からないので、漁獲出来ても売る事が出来ません。

そんな事から、フグの数は少なくなっていて
都道府県ごとの免許、毒の管理などの手間から
値段が高いのですね!

今全国の色んな湾で、フグの赤ちゃんを放流し、フグが帰って来てくれる豊かな湾を取り戻そうという活動が行われています。

長崎県の有明海もその一つです。
長崎では、およそ10年前
全国でも稀に見る大きな規模のフグの赤ちゃんの放流がスタートしました

フグがどのくらい帰ってくるかで、海の健康がわかりますね!

そんなフグ愛に熱い長崎だからこそ、トラフグ養殖全国一位!

フグの王様と言われるトラフグ。
長崎のトラフグは天然と変わらぬ身の締まり、美味しさと評判です。

でも地元でまだそれが広く広まっていない理由は、やはり高いイメージがあるからでしょうか?

そんな長崎のフグを、もっと身近に食べて欲しい!ということで
深堀町にある『居酒屋・五平太』さんでは
戸石のトラフグのフルコースを平日限定!1人4,000円で提供されています!

他にも、フグ弁当や、1,000円を切るフグ茶漬け、フグ刺身
そしてお歳暮用のギフトセットなど
インターネットや各物産展で販売中です。

ぜひこの機会に、縄文時代から愛された
全国一位のトラフグを味わってみてください。



『居酒屋 五平太』
長崎県長崎市深堀町1丁目161−21
095-871-0952
営業時間 17:00〜
お休み 月曜日(予約によっては開けて下さる時もあるらしい!お問い合わせを)

五平太ネットショップ


ただいま物産展中!
『ふるさと物産まつり』
開催期間: 2021年11月18日〜11月23日
開催時間: 10:00〜17:00(最終日は16:00まで)
場所: 夢彩都横、おくんち広場



来週は久しぶりにテーマフリー!
番組のご感想や、最近思う海のこと
好きな海に関する曲のリクエストなど
お待ちしております!

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.11.10 第32回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
長崎のアラ(クエ)鍋! 今週立冬である7日は『鍋の日』でもありました!
長崎もだいぶ肌寒くなって冬が近づいているのを実感する今週です。
鍋の季節到来!ということで
長崎の鍋といえば『アラ』
全国的には『クエ』と呼ばれる深海魚。

深海魚の中では、わりと浅いところにいる魚だそうで、水深5mから深いところで80mと言われています。
だいぶ開きがありますね(笑)


それは季節や海水の温度によって住む場所を移動しているからでした。
クエは西日本に住む深海魚。
夏は水の冷たい深いところにいて、寒くなると適した温度のところまで上がって来ているのだそう。

クエは1年中漁獲出来るとのことですが、夏に卵から生まれて、放っておくと20年くらい生きると言われるクエの成長はゆっくり。
生まれてすぐ大人になり、寿命1年と言われる先週特集したイカとは全く違いますね。

そんなクエなので数も希少。
冬が旬な理由は
冬の脂ののった時期に、大人になったクエを漁獲して数を守ろうということだったんですね!


そもそも、どうして九州では『アラ』と呼ぶのでしょう?
それはお相撲に関係していました!

元々、『アラ』というちゃんこ鍋に入れる魚がいて、相撲の九州場所で力士の方々に出すお鍋に『アラ』を使いたいけども、九州にはない。

そこで、アラに勝るとも劣らない美味しい魚
鍋にぴったりの『クエ』が代用されました。
アラのピッチヒッターのクエは、やがて『アラ』と呼ばれるようになり現在に至るそうです。

通常の成魚は60cmほど!大きい!
中には1.5mや2mのクエが釣れたというニュースもこれまでありました。

そんなクエは生まれた時は全員雌(メス)!
出産をする為に、周りに雄(オス)が居なくなると、自ら雄になるんだとか。
物凄い生態です。

数が少ないながらも、そんな生命力で命を繋ぎながら、ゆったりと海の主のように生きるクエ。

全国でクエというと高級魚のイメージですが
身近な居酒屋さんでも食べられるというのが、名産地のいいところ。

アラ(クエ)の名産地、長崎・平戸では
ただいま『平戸天然あら鍋まつり』が開催されています!

>>>平戸天然あら鍋まつり

この機会にぜひ、アラに挑戦してみたいですね!



鍋に入れる魚といえば? 今週のテーマは
『鍋に入れる魚といえば?』


皆さんからも魚の鍋情報いただきました!

●普段多いのは"たら"
たしかに!癖の少ないタラは
どんな味の鍋にも合いそうです

●小学校の給食で石狩鍋が出ました!
給食に鍋!驚きです!
きっと大きなおかずで汁物として出されているのでしょうか?
ご当地のお料理が給食に出るのは大人も嬉しいですね。

因みに、長崎のご当地給食といえば
大きいおかずに"皿うどん"ありますね!


●ちゃんぽん鍋
鍋焼きうどんのようにお鍋でちゃんぽんを煮て食べるそうです。
みんな大好きなちゃんぽんの味!
温まりそうです!

●鯛鍋
鯛の鍋って贅沢ですねー!
〆の雑炊美味しそうです。


鍋情報ありがとうございました。
栄養たっぷりの魚の鍋であったまって
元気に冬を過ごしましょう!

わたしの思い出す長崎の鍋といえば
五島の『きびなの入り焼き』
"きびな"は五島で"きびなご"のことです!

昆布なんかのダシに、細く切った大根、白菜を煮ておいて、そこに"きびな"を投入
白くなったら食べる、きびな追加
のような食べ方で
〆は五島うどん、からの雑炊。
シンプル故にダシの旨みに幸せ感じる忘れられない鍋です!

ぜひお試しあれ。




番組でもお知らせさせていたいだいたライブ!
今月は長崎ライブ満載です⭐︎
どちらも観覧無料ですので、ぜひフラッと遊びに来てください!
皆さんの元気なお顔を拝見するのを楽しみにしています⭐︎


11月12日(金)
出島でチョイノミ『デジノミ』
場所:出島表門橋公園
イベントスタート 18:00
ライブスタート 19:00〜と20:00〜の2回
出演:上奥まいこ(vo)、伊藤心太郎(key)、高橋栄一(gt)
※雨天の場合は出島ワーフ『Attic second』にてライブを行います。



11月14日(日)
出島メッセ長崎オープン
こけら落としイベント!
>>>イベント詳細ページ

場所:出島メッセ長崎 展示ホール
ライブ演奏 15:30〜16:00
出演:上奥まいこ(vo)、伊藤心太郎(key)、高橋栄一(gt)



来週のテーマは『ふぐ』
長崎は、トラフグ養殖全国1位です!

ふぐもまた、高級なイメージの魚ですが
わりと身近に食べられる方法があるのも、長崎ならでは!

毒がある、調理法が特別な魚でもあります。
普段毎日のように食べる魚ではないですよね!
そんな
『フグ好きですか?好きな食べ方は?』

皆さんの身近なフグ情報、お待ちしております!

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.11.3 第31回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
知られざるイカの強さ これまでの放送でも何度も登場したイカ。
強く記憶に残る話は、元々"凧揚げ"は江戸時代まで『イカのぼり』という名前の遊びだったとか。

あまりに『イカのぼり』が流行り過ぎて、揉め事が増え
ついに幕府から『イカのぼり禁止令』なるものが出るほど!

そんな日本でも昔から親しまれるイカ。
国によっては、その見た目から恐ろしい生物だと食べない国もあるみたいですが
日本では、割とコミカルに可愛く描かれる事が多いです。

わたしもイメージでは海をふわふわとクラゲのように漂い、気ままに暮らしているのかと思っていましたが
イカの泳ぐ速さは、軟体動物で1番と言われる
時速40kmだとか!車くらい出ます!
水を吐き出すジェット噴射で瞬時に動き
好物はエビやカニ。


硬い物も何のその。
獲物を見つけると、そっと近づきます。
そして、大きな目を寄り目にして焦点を合わせ
ちまたでは10本と言われる足のうち、
実は腕の役割をしている2本の腕を上手に使い、
獲物を素早く捕獲。

イカはかなりの肉食系なのですね!



長崎のミズイカの旬は春と秋 長崎は、今年2021年の全国イカ類漁獲量ランキング4位!
長崎では、ケンサキイカ、ヤリイカ、スルメイカ、ミズイカ(アオリイカ)
と獲れる種類も豊富!
海に囲まれ、色んな海流の通る長崎ならでは!

イカはとても温度に敏感と言われていて
生活出来る水温は、16℃〜26℃と言われています。
好きな温度を求めて海を移動します。

種類によって様々ですが、私たちの食べるイカのほとんどが寿命1年。
9月に卵から生まれ、すぐに大人になると
次の夏には出産をして一生を終えます。

長崎の海水温度がちょうどイカの好みになる
出産前の春と、涼しくなった秋に
長崎で旬を迎えるのはそのせいでした。

そのイカの数が、全国的に変化しています。
これまで沢山いた所にいなくなり、所によっては、これまであまり居なかったのに漁獲高が上がった県も。

明らかにイカが住む場所を変えている事が分かります。
海の温度の変化や、産卵する"海の森"である藻場が無くなっている事も原因のひとつとされています。

イカの様子で、今の海の状況を知る事が出来そうです。
今年の秋に注目です!



今回お話をしてくださった長崎産の素材に拘ったお寿司屋さん

『銀屋町まさる』
営業時間
12:00〜13:30(LO)
18:00〜21:30(LO)
定休日:毎週火曜
長崎県長崎市銀屋町2-3
095-820-9888

※新型コロナウイルス感染拡大等により、営業時間・定休日が変更となる場合がございます。
ご来店時は事前に店舗にご確認ください。




番組でもお知らせさせていたいだいたライブ!
今月は長崎ライブ満載です⭐︎
どちらも観覧無料ですので、ぜひフラッと遊びに来てください!
皆さんの元気なお顔を拝見するのを楽しみにしています⭐︎


11月12日(金)
出島でチョイノミ『デジノミ』
場所:出島表門橋公園
イベントスタート 18:00
ライブスタート 19:00〜と20:00〜の2回
出演:上奥まいこ(vo)、伊藤心太郎(key)、高橋栄一(gt)
※雨天の場合は出島ワーフ『Attic second』にてライブを行います。



11月14日(日)
出島メッセ長崎オープン
こけら落としイベント!
場所:出島メッセ長崎 展示ホール
ライブ演奏 15:30〜16:00
出演:上奥まいこ(vo)、伊藤心太郎(key)、高橋栄一(gt)



来週のテーマは
いよいよ鍋の季節となりました!
『鍋に入れる魚いえば何?』

皆さんのお気に入りの魚介鍋教えてください⭐︎

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.10.27 第30回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
日本のウニが危機⁉︎ 先月、今月ととても気になるニュースが。
北海道の色んな海でウニの死骸が大量に見つかったというニュース。


9月中頃から、北海道の主に東側を中心に、海底でウニが大量に死んでいるのが見つかり始め、
襟裳岬の浜にはその死骸が大量に打ち上げられたそうです。

襟裳岬といえば、この番組のテーマ『海の森づくり』で
ニバリキさんの行う長崎の海の森づくりのお手本となった襟裳岬です。


海藻をムシャムシャ食べ尽くしてしまうウニ。
海藻がなくなって砂漠化した磯焼けを起こした海に、他の貝や魚が居られなくなっても
何週間も食べ物がなくても生きていける生命力の強いウニは生き残り、数を増やし
でも食べ物がないので実入りが少なく、売り物にはならないため
全国で駆除に困っている、全国の多くの海で厄介者と呼ばれるウニ。


そんなにも生命力の強いウニが、大量に死んでしまった原因は赤潮でした。


今回見つかった赤潮の原因と言われているプランクトンは2つで
2つともこれまで北海道で赤潮を起こした事がないプランクトンでした。


1つ目は『カレニア・ミキモトイ』と呼ばれる、
本来日本でももっと暖かい場所の海を好むプランクトンです。

そして2つ目は、『カレニア・セリフォルミン』と呼ばれるプランクトンで
これはロシアからやって来たと言われています。

少しずつ赤潮は落ち着いて来ているらしいですが
今回の赤潮の漁業被害額は
ウニだけで、およそ68億円と言われていて
これからウニをまた育て始めたとしても、商品となるサイズへ成長するには4年ほど掛かるそうで、ウニの品不足、高騰がこれから続きます。

本来いるはずのないプランクトンが見つかったこの赤潮。
原因が温暖化なのかどうか
これから随時発表されていく原因に注目が集まります。



長崎のウニ事情 長崎のウニも今高騰して、県内のウニを扱う飲食店さんが困っているという噂。

今回の赤潮と関係があるのでしょうか?

今回は生の声が聞きたいと思い
長崎産の素材に拘るお寿司屋さん
長崎市浜の町の中通りにある
『銀屋町まさる』の大将にお話を聞きました。

"まさる"では長崎産の素材に出来る限り拘っていて
ウニもその一つです。

大将の話によると、これまでお店をされてきた中でも、1番ウニが高くなっている
これまで1番高い時の、さらに倍の値段だと言います。


日本では色んな場所で、色んな種類のウニが獲れます。
その中でも九州では各県でウニが獲れるそうで
長崎でも島を中心に季節ごとに色んなウニを味わう事が出来ます。

"まさる"の例でいくと
春から夏は、壱岐や平戸で獲れる『ムラサキウニ』を仕入れていますが
平戸では、ウニの餌となるコンブが磯焼けが原因で育たず、ウニの数が減り、良質なウニの数も減りつつあるそうです。


それに、ウニ漁は
一つ一つ手で獲られ、手作業でウニを開けて身を取り出し、洗って水気を切って…
という手間の掛かる作業。
若い漁師さんが減ってしまい、後継ぎ問題によっても、ウニの獲れる量が減っているんだとか。

秋になると、壱岐や平戸では幻のウニと呼ばれる『アカウニ』が旬を迎えますが
これも同じ理由で数が減っているそうです。


そして冬がやってきて
2月頃からは大村湾で獲れる『ムラサキウニ』が旬を迎えますが
それまでの11月から1月の間は
長崎で獲れる旬のウニがないため
"まさる"では北海道のウニを毎年この期間仕入れているそうですが、今年は難しそうです。
仕入れるとしても、想像を越える値段。


こうなると長崎では大村湾の冬のウニに期待が集まりますが
県内全体で問題の磯焼けで貝や魚の全体の量が減っているのに重ね
コロナ禍の影響で、お客さんが減っていたこの2年間、仕入れの数も不安定なので
漁師さんは通常通りの漁が出来ず、それによっても値段は上がっています。


長崎のウニも、赤潮のせいではありませんが
品不足、価格高騰の出口が見えない状況です。
長崎のウニの高騰の原因は、磯焼けとコロナ禍だったのですね。

そんな中、とても嬉しいニュースを見つけました!
これまで磯焼けの原因となる、身入りの少ない厄介者のウニは駆除するしかなかったのですが
(駆除も手間も人でも予算も大変)

これまで捨てるしかなかったウニを、どうにか美味しく食べられるように出来ないか
健康なウニに出来ないか、と
壱岐と九州大学の生徒さんの協力で
厄介者のウニを捕まえて、島の特産品『アスパラ』のこれまで出荷の時に廃棄して来た茎の部分に これも島の特産品の焼酎の『焼酎かす』を与えて、ウニを育てるという試み!

廃棄するのに何十万も毎月お金が掛かっていたこの2つには
栄養が豊富に含まれていて
ウニに食べさせたところ、ウニが元気になり
濃厚で身の詰まったウニが育っているそうです!

近いうちに私たちにも買えるようになるということで、そのウニを楽しみに待ちつつ
これ以上磯焼けを広げないことと
今の海の状態を豊かな海へ戻す努力
続けていくべきだと強く思った今週でした!



今回お話をしてくださった長崎産の素材に拘ったお寿司屋さん

『銀屋町まさる』
営業時間
12:00〜13:30(LO)
18:00〜21:30(LO)
定休日:毎週火曜
長崎県長崎市銀屋町2-3
095-820-9888

※新型コロナウイルス感染拡大等により、営業時間・定休日が変更となる場合がございます。
ご来店時は事前に店舗にご確認ください。




来週のテーマは
『好きなイカの種類、その食べ方!教えて!』
情報をお待ちしています!

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.10.20 第29回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
究極のリサイクル時代江戸時代 本日10月20日は「リサイクルの日」ということで、
今週のテーマは皆さんからお寄せいただいた「身近なリサイクル」や
究極のエコ時代、リサイクル時代と言われる
江戸時代の暮らしについて学びました!

江戸時代は暮らしのごみは生ごみくらいしか出なかったと言われています。
その生ごみさえも、畑の肥料にしたり
燃やして灰にして生活に使ったり
生ごみや灰までも買い取る業者もいたそうで
江戸の街では生活に登場する食べ物も生活雑貨も
ほとんどの物が売ることができた。


そしてその頃流行っていたレンタル業者。
本から布団まで。
さらには、現代の「石焼き芋」のように
買い物はほとんどが家の前でできるスタイル。
容器を家から持って出て買えるので、商品の包装も必要ありませんでした。

物を持たないシンプルな生活。

人が増えていくに連れてごみ問題も増えていくのですが
その都度対応していくこととなります。

便利な物であふれる今、急に江戸時代のように生きることは難しいですが
私たちの今直面する問題の解決方法の一つとして
身近なことから始めるヒントが江戸時代にありそうですね!

エコバックや、マイ箸、マイボトル
できることから、どんどん始めたくなりますね。



今更聞けない!"SDGs"とは? リサイクルも立派なSDGs!
と最近よく聞くこの言葉。
何となく、環境にいい、地球にやさしい。。。
という雰囲気は分かっているけども詳しく知らない。
何の略なの。。。でも今更聞けない。。。

ということで今夜の放送では改めて
"SDGs"とは?
根本の部分を学びました!

S・・・サステナブル(持続可能な)
D・・・ディベロップメント(開発)
Gs・・・ゴールズ(目標たち)

ということで
日本語では
「地球のみんなが豊かで幸せに暮らす未来のために」
という意味だと発表されています。

これは環境に限らず、平和や教育、ジェンダーや差別問題まで
地球規模で取り組むべき目標を大きく17に分けて
今回は企業も積極的に参加できる仕組みを作ったことで
一般の人にも分かりやすく、取組みやすくしよう!という試みです。

その14番目が「海の豊かさを守ろう」
長崎でも色んな取組みがされていますが、そのほとんどが
SDGsが始まったから始めたわけではなく
その前から取り組まれていました。

でも、このSDGsが誕生したことによって
専門の人たちだけでなく、広く広まって
その活動が注目されやすくなることで
私たちも今まで知らなかった活動を知ることができます。

「じゃあ、わたしも身近なところから!」
というキッカケとなるとても素敵な試みだと思いました。




来週のテーマは
『変わったなぁと思う魚』
先日用事で茨城へ行ったとき、名物のウニを食べるのを楽しみにしていました!
一番好きなウニ!

でもお店に行くと、不漁で売り切れとのこと(涙)
長崎でもウニが高騰していて、不漁は全国規模だそうです。


異変が起こっているのはウニに限りません。
皆さんが生活の中で感じた魚の異変。
最近見かけないなぁ、手に入らない
大きさが変わったなぁ、高くなった、安くなった
逆にこの魚は安定している!
など
身近な魚の変わったなぁ情報をお待ちしています!

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.10.13 第28回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
台風のとき魚たちはどうしてるの? 天気が変わりやすいとよく言われる
秋真っ只中です。
まだまだ台風も心配な季節。

私達には天気予報があるので、台風が来る!となると
備えをしたり学校が休みになったりしますが
天気予報のない魚たちはどうしているんでしょうか?


でも、私たち人間にも最初から天気予報はありませんでした。
日本で初めての天気予報は明治時代1884年。

それまでは天気予報はなく
ツバメが低く飛んだら雨が降る、など
私たちも聞いたことのある言い伝えや
空や動物達の様子を見て各家庭で予想していたのですね。
台風が来るのも、肌で感じるまで分からなかったでしょう。

なので、それまでの時代は
当然今より建物も雨風に弱いので
台風による被害は想像以上に大きなものだったのか。

そんな中、研究や技術が進み
天気図が出来、科学的に天気が予測できるようになります。
今では県ごとや、県の中でも北部と南部など細部まで分かる天気予報ですが
日本で最初の天気予報は実にシンプル!
全国で一文だけだったそうです。

テレビもラジオもない時代。
その天気予報の一文は交番に貼り出されます。


『全国一般風ノ向キハ定リナシ天気ハ変リ易シ但シ雨天勝チ』
(全国的に風向きは特に定まらず、天気は変わりやすいですが、雨になりがちでしょう』


何が起こってもおかしくない天気予報!(笑)
晴れます!とは言ってないものの
風も雨もあるかもしれないけど、ないかもしれない

それでも当時は画期的な目覚ましい進歩でした!

それを考えると
今は台風が発生すると同時に進路や、いつ頃自分の住む地域へ台風がやって来るのか予測できるし 少々外れる時はあれど、その便利さたるや比べ物になりません。

では魚たちはどうしているんでしょう?


よく地震の来る前など、動物達の普段見られない行動などが取り上げられます。

魚たちも同じでした。

海の中の魚たちは、嵐がやって来る、海が荒れる!と分かると
普段より深く潜って、流れの少ない深さ
岩の影などに隠れてじっとしているそうです。


性質的深く潜れない魚たちも、岩やテトラポットの影などにくっついてジッと嵐が過ぎ去るのを待っているそうです。

待っている時間が長いことを分かっている魚たちは、避難する前に
沢山食事をして食べ物をお腹に貯めます。
避難が空けたあとは、またお腹が空くので
台風の前後は魚たちの活動が活発になると言われています。

川の魚たちも同じです。
台風の備えが万全なことで有名な魚がいました!
鮎です。

鮎は嵐が来ると分かると、自ら川の砂を飲み込み、身体を重くして
みんなで岩の影に集まって1箇所に固まって
じっと耐えるそうです。
そして、嵐が過ぎ去るとその砂を吐き出して
また活動し始めます。

なので台風の後などに釣れた鮎には
お腹の中に吐き忘れた砂があることもあるんだとか!

動物や魚たちはどうして災害を予測できるのか

それは電磁波だと言われています。
現在の研究では、私たち人間には感知出来ない
災害前に発される微量な電磁波を
感知出来る能力が動物にも、魚にも備わっているとされています。

そして音も。
電磁波や超音波。
動物たちがいかに繊細に生きているのかが分かります。

その能力がない代わりに
私たち人間は天気予報や建物の構造を進化させて行くことで身を守って生きているんですね。
無人島に何か1つ持って行くとしたら何? 今週のテーマは
『無人島に何か1つ持って行くとしたら、何?』

メッセージ送っていただき
ありがとうございました!

この間も関東で大きく揺れる地震がありました。

天気予報もない、文明の力がない無人島


究極のエコ状態で、1つだけアイテムを持っていけるとしたら?

ここに災害の備えへのヒントを探しました!

1つ目は
●テント

これは、実際無人島ツアーに参加されたことある方からのご投稿。
ツアーを経験した結果、テントが1番あると助かるとのこと。

虫や動物、日差しからも身を守れるテント。
たしかに活動して眠る時は、次の日の為にも安心して眠りたい。

避難グッズにテントは中々難しいですが、持ち運びが楽で軽量なテント、あれば避難グッズに欲しいなと思いました!


二つ目は
●釣りのしかけ

長崎の五島列島で生活したことのあるリスナーさんからのご投稿。
その時は生えている竹に糸としかけを付けて、アジゴ(小さなアジ)釣りを楽しまれたとか。

1番心配なのが食料の調達。
釣りをするとしても、餌を探すのに苦労しそうですものね。

私の用なビギナーにも、しかけだけで釣りが出来るのかは不安なところですが
魚は貴重な食料源!
避難グッズに、しかけと釣り糸を入れておこうと思いました!

ビギナーにも使えるしかけなど種類があるのでしょうか?
そんな場面で適したしかけを是非教えてください⭐︎
最後にもう一通

●ご主人

と答えてくださった方がいました!

ご結婚される時のご主人になる方への条件は、無人島でも何とか生きていける人!だったとか。

何て素敵な答え⭐︎
物ばかり気にしていたのが恥ずかしくなります(笑)
生きていく活力
それは愛する人、なんですね!

備えの1つと言うとおかしいですが
大切な人がいることへの感謝!
避難カバンにも詰めましょう⭐︎

皆さんからのメッセージ
大変勉強になりました!
ありがとうございます。




来週のテーマは
『身近なリサイクル』
リサイクル時代と言われた江戸時代のように、物を大切にして無駄をはぶこう!
私たちが生きていく地球環境のために!

ゴミを減らすのは、海にとっても
とてもとても大切なことだと
これまでも学んできました。

今身近にあるリサイクル。
過去に体験したリサイクル。
やってみたいリサイクル。

例えば、長崎や広島だと
平和公園へ寄せられる
千羽鶴のリサイクルというの地元では有名なお話!

そんな驚きのリサイクルから
身近なリサイクルまで
情報をお待ちしております!

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.10.06 第27回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
リサイクルの歴史 日本のリサイクルの歴史は
江戸時代まで遡ります。
人増えて物が足りなくなった時代。

家も広くないし、何より火事が多かったこの時代。
物としての財産は持たなくても良いのでは
という意識が広まり
『損料屋(そんりょうや)』と呼ばれる、今で言うレンタルショップが誕生します。

着る物や布団、鍋、ふんどしまで!
ふんどしは買うと結構な値段がした事と、その当時、参勤交代では単身赴任が多かったため
ふんどしのレンタルを利用する人が多かったそうです!
ワイシャツをクリーニングに出すような感覚でしょうか。

その江戸時代、それまで家で出た生ゴミは、各家々の畑に埋めていましたが、
時の流れと共に畑を持つ人が少なくなり、ゴミを川や海に捨てる人が増えて
街はとても不衛生な状態になります。

そこで幕府は、ゴミを集めてまとめて埋めて処理するという仕事を作ります。
ここからゴミ処理の仕事が誕生日したのですね!

我が家のエコ このまま海へのゴミが増え続けると、海を漂う海洋ゴミの量が
海に住む魚の量を超えると言われている2050年。

日本では、それまでに追加的なプラスティックをゼロにしよう!
という目標が作られました。
その1つがレジ袋の有料化です。

海に漂うプラスティックごみは、レジ袋の他に
ペットボトルなどが問題になっています。

誰にも拾われなかったペットボトルは川へ、そして最後に海にたどり着き
海水と太陽に照らされて劣化し、温暖化に影響すると言われる温室効果ガスを発しながら
どんどん細かくなっていきます。

よく聞くマイクロプラスチックとは
どういうものなのでしょうか?

先日長崎県の伊王島へ行く機会があって
砂浜を観察して来ました!
伊王島の砂浜は、とても綺麗で完璧な整備がされています。
パッと目につく漂着ゴミなどは、ほとんど見当たりません。

でも、海岸線から少し砂浜を上がったところの砂を見てみると




カラフルなプラスティックが沢山紛れているのが見えます。
白いのは恐らく発泡スチロール。

世界中の砂浜にこれがあるわけです。

目で見えるこのサイズでも、取り除くのは難しいのに
マイクロプラスチックというのは、ほとんど砂と同じくらいの大きさか、 それ以下まで小さくなっているそうで、それを魚たちは飲み込んでしまいます。

そして、そのマイクロプラスチックはやがて私たちに返ってくる。


手作業で取り除けるゴミを取り除き
これ以上海にプラスティックが行かないようにする事が
どれだけ大切で切実な問題なのかが実感出来ます。


今週は『我が家のエコ』ということで
メッセージをいただきました!
生ゴミを自宅で処理したり、エコバッグやマイボトル!
今回初めて知ったのは、マイケトルなんかもあるんですねー!

なるだけ自家用車でなく公共の乗り物を使って
二酸化炭素を減らそうと努力されている方もいました。


身近に出来るエコ + ゴミを拾うこと

でも、海のゴミを拾うビーチクリーン活動は
住んでいる場所や、明るい時間限定ということから中々誰もがいつも出来る活動ではありません。

捨てられたゴミが川を流れて海に到達することを考えると
街中のゴミを拾うのも、海を守る事に繋がるんですね!

海に中々行けない場合は、街中のゴミに気をつけるのもよし⭐︎


そして、今回こんな素敵な物を発見しました!


日本で1番海のゴミがたどり着くと言われる対馬や
五島列島などの長崎の島では
地域の方だけでは、とても追いつかず
沢山の人に関心を持って貰おうという取り組みがされています。

五島列島の小値賀島では
こんな『クリーンキット』が販売されています。
「おぢか島旅」ネットショップ


大漁旗や漁に使う網を使って作ったバックに
ビーチクリーンに必要な物が入った
ビーチクリーンキット!

これを持ってビーチクリーンに行けたら最高ですが、
中々環境や時間が合わない状況にいても
現状を知って気にしたり、購入する事などでも
色々なゴミを減らす事への協力方法がありそうです!

方法は沢山ある。

自分に合う、自分に出来る方法を探してみることで、追加ゴミゼロへ協力できそうですね!




来週のテーマは
『無人島に何か1つ持って行くとしたら、何?』
です。

無人島といえば海!
海辺で1人
皆さんは何を持って行かれるでしょうか
メッセージお待ちしております⭐︎

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.9.29 第26回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
海に囲まれた長崎 今週で番組がスタートしてちょうど半年の節目を迎えました。

そこで改めて、長崎の海について学んでいきたいと思います。

長崎は日本で1番島の多い県。
その数、971!
日本が有する島の7分の1にあたります。

海に囲まれた長崎。
魚、魚介類の漁獲量は全国2位!
ちなみに1位は北海道だそうで
海岸の長さも全国2位!
これもちなみに北海道が1位だそうです。

でも決して他の県に比べて広くはない長崎。
ましてや北海道は1番広い。
その中で2位というのは、どれだけ海に面しているのかを表していますね。

その中で、長崎にある港の数は104港。
漁業に携わる人の数は全国1位です!



海の森づくりに寄り添う そんな全国1位の漁業に関わる人の数も
およそ25年まえに比べると半分に減っているそうです。
その原因の大きな一つは、番組テーマである『磯焼け』です。
※磯焼けについては過去の投稿こちらへ

獲れる魚は確実に年々減って来ています。
これ以上の磯焼けをストップさせて、豊かな魚たちで溢れる昔の海を取り戻そうという
『海の森づくり』


番組のオフィシャルパートナーであるニバリキの代表、浅岡さんは長崎県松浦市の出身。
子供の頃毎日遊んでいた海の景色が、海藻も魚もいない、水も濁っていることを目の当たりにして、
ふるさとや、お世話になっている長崎へ恩返ししたいという気持ちから『海の森づくり』はスタートします。

今夜はスタートして半年の節目ということで
わたし上奥まいこが、なぜこの『海の森づくり』をテーマにラジオをスタートさせたのかをお話しました。


ふるさとのラジオ局、NBCさんで
ラジオ番組をさせていただけるお話をいただき
今の自分にラジオを通して何が出来るのか、考えていました。

テーマを何にしようか、長崎のあるお店で相談をしていた時
カウンターの隣に座っていたのがニバリキ代表、浅岡さんでした。
偶然同じお店に居合わせただけで、その時が初めての出会いです。


それまではニュースなどでしか知らなかった長崎の海の現状を、この時初めて詳しく浅岡さんに聞くことができ
まさに運命の出会いだと思いました。
ラジオのテーマはその場で決まり!
浅岡さんにご協力いただくことに。


知識も経験も何もない所からのスタート。
聴いて下さる皆さんへ、わたしが海のことを教えるというのは無理だと思った私は
聴いてくださる皆さんと一緒に学びながら、長崎の海のこれからを考えていく、そんなスタイルでいこうと決めました。

スタートして半年。
またまだ知らないことが沢山あります。
具体的なことにも取り組んでいきたい!

7ヶ月目の来週からも
長崎の海について、そして同じ現状である
全国、世界の海のことも知りながら
私たちが住む長崎の海に寄り添いたいと思います。

どうぞこれからもお付き合いください⭐︎




今週のテーマは
『海にまつわる伝説、おとぎ話』
皆さんのメッセージで盛り上がりました!
オススメいただいた場所はこちらです。
コロナの影響で予定変更などもあると思いますので、
お出かけの際には是非現状チェックされて、プランしてみてください⭐︎


水晶観音
『補陀林寺(ほだりんじ)』
諫早市森山町唐比東522


来週のテーマは
『我が家のエコ』
マイボトルやエコバッグなど、おうちで、お仕事先で工夫されていることや
これからやってみようかな!と思っていること
ぜひ教えてください⭐︎
メッセージお待ちしています!

その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.9.22 第25回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
海を揺るがすプラスチック 本日放送日の9月22日は
「国際ビーチクリーンアップデー」

この日の前後に、世界中の海岸のゴミを集めて
数や種類を調べて、地球全体で今取り組んでいる
海のゴミを減らす活動の進み具合や、変化を調べているんだそうです!

長崎の対馬が日本で一番、海洋ゴミが漂着するというニュースは
悲しい有名な話。

海岸に流れ着くゴミの92パーセントが
「プラスチックごみ」なことが今分かっています。
このままゴミを減らすことが出来ないと
2050年には、海を漂うプラスチックのゴミが
魚の量を上回ると言われています。


具体的に、プラスチックはどう魚に影響するのでしょうか?

正しく処理されなかったプラスチック製品
主に私たちの生活でよく登場するペットボトルやレジ袋。
風に乗って川へたどり着き、ゆくゆくは海へ流れていきます。

そのあと、プラスチックは
紫外線の影響や、岩にぶつかったり、波に揉まれて
どんどん細かくなっていきます。

それが「マイクロプラスチック」です。
1mm前後まで小さくなるマイクロプラスチック。


東京湾の調査では、80パーセントのカタクチイワシのお腹の中から
マイクロプラスチックが見つかったそうです。
知らず知らずのうちに飲み込んで、魚たちの健康を及ぼします。

そのプラスチックは、海水と太陽にさらされる間に
温暖化の影響である「温室効果ガズ」を排出するようになります。

そのガスが、海水へ影響し、海藻や貝類にも影響し
海水の温度を上げていきます。


一度マイクロプラスチックになってしまった、プラスチックを回収するのは至難の業です。
それでも出来るだけ回収。

そして、これ以上増やさない努力と、マイクロプラスチックになる前のごみを
見つけたら拾うということが今すぐ必要とされています。

レジ袋であるビニール袋も
大きな魚や、クジラがクラゲと間違って飲み込んでしまったり
絡まって動けなくなったりというニュース耳にします。

レジ袋が有料化する前
いったい1年で、日本の人がどれだけレジ袋を使っていたのか
年間平均、一人当たり300枚、消費していました。

世界の海洋プラスチックを減らすためには
2025年までに、一人当たり年間40枚までに減らす目標が立てられています。

300枚だった使用数を簡単には減らせない。
これまで、レジ袋を家庭用のゴミ袋などに使っていたのに
結局それを購入することになるなら
意味がないのではないか?

色んな声が出ています。


そうなんです。
すぐに結果が出るわけでも、誰かが得するわけでもない。
この政策は、これまで使って来た数が本当に必要だったのか
考えることで、ライフスタイルを見直そうという試みだそうです!

納得です。


無駄をひとりひとり見直すことで、少しずつでも
使い捨てのゴミを減らして
魚の健康、海藻などの生き物を守っていくことで
ゆくゆく私たちの健康へもかえって来るはずの影響もストップさせることが
できるかもしれない!
今しかない!

ということなんですね。

いきなり大きなことでなくても
出来ることから一人一人が!というのが大切なことなんですね!

今日からできること
考えてみたいですね。


来週のテーマは
『海にまつわる伝説、おとぎ話』
についてメッセージお待ちしています⭐︎

お住まいの場所、故郷
聴いたことがあるお話
そんな色んな『海にまつわる伝説、おとぎ話』
お待ちしております!
その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.9.15 第24回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
ひじき漁獲量日本一!長崎! 9月15日は『ひじきの日』ということで
今週はひじきについて。


縄文時代の化石からも発見されている海藻。
ひじきも日本では古くから食べられて来ました。

私たちが食べている海藻類、日本で確認されているだけでも1500種類もあるそうです!
確かに道の駅などに行くと、各地方で獲れる初めて聞く海藻の物産が並んでいるのを見ます。

その中でも、『ひじき』は全国的に食べられる誰もが知る海藻で、学校給食でも良く登場しますね!
ひじきは日本全国色んな場所に生息しているんですね。

でも実は、ここ最近、天然のひじきが獲れない時期が続き、現在日本国内で食べられているひじきの9割は、韓国や中国からの輸入よる物なのだそうです。
国産は1割。


実は、長崎県は長年ひじき漁獲量日本一を誇ります!
そのピークは90年代後半。
だんだんと量が減っていき、ついに2010年以降全くひじきが捕れないという時期が続きます。

なぜ『ひじき』が獲れなくなったのか?
それは磯焼け現象の加速と共に量が減って来たことが分かりました。



大きな異変が長崎の海に起きたのは1998年。
昭和、平成と開発や世の中がどんどん便利になり、物が増えて、ゴミも二酸化炭素も増えました。
それによる温暖化、海水温の上昇、ガンガゼや食害魚が多く増えることで海藻が無くなっていく。
ひじきもその被害に遭っていました。

長崎、五島では、全くひじきが獲れなくなり
食害魚の駆除や環境改善に対策と研究を重ね
2017年、なんと8年ぶりにひじきが獲れます。


すぐには改善しない海の環境。
それから、少しずつ色んな方の努力と苦労で海藻を獲るだけでなく、
見守りながら漁獲量を増やしていっているそうです。

ひじきは、とてもとても貴重な存在だったんですね!
定番メニューであり、いつでも手に入るイメージのひじきですが、これを知ると、より感謝と美味しさが増しますね!


栄養たっぷりのひじきを食べて
免疫力アップ目指しましょう!



今週のテーマ『海で感動したこと』 今週は初のテーマ設定!
『海で感動したこと』
多くの皆さんからメッセージをいただき、番組内でご紹介しました!
ありがとうございました‼︎‼︎

新しい恋の始まったお話や、命を助けられた話
長年過ごした場所の懐かしい海の景色
素敵なメッセージで盛り上がりました。


来週のテーマは
『海で拾ったもの、見つけたもの』
についてメッセージお待ちしています⭐︎

綺麗な石や貝殻は拾えますが
先週のお話の注射器のように、見つけても拾っては危険な物もありますよね。
そんな色んな『拾ったもの、見つけたもの』
お待ちしております!
その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.9.8 第23回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
"マグロ"の由来、九州マグロ事情 今週も、オープニングの
”上奥まいこが海のことリサーチ中に発見した海に関する雑学”から
今週は
「"鮪"マグロはどうしてマグロと呼ばれるようになったの?」 です。


クイズ形式でお送りした今夜。
答えは
『時間が経つと身がまっくろになる事から"まっくろ"がなまって"まぐろ"となった』
でした!

他にも、『目が黒いから"めぐろ"が、"まぐろ"になった』
という説もあるそう。

みんな大好きマグロは
全国を対象に行われる
"好きな魚ランキング"で2020年2位に入っていて、毎年上位にいるマグロ。

因みに、一世帯辺りのマグロ購入数量では
長崎が最下位。
なのに、実は長崎は2016年から
マグロの養殖日本一が続いているそうです!

どうしてマグロがあるのに、食べないんだろう⁉︎

実は九州全体でマグロ消費量は少ないと言われています。
その理由として、九州で生まれ育った人にとっての"新鮮な魚"、"美味しいお刺身"イコール
「コリコリした食感」と思う人が多くいる事だと言われています。

確かに、私も実は大人になって県外で色んな魚を食べるまでは、柔らかい魚は何か物足りないと思っていました!

特に、ヒラメ、ヒラマサ、アジなど
コリコリしている事が新鮮で美味しいと思っていました。


上京して、刺身やお寿司にも色んな食べ方、おいしさがある事を知り、柔らかいお刺身も好きになったのであります。

長崎ではマグロよりも"ヒラマサ"(長崎では"ヒラス"と呼ばれています)が人気があり
鉄火巻はマグロでなく、ヒラマサを巻くという文化も
それを物語っていますね。

長崎のマグロを食べてみたくなりました!
長崎産のマグロの食べられるお店を見つけたら、また報告します⭐︎

食べられるお店、購入できるお店を知っている!という方は
ぜひ番組まで情報お寄せください。



流れ着いた怖いゴミ リスナーの方からの興味深いメッセージ。
「30年ほど前に、五島列島の福江島に住んでいた頃、海岸に注射器が流れ着くことがあり、とても怖かった」
というメッセージ。

これまで、番組でも海岸に流れ着く漂流ゴミについて調べたことがあります。

大陸から季節風に乗って海を漂流して来るゴミは
日本列島に着く時に、まずルート的に
対馬などの島に大量にたどり着き
島がゴミのストッパーのような役割になってしまって、そこに引っ掛からなかったゴミが本土へやって来るというもの。

なので、日本で1番海のゴミが流れ着くのは対馬だというお話でした。


考えてみれば、五島列島もそうですよね。
対馬の次にゴミがたどり着くのは、五島列島です。

そこにも大量の大陸からのゴミがやって来るそうで、リスナーさんはそこで"注射器"を何度か見かけたとのこと。


平成12年に、沈没した船から流れ出た、およそ14,400本もの注射器が日本へ流れ着いたという出来事がありました。

どこから、何に使ったのか分かるものなら
それでも怖いですが、まだ対処の仕方を考えられそうですが
どこから来たのかも、何に使ったかも分からない注射器。

全国の県では、危険だと思われるゴミを見つけた時は、決して触らずすぐに環境局へ連絡するようお知らせが出ています。

各県で受付を設けているところもありますので、今いる県のホームページなどで調べて連絡するようにとのこのです。


長崎では
資源循環推進課にまず連絡するようにとのことです。
 

資源循環推進課
住所:長崎県長崎市尾上町3番1号
電話:095-895-2373



色んな方が海の問題に取り組み、個人で海岸の清掃を行う方も増えています。
準備と下調べを万全に、安全に私たちの住む地球のための取り組み
やっていきたいですね!


来週のテーマは
海で感動したこと
例えば、海で助けて貰った
素敵な人に出会った
きれいな夕陽を見た想い出、などなど

感動したこと何でも!ぜひ教えてください☆
その他のメッセージ、曲リクエスト、調べて欲しいことも
引き続きお待ちしております!



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.9.1 第22回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
サンマはどうして毎年値段が変わるの? リスナーの方からのメッセージから始まったこの議題。

確かに!

それに、どうして最近は
今年はサンマ獲れないかもしれない!
との心配のニュースが流れるのでしょうか
調べてみました!
サンマは今も、まだまだ生態が解明されていない事が多い魚とのことですが
住んでいるのは、太平洋の真ん中。
ハワイの北辺りに住んでいる事は分かっています。

サンマの寿命は、1〜2年と言われていますが
人生の集大成なのか、サンマは秋になると
産卵のために南へ回遊し始めます。

魚は私たちにとっての一度の変化が何倍にも感じるとのことですが、海水の温度によって
その年の産卵の旅、ルートが変わるんですね。

日本にいると秋はサンマ!というほど
お馴染みのお魚。
てっきり日本の魚と思っていましたが
サンマの南下中に通るルートが、たまたま日本に近い時に、日本でサンマ漁をしているということなんですね。

なので、日本だけでなく
自分の国の近くにサンマの群れが通る時に、色んな国がサンマ漁をしていて
日本だけでなく、色んな国でサンマは親しまれています。

年によっては、日本の周りの海の温度が、サンマにとって9月がよかったり、10月がよかったり。
それに合わせてサンマが通るか通らないか、獲れるのか獲れないのかが決まるそうで
通るサンマが少ないと、獲れる数が減るので値段が上がると言う事なのですね。
それでも、今世界中の魚が危機にあることはサンマにも無関係でなく、温暖化や海の汚染で数が減っていく事は、サンマルートと別で向き合わなければならない問題です。

今年はサンマ高いし食べない!
と消費者の人がなってしまうと、サンマ漁師さんは、量は獲れないわ、やっと獲れたサンマも獲れないわで、成り立ちません。

私たちに今必要なのは
海やそこに住む魚たちの健康を改善する事に加えて
サンマは安い!という意識から少し離れて
年によって変わるものだという意識を持って
有り難く頂くことが必要なようです!




来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.8.25 第21回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
寿司屋さんの湯呑みが大きい理由 今週も、オープニングの
”上奥まいこが海のことリサーチ中に発見した海に関する雑学”から
今週は
「寿司屋さんの湯呑みはどうして大きいの?」
です。


びっくりするほど大きいお店も中にはあります、寿司屋さんの湯呑み。
そのお店お店が、お客さんを楽しませるための工夫だと
ばっかり思っていましたが、違う理由がありました。

それは、江戸時代後期、にぎり寿司が誕生し
屋台で忙しい人が好むファストフードとして食べられていた頃。

その頃屋台では、どうやらおしぼりは出されていなかったようです。
にぎり寿司を手で食べる江戸っ子。
食べると当然手は、ベタベタになります。

大きい湯呑は
そのベタベタな手を
食事のあとに、手を入れて洗うために大きかったと言われているそうです!
これは衝撃!

しかも、湯呑で洗った手を、帰りにのれんで拭くのが当たり前で
当時は、のれんの汚いお店は
「流行っているお店だ」と目印だったそう。

今では考えられませんね(驚)

そもそも、屋台は大将ひとりで切り盛りするのが基本だったらしく
ぱっと食事を済ませたいお客さんを相手にする屋台は
常に忙しい状態。

なんでも、ベタベタの手をどうしたらよいかお客さんに聞かれた大将が
「湯呑みで洗ってください」と提案したという話。

そして、
何度もお茶を注ぐのが大変なので、大きい湯呑みで沢山一度にお茶を出し
注ぐ手間を減らしたというのも理由だったそうなので
もしかしたら、こちらが先で、注ぐ回数を一度にするために大きくした湯呑みが
おしぼりの役割も結果果たしてくれた、という流れかもしれませんね!

想像すると面白いですね。

私が思い出すのは、故郷地元長崎の
東長崎地区にある「天領」さん。
今まで見た湯呑みの中で、一番大きい湯呑みはここにあります(笑)。



もちろん、お寿司が美味しいです!
ランチタイムもコスパが良いと大人気の天領さん。
ぜひ天領さんへ行かれた際には、湯呑みもチェックしてみてください☆


「寿司割烹 天領」
営業時間 11:00~21:00
※コロナの影響で変更になる場合があります。お問い合わせください。
日曜営業
定休日:火曜(祝日を除く)
長崎県長崎市古賀町863
095-839-5899



魚の未来 今週いただいたメッセージです。

魚の価格低下に、えさ代の高騰。
漁師さんが大変だと聞きます。
魚も少なくなっていると聞くし、養殖が増えていくのでしょうか?

という内容のメッセージをいただきました。

今実際、魚の価格低下よく耳にします。
魚が減っている状況でのコロナ禍。
時短営業や、開けないお店が増えて買い手が減り
小さな魚などの万全でない魚を安くで売るしかなく
更に困っているんだと、近所のお魚を扱うお店の大将に
お話を聞くことができました。

環境破壊からの、温暖化、磯焼けの影響で
サンマなどは今年も日本にやって来る数が少ないと予想されています。

今も誰かが、私たちが壊してしまった海や川、山を元に戻すため
必死な研究や調査、努力が重ねられています。

今の子供たちが大人になった時に、魚が全く獲れなくて食べられない
海の汚染が進んで、天然の魚を食べると健康に影響が出る
などの未来は絶対に避けたいですよね。

すぐには元に戻せないことは確かです。
未来は誰にもわかりませんが
このままではいけない事は、みんながハッキリと分かっていることです。

養殖にも色々な養殖があるそうで
大人まで育てて、出荷されるものであったり
稚魚まで育てて、そのあとは自然界で生きられるよう放流して
育った魚をいただく。

その養殖も、出来る限り天然と同じ環境で生活してほしい!と
日夜研究が重ねられているそうです。


養殖と環境を元に戻すこと
魚の数をちゃんと観察しながら
どちらも丁寧に進めていくというのが、今の私たちの課題なのですね。


来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.8.18 第20回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
海苔とお茶の関係 今週も、オープニングの
”上奥まいこが海のことリサーチ中に発見した海に関する雑学”から
今週は
「海苔とお茶はどうして一緒のお店で売られていることが多いのか?」
です。

新しくクイズ形式でお送りしましたが
理由は
昭和の初め頃(時期は諸説あり)、海苔とお茶が同じ管理方法であることに気づいた店主が、二つを扱って営業したところ、売上が伸びてそれが広まった。
でした!

今では少なくなったと言われる”お茶、海苔”と書かれた看板。
昔と比べて専門の海苔屋さんやお茶屋さんは少なくなりましたが、今でも見かけます!
その時代は、梱包機材や店舗の空調管理など
今当然してあるものはありませんでした。
そんな中で、湿気に敏感で、色の変化を防がなければいけない
海苔やお茶の管理は至難の業だったそうです。


大変な思いで継続、進化させていく技術。
努力が報われるとは、こういう事でもあるのかもしれませんね!
それも日々アンテナを張り、進化できることを常に探す姿勢があったからこそだと思います。
見習いたいですね☆


注意したいアオブダイ再び 先週話題になった
危険ですよと長崎周辺でもお触れが出ている「アオブダイ」
→先週のお話はこちら

沖縄では同じ”アオブダイ”の名前の魚が食べられているのでは?
というご投稿から、今週も続・アオブダイのお話。

カラフルな魚を食すイメージのある沖縄。
私も実際沖縄へ行ったときに、
スーパーに並ぶ、初めて目にするカタカナの魚を見て驚きました!
沖縄の文化は食もまた興味深いものばかりですね!

その中でも沖縄で食べられている青い魚。
沖縄では「イラブチャー」と呼ばれている魚。


確かに、調べると「アオブダイ」と表記されて沖縄で販売されることがあるという話を目にしましたが、
沖縄で食べられている”青い魚”と、毒があって危険だと言われている”アオブダイ”は見た目が非常に似ていますが
違う魚だそうです。
”イラブチャー”の正式名称は「イロブダイ」「ナンヨウブダイ」。
毒があるかないか、とても大きな違いがあります。

同じブダイ科なので似ているところが沢山ある2つの魚ですが
違いは尾びれの長さとのこと。
それは初めて見ても分からない!

ということで、知らない魚を見かけたら
知識のある人や、プロに確認するか
食べないという選択をして、すぐには身体へ入れないよう注意してください。

”アオブダイ”を食べてしまった場合、命の危険もあるそうです。

温暖化や、番組でも取り組んでいる磯焼けの問題で
魚たちはどんどん生きる場所を求めて日本内を北上したり、移動しています。
これからも本来いないはずの魚の発見は続くと思うので
触ったり、食べたりする前に必ず確かめて
安心、安全な海レジャーを楽しんでください☆


来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.8.11 第19回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
お寿司の歴史 毎週オープニングでお届けしている
店長・上奥まいこが海のことリサーチ中に発見した
海に関係する雑学!
今週はお寿司について

みんな大好きお寿司

にぎり寿司の始まりは、江戸時代後期と言われています。
もともとのにぎり寿司は。。。今よりすごく大きかった!
現在のにぎり寿司の3倍くらい!大きめのおにぎりくらいあったそうです!

にぎり寿司が誕生するまでは、”押し寿司”が主流で
宴会の席などでは、押し寿司を箱ごと机に出して取り分けるスタイル。
しかし、みんなお酒が入っているせいか取り分ける時にぐちゃぐちゃになり
見るも無残な姿に(涙)
何か方法ないかな。。。と考えた末

「もう押さなくていいじゃないか!」
「押さずに出そう!」

と作られたのが、押さない寿司こと”ちらし寿司”

その後、忙しい人でもパッと食べられたらいいなぁ~と
江戸では屋台でしかも手でパッと食べられる”にぎり寿司”が流行します。

しかし、当時のにぎり寿司は大きかったということで
手がベタベタに。。。
しかも、途中崩れたりして、ちょっと食べづらい。。。
じゃあ、二つに切って出そう!
ということで、にぎり寿司を二つに切って出しました。


現在お寿司が二貫ずつ出てくるのは、そのなごりだそうです。
2つに切ったとしても、今よりだいぶ大きかったでしょうね!


気を付けたい毒のある魚 今週海へご家族で遊びに行かれたリスナーの方から
「釣りをしていたら、綺麗な青い魚を釣れました。
隣の人にそれは毒があるから食べたらダメだと言わました。
何という魚か分かりません。」
とメッセージいただきました!

楽しい海のレジャーですが、危険なことも知ってこそ楽しめますね!
現在、長崎でも気を付けましょう!とお知らせされている魚がありました!

・アイゴ(番組でもたびたび登場食害魚。詳しくはこちら↓)
・ゴンズイ
・ハオコゼ
・アカエイ
・オニカサゴ
・キタマクラ
・クサフグ
・イシガキダイ
・ハコフグ
・ソウシハギ
・ヒョウモンダコ
・アオブダイ

などなど。。。

メッセージいただい青い毒のある魚は、もしかしたら”アオブダイ”かもしれませんね!



この時代、声を掛け合うのは本当に素晴らしいことだと思いました。

この他にも、海の生き物に関してはまだまだ解明されていないことや
未発見なことが沢山あります。
温暖化で南にいるはずの魚が居る可能性も増えています。

これらの魚はヒレなどに毒があって触ると危なかったり
内臓に毒があって食べると健康に害があると言われています。

知らない魚を見かけたら、すぐに触ったり食べたりせず
調べたり、聞いて確かめることが大事ですね!

正しい知識で、ぜひ楽しい海レジャーを☆


来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.8.4 第18回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
天然に近い養殖ウナギ 先週の放送日は「土用の丑の日」でした!
それでうなぎに関するメッセージ、今週もたくさんいただきました。
その中で、「うなぎの旬が秋から冬にかけてというのは、天然ものだけですよね?」
というメッセージをいただき、先週に引き続き
さらに”うなぎ”について調べてみました。

確かに、うなぎの旬が秋から冬にかけてというのは天然のうなぎのことでした!
今では貴重な存在になってしまった天然のうなぎ。
全国でのうなぎの養殖は、うなぎ本来の美味しいうなぎを育てるために
なるだけ天然に近い環境で!と日々研究と努力が重ねられています。

その中でも今回注目したのは
長崎県、平戸市で養殖されている「おうごんうなぎ」!

海で生まれ川で成長し、再び出産のために海へ帰っていくうなぎ。
これまでは通常淡水での養殖がほとんどのうなぎ。
今回、日本で初めての海水での養殖に成功されたとのこと!

海水で育ったうなぎは、川魚特有の臭みが少なく、
ミネラルや栄養たっぷりの海水のおかげで
うなぎ本来の持つ、旨味の強いうなぎになるんだとか!
食べてみたいですね!
平戸のうなぎ!



お知らせ 8月に入り、長崎、広島では原爆の日へ向けての準備も加速して参りました!
昨年は被爆75年という節目の年でしたが、コロナの影響で例年通りの行事が中々できませんでした。

わたし上奥まいこが、毎年参加させていただいて5年目。
毎年原爆の日前日の8月8日に、平和公園の平和の泉で行われる
平和の灯コンサート


市民の方で作り上げられるイベント。


市内の子供たちが、平和への願いや想いを書いたロウソクが
平和公園入口から並べられ、平和の泉をぐるっと一周。
この日だけの空気に包まれます。



まだまだ集まってくださいとは言いづらい日々が続いていますが
この日原爆の日前日は、爆心地近くの浦上地区では色んな催しが行われています。
ぜひこの日だけの特別な時間を過ごしてください。

今年も、原爆を経験した祖父祖母の話をもとに書いた
『影おくり』を歌わせていただきます。


平和の灯コンサート
8月8日(日)
場所:長崎平和公園内、平和の泉
イベントスタート(点灯式)18:30
※上奥まいこの出演は19:30過ぎ頃を予定しています。


浦上の鐘と天主の灯コンサート
8月8日(日)
場所:浦上天主堂そば、天主公園
※上奥まいこの出演は20時過ぎを予定しています。



番組のオープニングやエンディング、トークのうしろで素敵なギターを奏でています。
ギターリスト:ぺぺ伊藤 ウェブサイト
こちらから



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.7.28 第17回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
そもそも「土用の丑の日」って? 今日7月28日は今年の"夏の土用の丑の日"でした!
うなぎを食べられた方も多いと思います。

今夜の放送では
そもそも”土用の丑の日”って何だろう?


何となく
旬なうなぎを、体調を崩しそうな時期に食べて
暑い夏を乗り切ろう!
そんなイメージだった私ですが(笑)

「土用の丑の日」に”うなぎ”ってワードは何も入ってない。
どんな由来なんだろう?
調べてみました!

「土用」というのは
立春、立夏、立秋、立冬の直前18日間のことを言うそうで
1年に4回「土用」はやってきます!

そして「丑の日」というのは
十二支でおなじみ、ネー、ウシ、トラ、ウー、タツ、ミー。。。
「今年は丑年だな~」という認識はあるものの
実は、日めくりカレンダーなんかを見ると1日ずつ十二支は書いてあります!
1日ずつ干支があるんですね!

この18日間の土用期間にある「丑の日」が「土用の丑の日」ということで
毎年日が変わるだけでなく回数まで変わります。
今年は6回あるそうです!6回も!
なので「夏の」が付いてるんですね~。

今年の土用の丑の日は
1月17日、1月29日
4月23日
7月28日
10月20日、11月1日
の6日だそうです!

しかも、うなぎの旬は、秋から冬にかけてだそうです!
でも、旬じゃなくたって栄養たっぷりな美味しいうなぎ。
「丑の日に”う”の付く物を食べると夏負けしない」とされる風習に
大昔のうなぎ屋さんが、夏にうなぎの売れ行きを伸ばそうと
「本日、丑の日!」の張り紙を出したら大繁盛したという説もあるそうです。

他にも「丑の日」には
梅干し、うどん、瓜、牛肉(うし)
などを食べると良いとされているとのことです。

秋や冬も「土用の丑の日」って旗は街で見かけていたでしょうか?
今年の残り2回の土用の丑の日が楽しみですね!

栄養をとって夏を乗り切りましょう!



海水を使う"海水農業" 先週メッセージで
「海水を肥料として農業に使ったりするんですね」
といただきまして、海水を使う農業、調べてみました!

畑に海水と聞くと、イメージしたのは「塩害」。
畑には良くないと思っていた塩ですが、それを使うとはどうゆう事なんだろう。

よく海のそばの建物は傷みやすいと聞いたり
私たち演奏家も、海の近い場所での演奏は楽器が気になるし
歌を歌うのにも、潮風は喉に影響があると聞いたことがあります。
実際、海辺のイベントで長時間歌ったあとに、喉を傷めた経験も。


調べてみると
ただ海水をバシャっっと掛けるわけではなく(そりゃそうだ)
その畑がもともと持っている土の栄養と、育てる作物によって必要になる栄養。
その足りない部分を、海水の持つ良い部分を使えるように抽出したり、
投入する海水の濃さを研究を重ねながら調節したりと
とても丁寧な準備のもと使われるそうです。

私たちの住む有明海の海水も多く農業に使われていました。
海水を使った作物は、旨味と甘みが増してとても美味しいんだそうです!
食べてみたいですね~☆

やはり、海と山は大切なかけがえのないパートナーとして
色んな場所で補い合っているんですね。



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.7.21 第16回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
海の日の由来は? 今年はオリンピックの関係でイレギュラー的に、明日7月22日が海の日!
そもそも”海の日”の由来って何なのでしょう?

すぐに予想するのは
そろそろ海水浴に良い季節になって来た。。。
海開きシーズン到来!
という楽しい由来ももちろんあり!

その他にも大切な意味がありました。
海の日は
「海の恩恵に感謝すると共に、海に囲まれた”海の国”である日本の繁栄を願う日」
という思いが込められています。

昭和10年代から始まった”海の日”ですが、最初は曜日に関係なく7月20日と決まっていました。
時代の流れによって、週休二日制になったことや、他のお休みとくっつけて
連休作ろう!というハッピーマンデーの働きで
現在は7月の第3月曜日となっています。

”海の恩恵に感謝する”のは
古事記や日本書紀に書かれている神話時代から記録が残っているそうで
日本では大昔から「自然のあらゆるものに神様が宿っている」という教えが伝えられてきました。
そこで自然のものを神社などに祀り出します。

神社で見かける大きな木などがそうですね!
思えば、誰に教わるでもなく身についていることかもしれません。
素敵な文化ですね。


その昔は女性が山へ入ったり、漁へ出ることは良くないとされていたそうです。
もしかして、昔話でおじいさんだけ山へ芝刈りに行くのも
そこから来ているのでしょうか!?(笑)

日本での海に宿る神様は
「ワダツミ」と呼ばれているそうです。

海の恵みに感謝して、マナーを守って海に優しく
この夏楽しい海レジャーを!



■イベントのお知らせ
2021年8月1日 11:00~
長崎市の南部、宮崎町にある
「川原海水浴場」にて
”こども夏祭り”が行われます。

ヨーヨー、くじ引き、ラムネの早飲み大会など
【ステージイベント】水仙マン、どりいまあず、DJ CaZya、上奥まいこ

フランクフルトやチョコバナナ、綿菓子
地元人気店のピザやスイーツも出店あります♪
もちろんアルコールもありますので
大人も子供も楽しめるイベント!
親子でも、大人だけでも是非お越しください。

川原海水浴場
(ながさき旅ネット)



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.7.14 第15回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
ワカメの知られざる世界 ワカメは日本では縄文時代から食べられている事が、遺跡の発掘で分かっているそうです。
少なくとも2000年以上、そんなにも私たちの生活に身近なワカメ。
実は最近、日本や韓国では重宝されているワカメですが、海を越えた海外のほとんどの国では、
危険を及ぼす外来種100に認定されていて ニュージーランドでは、ワカメを見つけ次第行政機関にただちに報告するようにと御達しが出るほど!
指名手配並です(泣)

そんなワカメ
日本の生産量2019年集計では
我ら長崎県は東北、関西県に続いて第5位に入ります!

元々海藻を消化出来る体質の人が多いと言われる日本。
そのほかの国の出身者はほとんど海藻を上手に消化することが出来ません。

何とか、よその国で増え続けるワカメ
有効活用していただきたいですよね!

今回ワカメについて調べて行くにつれて
興味深い本に辿り着きました。
長崎に原爆が投下された時の話です。
爆心地から2km以内で、唯一治療にあたることになった医療施設『聖フランシスコ病院』

ここは、たまたま当時味噌の保存庫でした。
そして、玄米とワカメの塩漬けの保存も残っていたそうで
病院では、ずっとワカメの味噌汁と玄米ご飯を食べていたそうです。
この期間の見解から、当時の院長先生秋月先生が本を出されています。

治療にあたった先生方、看護師さん達に
誰一人原爆症が現れなかった
その理由は、ワカメの味噌汁に効果があったんじゃないかと、秋月先生は言われています。

ワカメの味噌汁
今一度ワカメを生活に取り入れる事
見直していきたいですね!




来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.7.7 第14回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
海開きの日はどうやって決まるの? 海開きは、地域ごとでなく
海岸ごとで決めると今回初めて知りました!

では、どのように決めているのでしょう?
気温や海水の温度に加えて
監視員さんの配置、ライフセイバーの確保
サメやクラゲを防ぐためのネットの設置スケジュール、
そして、海の家のオープン予定
もしイベント何かが予定してあれば、その日程によっても変わる事があるとか!


海開きの日は、私たちが安心安全に海水浴を楽しめる為に、色んな事を考慮して決定されるんですね。



今年行ってみたい海水浴場 独断ではありますが、長崎県内の上奥まいこが今年行ってみたい、
気になる海水浴場の今年の海開きについて調べてみました!

早ければ今週末開かれる所もあるみたいなので、感染対策をバッチリに海を楽しんでください。



高浜海水浴場(五島市福江島)
日本の渚100選・日本の水浴場88選・快水浴場百選などにも選ばれた、
東シナ海に広がる美しい海水浴場
【海開き】7月17日
【場所】長崎県五島市三井楽町貝津1054-1
【アクセス】福江港・福江空港より車で50分
【問い合わせ】0959-84-3162(五島市三井楽支所)


昨年は特に、離島へ行くのはウイルスを持ち込む可能性があるので遠慮しようという流れがありましたが、
今回担当の方に聞いてみたところ、感染防止対策をしっかりとしていただき、是非五島へお越しくださいとのことでした!
少しずつ前に進んでいる感じがしますね!



初崎海水浴場
玄海国定公園内にある砂浜。
一緒に楽しめるキャンプも人気
【海開き】7月16日
【場所】長崎県松浦市福島町鍋串免1074番地
【問い合わせ】0955-47-3111(松浦市役所 福島支所)


アジフライの聖地松浦!
松浦に行ったら、アジフライの巨大モニュメント、そして是非、つり革に1つずつアジフライが付いているアジフライ列車に乗ってみたい!



人津久海水浴場
根獅子の浜の近くにある。
【海開き】今年は閉鎖
【場所】平戸市大石脇町
【アクセス】平戸大橋から車で40分
【問い合わせ】0950-22-4111(平戸市観光課)


※平戸島の海水浴場は今年
人津久、根獅子、荒崎の閉鎖が決まっているそうです。
千里ヶ浜は開きます!


千里ヶ浜海水浴場
【海開き】7月18日お昼から
【場所】長崎県平戸市川内町
【アクセス】平戸大橋から車で約10分

※こちらは平戸島内の海水浴場です。
平戸市内は開かれる海水浴場他多数にもあるそうです!



高浜海水浴場
長崎半島の先端!長い砂浜!
こちらも日本の渚100選に選ばれています。
泳ぎながら軍艦島が見えます。
【海開き】7月17日
【場所】長崎県長崎市高浜町
【アクセス】長崎駅からバス(樺島行または岬木場行)乗車50分
【問い合わせ】095-894-2201(高浜アイランド)



伊王島海水浴場(コスタ・デル・ソル)
伊王島に橋が掛かって10年!
車で行けるようになりましたが、あえてのフェリーも好きです。

アイランド長崎さんに、気になる会場アスレチックなんてものが!
【海開き】7月10日
【場所】長崎県長崎市伊王島町1丁目2129番地
【アクセス】フェリーだと長崎港から20分
【問い合わせ】095-898-2202



これは魅力的な長崎にある海水浴場のほんの一部です。
コロナの影響で例年と予定が変わるところも多いと思いますので
お出かけの際はぜひ最新情報をチェックして
楽しい海の時間を楽しんでください!


来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.6.30 第13回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
環境に必死に着いていく魚たち 温暖化によって海水の温度が上がって
長崎の海が海藻からサンゴに代わって来ているというお話を先週しました。
私たち人間のおよそ10倍にも繊細に温度を感じる魚たち

魚たちは、生活に適した温度や食べ物のある場所を求めて移動せざるおえなくなります
環境や食べ物は私たち人間と同じように体の成長にも大きく影響して
産卵の時期に思ように卵が作れなかったりするそうです。

魚たちはどんどん北上していき
長崎でも沖縄などの本来いないはずの魚たちが確認されています。

魚の成長に加えて、旬などもズレることがあり
漁師さんたちが、いつも大漁のはずの魚が
ある年全く居ない!釣れない!ということが起こります。

地魚を食べる 魚がこれまでより釣れないことに加えて
私たちの魚の購入量は昭和40年代から近年まで年々減っているそうで
魚が獲れない、魚が売れない
では、漁師さんたちは困る一方です。

魚全体の消費量が減る中でも、魚の種類によっては購入量が増えている魚たちがいます。
それは、サケ、マグロ、かつお、サンマなどの魚!
そして半分以下に減っているのが、サバ、アジ、イカなどだそうです。

この理由というのが、調理が簡単か、手間が掛かるか
小さな骨がなくて食べやすい、食べるのにも手間が掛かる
だそうです。

サバやアジ、イカは長崎でも美味しい地元で獲れるお魚ですね!
この他にも日によっては、珍しい魚がお店に並んでいるのに出くわしたりします。
地元ならではですね!
調理したことない魚というのも、また中々お客さんの手が伸びません。
地元で獲れる魚介類をもっと食べてほしい!
ということで、漁師さんたちや漁協の方が協力して
直売所を増やしたり、スーパーなどで対面販売を増やすことで
コミュニケーションを取りながら、販売することに取り組まれています!

直売所や対面販売を見かけたら、調理法を聞いたり
家で調理しやすい処理をお願いしたりして
これまで家で食べたことない魚にも、ぜひ挑戦してみてください!




来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.6.23 第12回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
食害魚を食べてみた! この番組でも何度もお話して来ました、海の厄介者『食害魚』
食害魚については"4月21日放送のまとめ"こちらをご覧ください⭐︎

長崎の海にいる食害魚の1つ『アイゴ』を食べてみました!


『アイゴ』は長崎地方では、"バリ" とか "ヤー" 、"ヤーノイオ" と呼ばれています。

アイゴがあまり食べられない理由には、臭みがあるというのがよく聞かれます。
それに、ヒレにある強い毒
海藻を食べているせいか、内臓の臭みが強く、捌く時に少しでも内臓を傷つけると身が食べられないのはもちろん、その部屋まで臭いが充満するとか
今回は長崎県平戸、的山大島(あづちおおしま)の漁協さんが加工した切り身を!


これならお家でも簡単にお料理できそうです!

恐る恐るの実食!
長崎出島ワーフにある『Attic second』さんに協力をいただいて
ムニエル、フリッター、フライ
と3種類に調理してみました!
自分でするとなると、こう素敵にはいきません(泣)
Attic secondさん、ありがとうございます!





箸を持つ手が震えるほど恐る恐る…
食べてみた率直な感想
美味しいです!いけます!
白身のお魚にも身のタイプが色々ありますが
このアイゴは、肉厚でしっかりと身が詰まった感じで食べ応えがあり、
でも柔らかい
例えるならば、鶏のムネ肉やササミの食感や味に似ている気がしました

なので今回しませんでしたが、唐揚げも合うかもしれませんね!
お味噌汁も美味しいと小耳に挟んだので、次回はどんなダシが出るのかも食べてみたいですね

癖は確かに少しだけあるかもしれません、本当に少しだけ
よっぽど気にする方は気になるかもしれないという程度でした!

今回食べた中では、わたしはフライが1番気に入りました!油との相性も良いみたいです
パンに挟んで白身フライサンドも美味しそうです

サンゴがダメ⁉︎ 今回、放送前に『アイゴ食べてみました!』とブログに記事を書いていたところ
『食べたことあるよ、美味しいよ!』、『昔は食べていました』というような書き込みを多数いただきました
現在も食べられるのは、釣りに行かれる方のようで、釣ってすぐその場で頭と内臓を取り除いて持って帰る方法がベストなんだとか

しかし、"昔は食べていた"というワードが多かったような印象です

調べたところ、全国にはアイゴを高級魚として食べる地域もありました
瀬戸内地域では内臓も高級珍味だそうです!
臭みがあって長崎では食べない内臓まで

どうやら、内湾に面した海で捕れるアイゴは
クセがあまりないらしいのです

それには餌が関係している言われています。

確かに、海藻を食べるから内臓にクセがあるのでした!

外洋に面した海の海藻食べて育った、長崎のアイゴ


さらに、温暖化による海水温度の上昇で、長崎の海では海藻がサンゴに変わり困っているということをよく聴きます。 沖縄ではサンゴの死滅が問題になっています。
海水の温度が上がるにつれて、海藻→サンゴ→サンゴの死滅 という悲しい未来が予想されています。

海藻が住処の魚や貝は、サンゴの近くでは生きていけないので、海藻を求めて沖へ移動します。
サンゴの海は漁業にとって死活問題だそうです

長崎のアイゴは、どうやら最近海藻が減って餌がないので、サンゴに着いている藻"サンゴ藻"を食べているのではないかと予想されています
サンゴ藻は、海藻よりもさらに内臓のクセを強くするんだそう

だんだん食べられなくなっている原因の1つなのかもしれません

温暖化による海水温の上昇は、魚の住む場所だけでなく、魚や貝たちの食べるものまで変えてしまう
私たちが食して来た魚介類の数の減少に加えて、味も変わっていくことが予想されます


来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.6.16 第11回放送 今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
ビーチクリーンを身近に! 長崎の海のごみ事情第2弾!
ビーチクリーン、海の清掃活動をもっと身近に感じたい!
と思い、リスナーでお友達でもある
長崎市在住の”きたの ともこ”さんにお話を伺いました。

環境保護活動と呼ばれる活動。
”地球を守る!”や”海を守ろう!”
よく耳にも目にもする、素晴らしい言葉ですが
規模が大きくて、どこから何から始めたらいいんだろう
そう思う方も少なくないと思います。


ともこさんが毎月参加しているのは
”ビーチピクニック”
楽しそうな感じです!

この活動を企画されているのは、長崎市在住の
”まつざき ゆう”さん
ゆうさんの活動開催の予定などはこちらから
Pure ocean~心と身体を整えるyoga~


このゆうさん、なんとお子さんが8人も!
その生活の中で毎週長崎のどこかの海で
砂浜清掃活動のあとにヨガを行うということをされています。

そのゆうさんを見て、ともこさんは2人お子さんがいらっしゃり、お仕事もしていますが、私にも出来るかも!と毎月参加されることを決めたのだとか。

番組では、ともこさんの参加前と現在の心の動きや普段の生活の変化。
そして、一緒に参加している小学生のお子さんの様子。
たくさん聴くことができました!

しなきゃいけない事、難しい事を
遊びに変える名人子供たち!


海のごみ拾いも楽しみながら


ごみの数を競ったり、「こんなゴミ拾ったよ!」と楽しそうです。



知らない子ともすぐに仲良くなれる名人でもあります。

そんな子供たちから、私たち大人が学ぶこと沢山ありますね。


ごみ拾いのあとはビーチヨガでゆったりと。


忙しい生活の中で、楽しみながら地球にも良いことを
そして心と身体のリフレッシュ


生活の中に海を守る活動を取り入れる
これからの形のひとつ

気づけば、普段の生活のあらゆる面が環境問題へ影響している今
これからは
「感謝の気持ちと少しの意識を持って」
普段の生活もしていきたいという、ともこさん


とても素敵なお話が聴けました。
ともこさんありがとう!

活動の詳細、参加のお問い合わせなどはこちらから
Pure ocean~心と身体を整えるyoga~



来週の海の森も
お楽しみに☆




2021.6.9 第10回放送 今夜は祝第10回放送!今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
磯焼けの原因おさらい 今夜は第10回放送ということで、改めて「海の森」とは?
おさらいしていきました。

「海の森」とは?
”魚や貝の住処”となる藻や海藻の生える”藻場(もば)”と言われる海の中の緑の場所です。
魚たちにとって、藻場はそこで睡眠をとったり、餌場となったり、産卵をしたり生活の基盤となる無くてはならない場所です。

藻場が年々少なくなり、海の緑が減ってしまう”海の砂漠化”
岩場に藻が生えていない状況を「磯焼け」と言います。

磯焼けの原因として、これまで分かっていること。
私たち人間が時代の流れと共に行ってきた、森林伐採や
ダムの建設、川の開発によって栄養のなくなった山の水が、さらに生活排水で汚れた状態で山から川、海へ流れていきます。
ゴミのマナーの悪さで海の中にはゴミが漂い、魚たちはもちろん、魚の住処である海藻や藻が生きる環境までも日々悪くなっています。

詳しくは第1回目、2回目のまとめをご覧ください☆


この番組では、海に栄養を戻して、海藻を増やし豊かな海を取り戻す!
磯焼けをストップさせて魚たちの住処”海の森”を復活させよう!
というニバリキさんの活動を追いかけながら
それに繋がる、海のことを学んでいきます。


全国一プラスチックごみが流れ着く長崎 今週は今世界中で日々深刻さの増す海のゴミ問題から
長崎の海のゴミ事情入門編。

なんと長崎は全国で一番プラスチックゴミが流れつく県でした。
長崎県の対馬には年間2万㎥のゴミが流れつくそうです。

大陸からの季節風に乗って日本へ流れてくるゴミの防波堤となっているのが対馬です。

このままいくと2050年、海に漂うプラスチックごみが
魚の量を超えると予想されています。
たった30年後です。
このまま海の汚染が進んでいくと、今の子供たちが大人になるころ、魚が全く獲れない、獲れても汚れた海の水で育った魚を食べると体に悪影響が出る。。。なんて悲しい未来が待っているかもしれません。


因みに、海に漂うプラスチックごみの中で一番多いのは
ペットボトルのキャップだそうです。
やっぱり私たちが実際毎日使うものや、生活が直接関係しているようです。



来週は身近な出来ることから!と地元で行われる
海を守る活動について情報を集めていきたいと思います。
お楽しみに☆




2021.6.2 第9回放送 第9回放送!今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
食害魚を減らして平和な海を "海の森"でも何度も取り上げて来た「食害魚」の存在。
私たちが便利な生活を優先するために奪ってしまった、海の栄養を海に返して、かつての豊かな海を取り戻そう!と
海藻を増やしても、海藻を食べ尽くしてしまう、この食害魚が増え続けるかぎり、海の森づくり計画はいたちごっこになってしまいます。

長崎で言われる食害魚、アイゴ、イスズミ、ブダイなどは、どの魚も雑食で海藻を食べます。
この魚たちは、海藻の葉を食べ尽くし、歯形の残った食べ残しがその辺りに散らばっているそうです。
葉の無くなった海藻は光合成が出来なくなるため、再生できなくなります。

海藻がなくなると、魚たちは違う住処となる海の森を求めて沖の方へ移動するため、いつも居る場所に魚たちが居なくなり、漁に影響が出ています。

温暖化の影響も重なり食害魚は増えています。

大きくて70cmにもなり、強い毒も持っているため捕獲は簡単ではなく、雑食のため内臓の匂いが強く、美味しく食べるためには、釣ってすぐに、さらに内臓を傷つけることなく裁く必要があり、漁師さんが釣って売るというのも現実的ではないそうです。

この魚たちを、どうにか食べることで共存し、数を減らしていけないかとニバリキさんは考えます。



魚が畑の肥料になる? この食害魚たち、裁くのは難しいと言われていますが、それをクリアできれば、味も美味しく、同じ白身のマダイの何倍も栄養素が高いことが分かっています。
今私たちが必要とする免疫力アップにつながる栄養も豊富に含まれています。

海の平和を取り戻すため、食害魚と上手に付き合いながら、数を減らしていくニバリキさんの作戦として
一つ目は、内臓を取り除き裁くところまで加工し
飲食店さんやスーパーなどへ卸すこと。
そして長崎の新しい特産品、”かまぼこ”として販売すること。 準備を進めております。

そしてもう一つ、残った骨を
海と同じく栄養を必要としている山へ、そして野菜を育てる際に使用する畑の肥料として使うというもの。

山の土と海の魚、相性は良いのでしょうか?
調べてみたところ、日本では江戸時代すでに魚を畑の肥料とする方法がさかんでした。
その頃の日本では、干したイワシやニシンを使った肥料「干鰯(ほしか)」が大流行し、干鰯屋さんがかなり多かったとか!

しかし時代の流れと共に、肥料とする魚が貴重となり
畑の肥料の材料は科学的なものへと変化していきます。

野菜を育てる肥料として自然由来の肥料を使うというのは 私たちの身体にとっても、土や山にとっても良いことに違いないです。

山の栄養をたっぷり含んだ腐葉土、それに食害魚アイゴの骨で土に少ないカルシウムをプラスし、米ぬかやタケノコの皮を加えて、畑に最適なバランスの良い土にするための肥料が完成します。

山と海、足りない部分を補い合いながら再生をするという方法 実はお手本となった海がありました。

それが、北海道、襟裳岬(えりもみさき)の海です。
"襟裳砂漠"という言葉を聞いたことがある方多いと思います。

まさに言葉のごとく、山も海も砂漠化してしまった襟裳岬。
森林伐採から始まった砂漠化は、栄養のなくなった山の土が、
土地がら吹く強い風で海へ入っていき、海の海藻がなくなり
海も砂漠化して、魚たちは住処を無くして居なくなり、魚が獲れなくなり、漁師さんは仕事にならなくなりました。

この流れが、今まさに長崎へ起こっています。
長崎で獲れていたはずの魚は少なくなっています。

でも現在、かつて砂漠化した襟裳岬は、漁師さん、役所、地域の方々の協力のもと見事豊かな山と海を取り戻しました。

海へ海藻を増やすために投入する栄養、肥料として山に畑へ。
このニバリキさんの活動は、襟裳岬の方法をお手本としています。
テストを始めた栄養を投入した長崎の海へは、栄養のまわりに海藻が少しずつ増え始めています。
襟裳岬のように、豊かな長崎の海、山を取り戻すため挑戦を続けるニバリキさん。


私たちが日ごろすぐ出来ることが多くあるわけではありませんが、こうやって今何が起こっているのかを知ることで
ひとつずつ選択が変わっていきますよね!


来週の"海の森"も
お楽しみに☆




2021.5.26 第8回放送 第8回放送!今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
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今日のお話は。。。
魚も音が聴こえる!?しかも敏感 知らなかったというか、あまり今まで考えたことがありませんでした!
魚も音を聴いていることを。

目に見える耳がないので、耳がよく聴こえるという印象がありませんでしたが、魚も音が聴こえます。
しかもとても良く聴こえているようです。

内耳と言われる耳の機能の部分。
私たちの耳の内耳は、実はこの魚の内耳が進化して出来たと言われています。

確かに見通しの悪い海の中で、仲間で集まる時や、求愛行動をするとき、その音を聴き分けなければいけません。
そのため、魚には絶対音感の魚が多いと言われるほど
魚は音に敏感だそうです。
いったい誰がそんなこと突き止めたのでしょう!
凄いですね。

魚には、もう一つ感覚機能があって、魚の体側面に頭から尾っぽにかけて走る線「側線」と呼ばれる部分。
ここ圧力を測ったり、振動から水の流れを読んで危険を察知したりできるそうです。





海の中の騒音問題 今回は番組へこんなメッセージをいただいた事から始まりました。

海の問題として、洋上風力発電の低周波騒音があったと思います。振動が海に伝わっても魚たちは逃げられたらそれで大丈夫なんでしょうか?


洋上風力発電というのは、海の中や、海沿いに建てられる
海の風力を利用する風力発電、巨大風車です。


この風車、いったいどれだけ大きいのでしょうか?
いつも遠くから見ているだけなので、その実際の大きさを知りませんでした。
風力発電の風車は、時代の流れで進化していますが、現在作られる大きいものは、ビル50階の高さに相当するそうです。

ビルの50階は、およそ250m前後と言われます。
この高さは、長崎にある建物でいう
ハウステンボスのドムトールンのタワー、これが105mらしいので、あのタワーの2倍以上ということになります!


ひぇ~!想像以上に大きいですね。
こんなに大きなものを建てるので、建設中も大きな音や大きな振動が海の中に響きます。
そのことで、「海の騒音問題」が起こっていると言われます。

音や振動に敏感な魚たちの住む場所で、巨大風車の建設が始まったり、実際動くことを考えるとその様子が想像できます。
もし私たちの住む場所の近くでそんなことが起きて、しかも抗議することが出来なかったら、引っ越すしかありませんよね。

なので、漁師の皆さんからは、風車の建設に度々不安の声があがります。

そんな状態で風車を創り続けるのは不本意ですが、私たちにとって、自然の力を利用できる発電は、これから地球のためにも、私たちの為にも必要であることは間違いありません。

どうにか、私たちの生活も進化させつつ、魚たちが安心して暮らせる海も守ることができないか。。。と考えられたのが
長崎県の五島列島、福江島に建つ風力発電の風車です。

この風車、これまでと何が違うのかというと、風車を海に浮かせてしまうというもの!
そうすると、海に浮いている風車の足の部分に海藻や藻が生えて、これまで風車の建設が始まると居なくなってしまっていた魚たちが、集まって来ているそうです!
まさに番組のテーマである魚の住処を守る"海の森づくり"にリンクしています。


この建設方法、費用の面でも技術の面でもなかなか今は簡単とは言えないらしいですが
全国、世界にこれが広まっていくといいですね!


来週の"海の森"は
魚から作った肥料で野菜が美味しくなる?
ニバリキさんの、海と山協力大作戦をお送りします。

お楽しみに☆




2021.5.19 第7回放送 第7回放送!今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
魚大好き少年”こざかなクン”後半 先週から登場!
長崎在住注目の高校生
さかな大好き少年"こざかなクン"こと中山波音(はお)さん。

今週はこざかなクンが、近所の川”浦上川”を見ていて、通い始めてからの7年間、昔と今どのように変わったと思うかお話ししてくれました。

独自に外来種の駆除や、在来生物の中でも絶滅の心配がある生物を保護し、繁殖などもしているこざかなクンです。
川へ行き始めた7年前と比べて、在来の亀などが戻ったと感じる話から、外来種の存在を転校生に例えて、分かりやすく話してくれました。

こざかなクンの将来の夢は、魚が安心して穏やかに暮らせる水槽を作ること。
目指しているのは、水族館の飼育員さん。

ぜひぜひ魚への情熱これからも追いかけてほしい!
こざかなクンのこれからが楽しみですね!

こざかなクン、毎月長崎県長与町の「みんなのまなびば"み館"」にて
およそ月に一度のペースで、
魚の3枚おろし教室を行われています。
ぜひご参加ください。
教室の予定は随時ウェブサイトへアップされます。




本来そこに住んでいない魚たち 本来住んでいない場所にいる魚たちとして
”外来魚”というよく耳にする言葉があります。

この”外来魚”、外国から来た魚だとばかり思っていましたが
”国内外来魚”として、国内でもいるはずのない場所に住む魚たちが多くいることに今回驚きました。

ペットとして買っていた魚を放してしまってというのは、よく知られる原因のひとつです。
日本の魚だからといって、本来住んでいない場所に登場すると そこへ元々住んでいる魚たちの生体系へ影響してしまうそうです。

”外来魚”と聞くと、「生態系を壊す」「在来の魚たちを食べ尽くしてしまう」とついつい悪いイメージが湧きがちですが
良い影響のある”外来魚”もいます。
それがコイです。

コイは、もともと海外から連れて来られ
「コイがいるから川をきれいにしようね」というように
教育のためにも一役買っています。

そして今回の新発見が”ニジマス”です!
なんとニジマスは「要注意外来生物」に指定される危険とされる生物だそうなんですが、あまりその印象がないのが不思議です。

ニジマスは食べたことある方が多いかと思うのですが、とても美味しいですよね。
食べてみて美味しいものというのは、どうやらすんなり私たちの生活へ馴染みやすいようです。
外来魚から在来魚へシフトさせて、生態系を守り、うまく共存しようという努力がその裏にあったのですね。

この番組でも多く取り上げています、「食害魚」。
温暖化の影響で北上して来てしまい、長崎県海域の海藻を食べ尽くして困っているこの「食害魚」。
アイゴやイスズミなどが、その代表として分かっています。

どうにか、この魚たちも、食べることで海の平和を守り
元々そこへ暮らす魚たちが安心して暮らせる海を取り戻せないかと動いているのが、この番組のオフィシャルパートナー”ニバリキ”さんです。

さばくのが難しく、ワタを傷つけてしまうと、匂いがして食べられないどころか、部屋に匂いが十万して翌日も大変な状況だとか。

でもこの困った魚たち、栄養価が非常に高く、免疫力アップの効果があったり、身も実は美味しい白身で、お刺身やお寿司としても美味しく食べられることが分かっています。

ニバリキさんは、さばくところまでを担当し
それをお店などへおろしたり、かまぼこなど加工品として販売する準備を進めています。

私たちの生活へ浸透して、食べることで環境が守れるかもしない!その日が待ち遠しいですね!!


来週の”海の森”も
お楽しみに☆




2021.5.12 第6回放送 第6回放送!今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
魚大好き少年”こざかなクン” 今週は初ゲストをお迎えしました。
長崎で今話題の高校生”こざかなクン”こと”中山波音さん”です。


小学生から魚の世界に目覚め
外来種の駆除から、絶滅が心配される海、川の生物の繁殖にまで挑戦する
さかなクンに継ぐと期待される高校1年生です。

インタビュー前半は
こざかなクンの今一番夢中なこと

それは、暗くなる夜にかけての魚釣り。
目当ての魚の眠ったところを狙って釣るのに、今はまっているというこざかなクン。

照屋さんのこざかなクンですが
魚のことになると止まりません。
少しでも時間が出来れば、近所の川へ出かけます。




こざかなクンの感じた海と川、昔と今 小学校からおよそ7年間、海や川へ通うこざかなクン。
その時間の中で、こざかなクンの感じる
海と川の昔と今、変わったと思うことを聞いてみました。

長崎市の北部にある、神浦(こうのうら)川がお気に入りスポット。
小さい頃から何度も出かけているそうです。

その中で
7年前見かけた"うなぎ"が、今全くいないことに気づきます。
周りを見渡して変わったと感じることは
川の水が濁っていること
川の壁がコンクリートで固められたこと
バーベキュー禁止エリアでルールを守らずバーベキューをする大人たち だったそうです。

もう"うなぎ"を見ることはできないだろうと寂しそうに話すこざかなクン
大人の人に、生態系を守るためにも
ルールをちゃんと守ってほしいと切に願うこざかなクンでした。

インタビュー最後は、こざかなクンの保護した"うなぎ"の話へ

保護して、家の水槽へ持って帰ってきた"うなぎ"に
「うな重」と名前を付けたこざかなクン。
情が移るといけないと思って。。。と話す様子を見ると
食べるつもりだったのかな(笑)

結果は食べてないそうです(笑)

子供らしい一面の中に、なかなか大人の毎日の生活では気づけない考えや、見逃してしまっていることのヒントが隠れているように思います。

こざかなクン、毎月長崎県長与町の「みんなのまなびば"み館"」にて
およそ月に一度のペースで、
魚の3枚おろし教室を行われています。
ぜひご参加ください。
教室の予定は随時ウェブサイトへアップされます。


来週の”海の森”は
引き続きこざかなクンとのお話から
外来種、在来種について
そして、そこに含まれる食害魚
本来そこにいるはずのない魚たちについて学んでいきます。

お楽しみに☆




ラジオを聴く
■長崎県内の方がラジオで聴く場合
JOUR 1233kHz(長崎)/ JOMF 1098kHz(佐世保) ワイドFM 92.6MHz(長崎)/ 91.8MHz(大村・諫早)

■radiko(アプリ)で聴く場合
radikoはこちらから
※長崎県内からの視聴無料。県外からの視聴はプレミアム会員(全国のAM,FM聞き放題)月額385円(税込)。
2021.5.5 第5回放送 第5回!わかめの日!今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
こざかなクンおすすめ海辺スポット 先週の放送でお送りした、長崎県内に住む年代別の海辺のスポット独自調査!
今注目されている長崎在住の高校生"こざかなクン"にも聞くことができました!

10代代表:こざかなクン
本名は”中山波音(ハオ)”さん。
魚の知識や、さばくのはもちろん、魚に関する講座の講師まで務めます。
外来魚の駆除や絶滅が心配される生物の繁殖にまで貢献しています。

そんなこざかなクンのおすすめスポットは
高島海水浴場

船で行くので旅気分が味わえるし、水温が高めで磯遊びや泳ぐのに最適。
透明度が高く、泳いでい行ける範囲でもサンゴ礁を見ることができる。
お子さんがいるファミリーの方にもおすすめだそうです。


長崎港からフェリーで35分!
まるで南の島へ来たような花たちも迎えてくれます。
通常海開きからオープンですが
コロナの状況などチェックしながらになります。
早く離島へも気軽に遊びに行けるようになってほしいです。



砂浜の役割とは? 「砂浜の浸食」というよく聞く言葉がありますが、
なぜ今その”砂浜がなくなる”危険が迫っているのか。


実は私たちの生活の中で、けっこう使って来た海の砂。
意外なところで使われています。
有名なのは”コンクリートの材料”、そしてガラス、電子機器
驚いたのは、歯磨き粉や化粧品にまで!
その他に、埋め立てや、堤防にも使われてきました。
必要な砂を、必要なだけ取ってしまうと
砂浜で産卵をすることで有名な、ウミガメの産卵場所が減っていきます。
そして、元々の砂浜から沖への砂浜の高低が変わって、浅瀬が無くなって急に深くなったりすることで、ヒラメなど赤ちゃんの頃に浅瀬で過ごす魚たちはその場所を失ってしまいます。

砂浜の砂は、川から流れて来る砂と、海へ流れていく砂で絶妙なバランスを保って維持されているそうです。


川からの砂が、生活排水などで汚れたり、コンクリートの壁によって十分な山からの栄養をもらえないまま砂浜へ到達すると、栄養のバランスがおかしくなって、一部のプランクトンが大量発生!なんてことも。
それが赤潮なんですね。

流れてくるゴミなどで、砂浜が汚れているのも、問題の一つです。

汚れて栄養もない、量も少ないとなると、質も悪くなって砂浜の生き物は生きにくくなり
砂もどんどん減っていきます。

そして、そこへ温暖化による海の温度が上がることによって起こる、海面上昇です。
少なくなった砂浜を更に飲み込んでいきます。

今週、色んな要素が砂浜のなくなる原因になっていることが分かりました。

砂浜を守ることは、山から川の栄養の道筋と、海の生き物の大切な 中継ポイント、直接関係しているんですね。

ビーチクリーンなどの活動が海の生き物にとって良いことが、とてもよく分かりました。
そして私たちに出来ることは、海に行くゴミが増えないように、正しく処理をする
ということが大切だという事ですね。


来週の”海の森”は
なんと、初ゲスト!
こざかなクンをゲストにお呼びして
海の栄養についてお話したいと思います。

お楽しみに☆




ラジオを聴く
■長崎県内の方がラジオで聴く場合
JOUR 1233kHz(長崎)/ JOMF 1098kHz(佐世保) ワイドFM 92.6MHz(長崎)/ 91.8MHz(大村・諫早)

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2021.4.28 第4回放送 第4回!今週もカフェ「海の森」へのご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
食害魚駆除して捨てる以外に方法は?
捨てるしかないけど、捨てるにも骨が折れる作業。
なんとか付き合っていく方法はないのかと調べたところ、困った魚たちには、以外にもとても豊富な栄養を蓄えていました!


アイゴ、イスズミは。。。
マダイのおそよ37倍ものアルギニン(免疫力up、生活習慣病)。
およそ3倍ものオルチニン(免疫機能の向上)。

番組のオフィシャルパートナー「ニバリキ」さんは
これをまず、肥料にすることを始めました。
山に、海に栄養になります。

そして、食べてみようという事になりました。
白身のお魚で、味もおいしい、栄養も高いというこの困った魚たちですが
これまでどうして食べられて来なかったのかという理由は
さばく時の、内臓の扱いがとっても大変だそうで、失敗して傷つけてしまうと、一日以上部屋はその匂いで充満するそうです(涙)

ということで、ニバリキさん
これを加工し、使いやすくしてから販売しようとただいま進めております。
それと並行して、加工品の販売。
白身のお魚なので、きっとおいしいかまぼこになると思います。
長崎の新しい名物の誕生が待ち遠しいです!


連休前のおすすめお出掛け海辺のスポット 長崎県内に住む20~60代の方々へ、かなり独自に調査して参りました!

20代代表:水仙マン
(長崎南部、野母崎地方をこよなく愛し、応援しているゆるキャラ。ただいま人気沸騰中。)
水仙マンのオススメは、やはり地元野母崎地区。
本当は、水仙マンの経営する”泊まれる地元案内所”「番屋」をおすすめしたかったそうですが、 連休中は既に予約がいっぱいとのことでした!そちらも要チェックです→番屋(ばんや)

高浜海水浴場(たかはまかいすいよくじょう)
ぜひドライブなどで高浜海水浴場を楽しんでいただく際には、近くにある中華料理「四川菜"Rinrin(リンリン)"」、海の絶景と石窯ピザ「Bremari(ブレマリー)」へ是非寄っていただくのがおすすめだそうです。


30代代表:お子様3人ファミリー
おすすめは、諫早の
結の浜(ゆいのはま)
きれいな浜は、砂遊びに最適。
釣り場の整備がよくされていて、小さいお子さんでも釣りを楽しめるそうです。
しかもその近くにある”殿の山”がファミリーで楽しめる山とのことで 1日中自然とふれあいまくりの最高なお休みが過ごせるとのことでした!

40代代表:女性の方。飲食店経営。
おすすめは、南部の蚊焼町にある
岳路海水浴場(たけろかいすいよくじょう)
こちらも砂遊びがおすすめとの事で、海水浴はまだのこの時期から楽しめます!
その方の目的は”シーグラス”波に揉まれて角の取れたガラス片で、きらきらと集めて飾ると、おうちでも海が楽しめます。女性らしい楽しみ方ですね!


50代代表:海の森番組ディレクター。M山ディレクター。
M山ディレクターにも聞いて参りました!
おすすめは平戸にあります
根獅子海水浴場(ねしこかいすいよくじょう)
おすすめポイントは、遠浅の世界一美しい浜!だそうです。
日本の快水浴場88選に選ばれた美しい海水浴場だそうです!
近くには、カクレキリシタンなどの歴史に触れられる資料館もあるとのことで 歴史とその海に触れる旅、おすすめです!


60代代表:よく行くお店のマスター
本当に独自の調査であることがうかがえると思います(笑)。
マスターのおすすめは大村にあります
コーヒー屋「なみのうお」
海からすぐの場所に建っているお店。
ここで飲むコーヒーは最高な時間だそうです。
手作りのおにぎりや、お惣菜もあって、軽いお食事もできます。
ドライブ中の休憩や、テイクアウトに立ち寄ってみてはいかがでしょうか☆

上奥も何度も行ったことある、お気に入りの場所です!


年代別のインタビュー。
大人になっていくにつれて、楽しみ方が変わっていく様子
とても興味深く楽しかったです。

店長上奥のおすすめは
やはり日頃よくおります「出島ワーフ」が一番のおすすめです!
外のお席もたくさんあるので、こんな時期にも安心です。
Atticさんは朝食の時間から、出島ワーフ全体ではランチタイム、夕陽の時間、夜の食事まで どんな時間でも楽しめます!ぜひ☆



来週の”海の森”は
砂浜について勉強します。
砂浜は、川と海の中間にあり、とても大事な役割を持っていました!

お楽しみに☆



ラジオを聴く
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2021.4.21 第3回放送 第3回!カフェ「海の森」へご来店ありがとうございました!
閉店後はこちらのページをぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
「食害魚」とは? 海の中の海藻が生えている、海の緑が集まる場所を”藻場(もば)”と言います
その場所は、魚たちが食事をしたり、眠ったり、産卵をしたりと
魚たちの生活の上でなくてはならない”魚のすみか”です!
その場所を「海の森」と呼んでいます。


その海の森である、藻場の海藻を食べつくしてしまう困った魚が「食害魚」です。

長崎県の海域で確認されている、「食害魚」と呼ばれる魚は
アイゴ、イスズミ、ブダイ、そしてなんとウニ!
ウニの中でも”ガンガゼ”と言われる種類で、長いトゲには強い毒があるそうで、知らずに触ると大変なことに。



私たちが日ごろ頂いている魚や貝も、海藻を餌とする種類もいるので
もちろん海藻食べちゃダメ!という事ではないのですが
何が困るかというと、驚いたことにその魚たちの食事のマナーの悪さです。

海藻の葉を噛みちぎって辺りにバラまいたり、と無駄な食べ方をして
海藻を傷つけてしまいます。
ウニは海藻の根っこをかじって海藻を倒してから、食べつくすという食べ方をするそうです。

せっかく海に栄養を戻して海藻が元気になっても
この魚たちが多くいては、同じことの繰り返しになってしまい海藻は育ちません。

その困った魚や、悪い影響のあるウニの量が
最近どんどん増えて来てしまっています。

昔は、どの魚が犯人なのか特定が難しかったのですが、たくさんの調査を経て
10年ほど前にそれが判明したそうです。

多くなってしまった悪さをする魚やウニを、駆除していくというのは
骨の折れる作業で、しかも根本の原因を解決しなくては、その量は減っていきません。
食害魚の量は増え、海藻は減っていく一方です。

そもそも、なぜこの食害魚が増えてしまったのかというと
全国で起きているウニの大量発生に関しては、まだ正確な原因というのが分かっていませんが
ウニは3ヶ月間食事をしなくても生きていられるほど生命力が強く、増え続けています。
魚たちの方は、元々あたたかい南の海に生息する魚で
温暖化によって海水温度が上昇したために
どんどん北へ移動して来てしまって、量が増えているという事が分かっています。

生態系を揺るがすと聞くと、外来種の問題がよく取り上げられますが
国内でもその原因は生まれていっているんですね。

そこで
駆除する以外で、この魚を活用して減らす方法はないのか?
と動いているのが
オフィシャルパートナーの”ニバリキ”さんです!

ニバリキさん、海の為に本当にいろんな事へ挑戦しています。

具体的にどんな活用をしているのかは来週へ続きます。



森は海の恋人♡ 「食害魚」が増えてしまっている原因の一つと言われているのが温暖化による海水温の上昇です。
地上で暮らす私たちも長年抱えている二酸化炭素による温暖化問題は
海で暮らす魚たちへこんなにも影響していたんですね。

二酸化炭素を減らすための活動として、森の再生事業が各地で行われています。
例えば子供たちもよく参加する”植樹”の活動は、山の森を元気にし
元気な森が二酸化炭素を浄化してくれ、元気な森から流れ出た水は
川を流れ海に栄養を運んでくれます。
その海の水が蒸発し、山に雨を降らせるという学校で習った水の循環!

森の元気が海に直接関係することで
森は海の恋人”という言葉が言われるようになったんですね。

どちらか片方だけが元気でもダメで、どちらも元気でなくては悪循環になってしまう。
森と海は一心同体なわけです。



今回の事を学んで、森と海は
長年連れ添った夫婦”のようにも思えます。
その二人から育まれる恵みで生きていっている私たちは
まさに森や海の子供たちなわけですね。

迷惑をかけて来た分を、親孝行して恩返ししていかなくてはいけないと
強く感じた今回でした。




来週の”海の森”は
食害魚を減らすニバリキさんの活動
その中に、私たちにも身近でできることがありました!

そして、来週は連休直前の放送ということで
長崎県内のオススメお出かけ海辺のスポット特集をお届けします!
お楽しみに☆



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2021.4.14 第2回放送 第2回!ありがとうございました!
これから放送後にこちらへ動画や画像をアップしていきます!
放送後もぜひお楽しみください♡

今日のお話は。。。
長崎の今が旬のお魚 冬から春の魚へ変わってきております、長崎の今が旬のお魚は
■アラカブ(カサゴ)
■アマダイ
■カワハギ
■マダイ(←全国一位の漁獲量!)
■ウチワエビ
■ミズイカ(アオリイカ)
■イセエビ
となっております!
どれも大好きなものばかり、ごはんもお酒もすすみます。
いったいどのくらい藻場は減っているの? このまま藻場の減少が止まらないと、いずれ魚や貝は居なくなって、このような季節のお魚も食卓へ登場しないという時代が来てしまいます。
藻場がいったいどのくらい減っているのかという具体的な数字が出されています。
平成元年から平成25年までの25年間の調べです。
その25年間で、長崎県内の海域の藻場は4割減少していたそうです。
それからまた6年経った今、魚が年々いなくなっていることを考えると、藻場の減少は今も進んでいます。
”ニバリキ”さんの作る海の栄養とは!? 前回の放送でもお話した、番組のオフィシャルパートナー「ニバリキ」さんの作る”海の栄養”
いったいどんな形をしてどうやって作ってるんでしょうか?
それを探るため、ニバリキの松浦工場へ行ってきました!



実際この栄養、どのくらい大きいかというと
このくらいです!




この土の塊のように見えるもの。
これに海が元気になる栄養がたくさん詰まっています。
沢山のテストと改良を重ねて、今年から本格的に長崎の色んな海へ、この栄養が届けられていきます。


来週は藻を食べてしまうことで困っている食害魚のお話。
駆除して捨てるしかないのでしょうか。
これは食害魚の一つ”イスズミ”です。


来週は、色んな食害魚のお話と
”森は海の恋人”をテーマにお届けします。
お楽しみに!



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2021.4.7 第1回放送 記念すべき第1回放送を無事に迎えることが出来ました!ご拝聴いただきありがとうございます。
「海の森」とは? 「海の森」は”魚や貝の住処”となる藻や海藻の生える”藻場”と言われる場所です。
魚たちにとって、藻場はそこで睡眠をとったり、餌場となったり、産卵をしたり生活の基盤となる無くてはならない場所です。
藻場が年々少なくなり、海の緑が減ってしまう”海の砂漠化”が起きています。
その岩場に藻が生えていない状況を「磯焼け」と言います。 岩場に藻が生えない「磯焼け」の原因は? 「磯焼け」の原因はいくつか考えられています。
1つは”温暖化”、そして”開発”、もう一つは”マナーの悪さ”です。
温暖化によって海水の温度が上がると、深海の栄養分が海面付近へ行き渡らなくなり、魚の食料であるプランクトンが減ってしまい、魚は健康に生きられなくなります。

開発による森林伐採などによって、山の栄養を十分に含んでいない水が川に流れて行きます。
川を流れる間も、本来であれば川の土や岩から栄養を貰えるはずですが、コンクリートで整備された川にはその栄養はありません。

そして、ごみの問題や生活排水によるマナーの悪さ。
それらの影響を受けた水がそのまま海へ流れていきます。
海の栄養はどんどん減っていく一方です。
オフィシャルパートナー”ニバリキ” この番組のオフィシャルパートナー”ニバリキ”さんは、 「磯焼け」をストップさせて、安心して魚たちが健康に暮らすことの出来る、豊かな海を取り戻す活動「海の森づくり」を行っています。
その方法とは、私たちが奪ってしまった海の栄養を、また海へ戻すという方法です。

いったいどんな方法で栄養を海へ戻すのかは、来週の放送で!
お楽しみに!
「海の森」オープニングイメージ 毎週水曜日の夜にオープンする海辺のカフェ「海の森」。
海の話と心地よい音楽を、海の森店長・上奥まいこが波の音に乗せてお届けします。